野球(200文字小説)
野球だけ格段にこういう言葉が使われているのが
多いのは不思議と言えば不思議。
野球とは案外物騒なスポーツである。
死ぬとか殺すとかただならぬ出来事が
起こったような言葉使いが平然とされている。
例えば犠牲バント 犠牲だけでも物騒だが
打球の勢いを殺すとか勢いが死んでいましたからね
等と言う。
本塁にランナーが突っ込んでアウトになった時など
「憤死」と来る。やばい死に方した自殺者みたいだな。
ピッチャーが投げた球がバッターに当たると「死球」と言う。
ほんとに死んじゃったらどうするのかね。怖いわ。




