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FATAL LOOM  作者: 水織慧
第一章
15/18

幕間:真の秩序

 サイラスは、激しい二人の戦いを、ただ防壁の上から見守ることしかできなかった。


 アトロポス――かつて人類を滅亡寸前まで追いやった災厄。自分が手も足も出なかった存在。完全に無視された屈辱。ギルド長をたった一撃で無残に葬り去った、あの戦慄。


 そして――それと対等に……いや、もはや圧倒するほどの戦いを見せるアリウス。認めたくない現実が、息つく暇もなくサイラスの心へ無慈悲に押し寄せる。

(だめだ……そんな……ことは……認められない)


 広間から蒼い光が発し、アリウスが災厄へと接近した。だが、とどめを刺そうとはしない。


「やつは、何をしている!? とどめは……」


 その時、サイラスの瞳に再び(くら)い陰が宿った。


「また、それか……。アリウス、貴様は、何度人を虚仮(こけ)にしたら気が済む。その化け物に慈悲でもかけるつもりか? 不正により得た力に(おご)り、騎士としての矜持(プライド)を忘れたか。――ふざけるなッ! おれが……正真正銘の秩序というものを見せてやる」


 サイラスは防壁の石材を砕くほどの勢いで踏み切り、眼下の戦場へと躍り出た。




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