5重 イケメンーイケメン?+イケメン=勝利
えー突然ですか現在吸血鬼と戦闘中です
今はダンジョンを管理してるところに雇われてる人たちと共闘中です!
まぁそりゃ対策はするよね。でも一階だからほとんど初心者しかいねぇ!!ほかに戦えるやつがいねぇ!!
あと
「まだおれ準備できてないからいま出会っても困るんだよな、、、」
『やばい!勝てない!めっちゃ押されてる!あれがないと勝てない!どうにかして手に入れな、い、と?』
そんな焦りを隠しながら周りを見渡して『なにかないか?』と探しているとみんなを守っているある人物を見つける。
「あ、いた」
『よし!時間さえ稼げればいい。おれの予想が正しければあれさえあれば勝てるはず。分かってきたぞあいつについて。勝ったな。今度こそあいつを殺す。死んでくれ吸血郎。』
10分後
「やばーーーーーーい!!!」
おれ以外みんな死んだんだが?一回死んだ程度で精神的に疲れて戻ってこれないって貧弱!貧弱!!てかなんで今日に限って有名探索者誰もいないんだよ!!どーせ昨日呼び出されて疲れて寝てるんだろうな!!お疲れさま!!!
怒りをぶつけつつも同情をする
「もう能力も使っちゃたし、しょうがないちょっと早いが使うか」
ポケットから煙幕を取り出し投げる。滅茶苦茶たくさん投げる。煙が辺りに充満していく。めちゃ煙たい。そして煙の中に一人と一体が消えていく。
「予想だがおまえ、反応するの血だけじゃないだろ?おまえは恐らく匂いに反応してるな?」
『おかしいと思ったんだ。あの時なぜ出血していて場所がわかっているはずなのに攻撃しなかったのか。答えは単純煙幕の匂いで血の匂いがわからなかったんだ。』
「まっ、わるいけど時間稼ぎがしたいだけだから遠くから攻撃だけさせてもらうね」
そう言って銃のようなものを取り出す。
3分後
「まだまだいけるぜ?スピード上げてくぞ!!」
5分後
「そ、そろそろ降参したっていいんだぜ?」
さらに十分後
「さすがにキツーーーい!」
『さすが吸血鬼二回目なのと時間が結構経っているのもあって慣れてきた+煙幕が切れてきたせいで押され始めてきた!!きっっっっっっつぅーーーーー!!!あれはまだかー!!』
ただちびちび銃でちょっかいをかけているだけだったのがもはや避けるので精一杯になっていた
時間が過ぎるほど不利になっていく。なのにひたすら耐えることしか出来ない。そんな焦りからだろう。一瞬の隙ができてしまった。それをやつが見逃すはずもなく。一瞬で近づいくる。
「しまっ!!」
『******』
だれかに何かを言われた気がする。走馬灯にしては遅すぎる。何回も死んだってのに。
足が近づいくる。これは二回目だ。
「せ**い!」
さっきとは違う声がする。『また負けか、、、』そっと目をつむる。
「センパイ!」
待ち望んだ声がした。目を勢い良く開ける。
目の前に保が立っていた。『イケメンか?』吸血鬼が蹴りを途中でやめ、大きく後ろに下がる。恐らく彼の能力に気がついて意味のないことがわかって辞めたのだろう。あるいは、、、まぁとにかく
「例の物は持ってきたか?!」
「持ってきましたよ!これですよね?」
彼は背中に背負っていてそれを命に渡す。
「そう、これだよこれ!骸骨の持っていた大剣!!」
少し時を遡る
「保険くぅーん♡」
『伝わるんだ。あ、笑顔になった。イカレてんのか?状況みろ。でもこいつにお願いするしかない!』
心の声を抑えつつ話をする
「あの、名前は天手 保です!どうしたんですか?」
『そうだったのか、、、』
興味のない、またはもともと知っていたように振る舞いながら話を続ける
「おけ、保君時間ないから簡潔に言うね骸骨の剣を奪ってきてほしいの。おねがいできる?みんなをセーフティーゾーンとかに送ったあとでいいからさ」
彼は少し驚いた表情をしその表情はすぐさま真剣に考える顔に代わる。
「、、、、出来るかわからないですけどそれが必要なんですね。分かりました、頑張ってみます」
「お願いね!」
この世界ではモンスターが死ぬと魔力石以外は消えるが倒さないままだとどうなるのだろう?答えは簡単消えないだ。
「お前の殺す方法がわかったぞ。お前はほかのモンスター同様体のどこかに核となる部分がある。そしてそれがつぶれたときお前は死ぬってとこだろう。」
吸血鬼の顔が心なしか強張る。
「さらに言うとその場所も見当がついてるぜ。お前の右足だろ?おかしいと思ったんだよいくら体を強化してとはいえ地面へこませる威力にたえられるわけないんだよ。それで気が付いたんだよ。最初の攻撃は右足だったがおれを蹴ったのは左足だった。モンスターの中には自分の核をガチガチに固めるやつがいる。そしてそれを利用して攻撃してくる奴もいる、、、お前も一緒だろ?」
「っ!!だからさっき攻撃しなかったんですね!!傷つくことを恐れて!!」
保が納得したような、驚いたような声を出す。
そして奴の反応は――
今度は分かる。明らかに顔に焦りが出ている。
「どうやら当たりらしいな?顔に出すぎだぜ、もっとポーカーフェイス練習しねーとトランプで勝てないぜ?」
「ん?でもなぜ骸骨の剣が必要だったんですか?」
納得した顔だった保の顔が変わる
「あーそれはな、核の場所は分かったものの破壊するには奴の右足と同等の威力を出すのと、それに耐えきれる武器が必要だったんだよ。威力の方はおれ自身だから何とかなるとして問題は武器なんだよ。なかなか耐えきれるのがなくてそこで思いついたのがこれって訳。この武器は地面にひびが入るような攻撃でも刃こぼれ一つしていなかった。だからこいつならいけると思ってな。」
『天才だろ?』といいたげな顔で命が答える
「なるほど、、、、でもこの前パワーで負けたって聞きましたけど、どうにかなるんですか?」
保が不安そうな顔になる
「ああ。この戦いに全てかけるつもりで来たからな。持ってきたよ秘策。」
そう言ってバッグから何かを取り出す。
「それは、、、魔力石?!」
何に驚いたのか。それはサイズが野球ボール並みの大きさだったからである。
「それほど大きさは階層のボス級、、、!!もしかしてあなたは!!」
このダンジョンの5階層のボスを倒した人物は実は発表されていない。おそらく本人の希望だと言われている。
「あなたが5階層のボスを倒したんですね?!」
全てが繋がったっと言いたげな表情で言う
「ここで負けたらチャンスを失う。だから、、、ここで倒す!!」
そう言い能力を発動する
「今度こそじゅうべぇだ、、、」