29力 え~詐欺に引っ掛かりそうぉ~ww
モチ、、、、うま、、、、(地べたに頭をこすりつけながら)
バキバキという何かが壊れる音と共に煙が段々と薄くなる。それとは真逆に一つのとても大きな影が濃くはっきりとうつる
「おっしょーー!!」
勢い良く命が保を抱えて飛び出る
もちろん影達も命達の姿が見えた瞬間四方八方からとびかかる。が、攻撃は届かない
影達が跳ね返るように命達から離れる。そしてこの男はこの隙を逃さない
「やっぱりお前の能力は便利だな!!」
「こんな使い方をするのはセンパイだけですけどねぇぇぇェェェ!!!!!」
命は影達が重なっている場所へ命を投げる
それを影達は最小限の動きで避けようと体をそらす。しかし気づけば多くの影が投げられた保に吹き飛ばされ、黒い粉となって消えていく。
やっぱ初見殺しにぴったりだよ。右に出る者がほとんどいないレベルで
そしてここでまだ終わらないのがこの男
最初の方は素直に影達も当たっていたが、異変に気が付いたのか影達も大きく避けるようになる。が、とっさに避けたことで次の行動まで考える余裕などないだろう
「流石に二連射は予想できないか。まぁ二回目はオレからじゃないけど」
煙が完全に消え、その中から大きな影が正体を現す
濁りのない真っ黒な甲羅
恐竜を彷彿とさせる顔つき
背中にワンルーム作れそうな程の巨体
尻尾から生える甲羅とは対照的に真っ白な蛇はその巨体に巻き付く
これは亀か?否、これは亀ではない
「行け、玄武!!」
口から発射されたそれは地面や建物、その場にいた者全てを巻き込み破壊する
「――――僕の能力は『四神』。簡単に言ったら玄武とか白虎とかに変身できるよ~って能力だね」
琥珀は意味の分からない身振り手振りをしながら能力について説明する
「あーなるほどなるほど。つまり、、、、足担当っすか?」
「お前本当に殺されるぞ?」
理解したような顔をしている保の頬を引っ張る。いやもはや引きちぎろうとしている
「いたたた、たァァ!!!!?」
「なんか体がゴムみたいな人向けの威力で引っ張ってないかい!?というかそこは大丈夫だよ」
命が僅かに力を緩めて琥珀の方を向く
「お前、宗教関連はマズイって!今の時代みんな油かかってるようなもんなのに宗教までいったらもはや自分から火葬場に突っ込むみたいなもんだから!!」
命がふさがっていない方の片手を使って身振り手振りで忠告をする
しかし、依然として琥珀は笑顔で冗談でも聞いているかのような笑顔でこちらを向く
「ははは、いや本当に大丈夫なんだって。詳しく言うとそれぞれの形態に特徴があったり、能力が勝手に喋ったり、魔力の効率が途轍もなく良かったり、、、、」
「ん?ちょっと待て。今なんか変なこと言ってなかった?結構大事そうなこと言ってなかった?言ってたよな?」
「何言ってんすかセンパイ。そういうお年頃は誰にもあるもんすよ」
肩に手を置き笑顔で親指を立てる
「ちょっと!なんか変な方向に解釈されてない!?違うからね?てかそもそもこの能力数年前に手に入れたものだからね!?」
「え?つまり成人してるのに続いてるんすか?」
「は?」
ギャーギャー騒いでいる二人をよそに命は一人結論を急ぐ
つい数年前?コイツは確か、ダンジョン出現の時には生まれてたよな?後から能力を手に入れる?いやそんな話聞いたことないぞ。新種?そういう能力者でもいるのか?手に入れたって事は少なくとも進化ではない。そもそも琥珀もそれは分かってるはず、、、、
「あの、いろいろ考えてるとこ悪いけど答えはそんな深いとこにはないよ」
先程まであんなに元気に騒いでいた二人はいつの間にか目の前で命の目をのぞき込んでいた
「、、、、聞いてもいいか?」
「もちろん。なんかしたい訳じゃないし、多分下手に情報扱うこともないだろうしね。答えは簡単貰ったんだよ」
コイツマジでケロッと大事な情報言うな。今までよく生きてこれたもんだ
命が関心し、首を縦に振っていると琥珀も横で首を縦に振る
「へー能力ってもらえるんすね」
なんも知らねぇーなコイツ。卒業できんのか?
「バカ、貰えるわけねーだろ。手に入れることはあってもクソ確率だし、そもそも能力って表現されるのは生まれた時に持ってるような強力な奴だけだ。だからこそアイツが異質なんだよ。」
「へ―そうなんすね。要するに違法固有持ちってことっすね!」
「やっぱ僕に当たり強くない?」
「いじりやすくて、、、、」
仲いいなコイツら
「じゃなくて、そもそも誰から貰ったんだよ」
「え?能力から」
「バカ、能力が意志あるわけねぇだろ。酔っ払いはやっぱダメか、、、」
「いやいや、本当だから!!」
「酒を片手に言っても説得力無いっすよ」
一気飲みし琥珀は遠くへ投げ飛ばす
「ポイ捨てすんな」
「あれ自動分解するから大丈夫~。ってかホントだから!さっき言ったじゃん、能力が喋るって!!」
「あーそうやって戻ってくんのか。で?とりあえずその時のこと教えてくれ。話はそれからじゃ」
「なんでおじいさん、、、まぁいいやあれは数年前僕が部屋で仕事してた時なんだけど―――――――――――
「、、、、、、、、。、、、、?、、、、、、、、!?」
そのとき僕はただただ黙々と作業をしてたんだけどさ、まばたきしたら急に真っ白な明るい部屋にいてさ。それで驚いてたらさ
『、、、、、、、ほしいか?』
的な途切れ途切れの声が聞こえてきたのよ。それで気になってその音に集中するじゃん。そしたら今度はハッキリと聞こえてきてさ。なんて言ってたと思う?答えはさ
『力が、、、欲しいか?』
だったのよ。こんなテンプレある?と思って笑っちゃったもん。それでこんなの見るからに怪しいじゃん?だから僕はしっかりと答えた訳
「欲しいです」って
そしたらなんか急に
『ですよね。じゃあ契約に移りましょう』
ってマジメな声になって気がついたら目の前に光の人型の何かと机と椅子が出てきてそれでそのまま契約と能力の使い方教えてもらってそのまま返されて
「――――で今に至る的な?」
「能力は知ってたけどそんな背景あったのかよ、、、、」
「忘れてたわ」
「しばくぞ」
「ちなみに猫カフェの時のまともな感じの時のオレはその能力の奴に代わってもらってたのよ」
「しばくぞ」
「ん?待ってください。それでなんで能力から貰ったになるんすか?」
「あーあ言い忘れてた。実はね声が同じだったのよ。最初から今まで。ずぅーと変わらない。だから気づいたって訳」
「なるほどっすね――――――
「おぉーいい威力だね。ちゃんとギリギリ彼女には当たってないし」
削れた地面のすぐ横に彼女は立っていた
玄武は何もしゃべらずにただこちらを見つめる、、、、訳もなく
『ねぇ?さっき僕の背中にワンルーム作ろうとしてなかった?』
直接話せない代わりに近くなら言葉を直接送り込めるのである
なんか喋ると迫力半減するな、、、、
「そんなことないない。そんなことよりもさっさと後ろの奴と打ち漏らし保が帰ってくる前にやるぞ」
『ういっす』
過去の話が出てくるのをあと一回もやんなきゃいけないのか、、、大変だなオレ




