2回 ここからでも入れる生命保険があるんですか!?
ないです
目の前の状況に時間が止まったのかと錯覚する
「なるほど、、、」
変態だ!変態か?いや吸血鬼だ!そして見失った!死んだこれ!
目の前から二人が消える
恐らく今助けた男は死んで消えたのだろうダンジョン内で死ぬと消えるから分からないけど。となると吸血鬼の方だがあいつらは身体能力がくそ高いし、頭いいし、頭吹き飛ばさんと死なない。だから恐らくオレの視界に入らないかつ、上半身にカウンターされにくい、上からの落下攻撃の可能性が高いはず。
見てからじゃ間に合わんからこれにかける!死んだら殺す(?)!!
目の前に力の限り飛び込む。
その瞬間先程までいた場所から大きい音が響く、爆風で後ろから押し出されるように体が飛ばされる。不自由な体勢ながら何とか着地しようと試行錯誤していたその時一瞬だったが後ろが見える。
「右足振り下ろしただけですよね、、、?」
一瞬でも十分わかるほどの威力であることが分かるほどの大きなクレーターが吸血鬼を中心に出来ていた
そしてある事実に気が付く
よけれたな
しかし普通に二回目が来たらまずいので急いで煙幕を投げる。そしてすかさず自分に切り傷を付け、そこら中に自分の血をまき散らす。
意味があるかは分からない何故ならそもそもなかなか出てこないうえに出現が確認されたのも最近。さらに言うと倒した例は今まで1回しかないのだ。つまりは情報なないのだ
弱点が上半身というのも予測である。試す余裕がないのだ。それほどまでに強いのだ。さらに吸血鬼は強さに個体差があり、一番の有効な対処法は逃げる。これが日本のダンジョンの攻略に時間がかかっている理由の一つである。
数少ない分かっている情報は
・顔がいい
・上半身を吹き飛ばしたらなんか死んだ
・血に反応する
・強さにばらつきがある
・霧になる
・くそ強い
・くそ頭いい
・顔がいい
・肌白い
・顔がいい
ふむふむなるほど、、、
チートか?異世界転生者か?神から力もらったんか?
命は血を垂らしながら憎しみの表情を浮かべる
「とにかく試すしかねぇ!」
いくつかものを取り出す
作戦その一 聖水をぶっかけよう!
さっきまいた煙幕にはおれの魔力を込めておいたから相手の場所がわかっているが早いので当たるわけではない。なのでこっちも秘策を使うことにする。
「さよならオレの稼ぎ達、こんにちはオレの獲物!」
吸血鬼を倒すと国からのお金がもらえるしね☆
この世界で魔法を覚える方法は大きく分けて二つ。一つはいくつかの条件を達成する。もう一つは魔法を使うモンスターの魔力石を自分で使うことで稀に覚えられる。しかし、稀に最初から魔法を覚えている人間がいるのだ。その魔法は例外なく強く、さらに癖が強い魔法ほど強力な力をもっている。最初から魔法を持っている人間を、固有持ちと言う。なんでヘレシーって呼ぶのかは知らん
もちろんここで説明したということは命も固有持ちである
命の固有の魔法は滅茶苦茶単純。能力の名前をながす者。効果は単純。魔力石を消費する代わりにその量と質に応じて能力を上げるというもの。弱点は魔力石が強い奴から落ちるやつじゃないと効率が悪くちょっとずつしか上がらない。あとそもそも魔力石ないと意味がないこと。
「もってけ!オレの頑張り!!」
能力を発動する。袋にたんまりあった魔力石が目に見えて分かるほど減る
そして命は大きな声で
「うぉぉぉぉ!!そして|じゅうべい(実際は良くて2.5倍くらい
)だぁぁぁ!!」
なんかいまはオーラが出てる気がする
煙幕を利用して一瞬で吸血鬼の後ろに周る
「そしてくらえ!高額アタック!!」
やったか!?
様子を疑っているとよろけながらも立ち上がる吸血鬼が見えた。
「まじぃ?」
思ったより動ける事に驚き手元が狂いつつもギリギリ右下半身に当てることができた。
おもらしみたいだな、、、、、
あまりいい位置ではない場所にかかってしまったせいか吸血鬼の反応が気になりふと顔を見る
そこには真顔というか何も感じない顔をしていた
あっ、これ効いてないわ
と直感で理解する。やったか!はやっぱり死亡フラグらしい
次に気がついた時には相手はもう反撃体勢に入っていた。さらにここであることを思い出す
「あ、オレ止血してないわ、、、。」
やっべーーーー!!!
どうする?流石によけるのは間に合わん。かと言って受けるのは、、、、、いやでもそれしかない。魔法使ったからワンちゃんいける!』
相手の左足が命の右の脇腹めがけて飛んでくる。それに対処するため腕で守る腹を体勢に、あとついでに命は叫ぶ
「ここからでも入れる生命保険があるんですか?!」
根性ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
ん?
「あ、逆―――
ちなみに煙幕は結構臭いです。




