表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
都市開発スキルで楽々異世界街作り!  作者: 井上みつる/乳酸菌/赤池宗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/57

森から出て四日目 53

 色々と疲れが出たのだろう。朝は中々起きれず、昼近くになって外へと出た。開錠をしてから、慎重に倉庫の扉を開ける。そっと隙間から周りを見て、誰もいないことを確認してから倉庫から出た。


 すぐに鍵をかけ、丸い石をポケットに詰めてから村の中へと繰り出す。


「昨日、レフターさん達と行ったお店は……」


 呟きつつ、店を探す。あまり大きな村ではない為、すぐに発見することができた。村人らしき人達からジロジロと見られるのは居心地が悪いが、それももう少しの辛抱だ。


 そう思い、商店を訪ねる。


「お邪魔しまーす」


 挨拶をしながら店に入ると、奥に座る禿頭(とくとう)のおじいさんが顔を上げた。


「おお、いらっしゃい……ん? ああ、炎剣と一緒に顔を出した兄ちゃんか。ちょうど話があって探していたんだ」


「え?」


 驚きながら返事をすると、おじいさんが椅子から立ち上がった。


「その服だ。ちょっと見せてくれ」


「ああ、この服……」


 おじいさんの言葉に苦笑しつつ頷き、歩み寄る。すると、おじいさんは真剣な顔で生地や縫製をチェックした。確かに、珍しいだろうな。


「……うぅむ、見たこともない素材だ。希少な魔獣の毛、というわけでもないしのう」


 そう言って、おじいさんは首を傾げてみせる。それから数十秒も服の裾を引っ張りまわされたが、やがてこちらに顔を向けた。


「まぁ、そんな感じで」


 そう答えると、おじいさんは顎を指でさすりながら頷く。


「……もし良いなら、この服を金貨五枚で売ってくれんか? それが、わしに出せる最高額だ」


「売ります!」


 即答である。


「ここで脱いだら良いですか!?」


「い、いや、奥で頼む」


 大興奮で返事をした。おじいさんの言葉は、渡りに船だったのだ。有名量販店で上下合わせて五千円くらいで買った衣服だ。金貨になるなら万々歳である。これで、予定以上の成果を得ることができるだろう。


 大喜びで服と金貨を交換し、更に安い衣服と靴を無料でもらえた。物凄く嬉しい。服はシンプルなベージュ色のシャツと濃い茶色のジャケット、ズボン。ブーツのセットだ。一気に村に溶け込めるようになった気がする。


「それじゃあ、貰った金貨で色々買わせてもらいたいんだけど」


「おお、良いぞ」


 念願の服が手に入り、おじいさんは上機嫌に了承してくれた。


 購入したのは自分の服の予備二着と、ミド、カラビアの衣服三着ずつ。更に調味料や保存食、そして念願のランプも手に入れた。どうやら格安で販売してくれたらしく、銀貨五枚で購入できた。おじいさんも大満足、こちらも大満足である。


 一旦、荷物を全て倉庫へ持っていき、地下の住居へ保管する。大成果だ。テーブルの上にランプを置いて灯りをつけ、荷物を一か所にまとめて置いておく。ランプは油を使うオイルランプだった。意外である。


「さてさて、これでどうなるか……」


 そう呟き、タブレットの画面に指を置く。画面には地図とメニューが表示され、現在のCPも映し出されている。


 その数字を見て、驚愕した。


「……CP三千二百!? これは、特別ポイントだよな?」


 驚きつつ、ポイントの推移を確認した。これまでの状況から考えて、二千ポイントは特別ポイントが加算された計算だ。つまり、何かしらの条件を達成したということである。


 そう考えて、マップを見ていると、薄っすらと白い線が入っていることが分かった。画面の中心に薄っすらと白い線が入っている。エリアの区分けだ。


「あ、エリア拡大ボーナスか。それで千ポイント……ん? 残り千ポイントはなんだ?」


 一人でぶつぶつ呟きながら画面を操作していく。そして、気が付いた。通常なら税収などによって増える予算項目に、六十万という数字があった。これは、恐らく金貨のことだろう。実際には金貨五枚と大銀貨と呼ばれる大きな銀貨が九枚。そして銀貨が五枚というのが全財産だが、約六十万ということだろうか。いや、COCでも何千という数値は見たことがないから、一万以上でないとカウントされないのかもしれない。


「……つまり、外部との初貿易達成ボーナスということか。COCなら貨物港か空港を設置して達成されるボーナスだから、ある意味階段飛ばしでもらったボーナスかも」


 そんな推測をしつつ、地図とメニューの画面へ戻った。


 どちらにせよ、これでやりたかったことができるようになる。ただし、それは一つだけだ。


「……ザガン族の村を強化するか。それとも、この村までの道を整備して、家を完全に使えるようにするか」


 タブレットに表示されるCPを睨みながら、腕を組んで唸る。ザガン族との約束もあるが、村までの道を整備すれば、かなり行き帰りが楽になる。それに、家が完全に使えるようになれば、村での生活も夢ではないのだ。




書籍発売!・:*+.\(( °ω° ))/.:+

皆様、良かったら是非とも書店で手に取ってみてください!・:*+.\(( °ω° ))/.:+

https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824014863&vid=&cat=NVL&swrd=


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ