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詩[思索]

真夏の路地裏は冷たくて

作者: 日浦海里

真夏の昼間の路地裏は

大通りのある表通りより

少し暗くて冷たくて優しい


生きていくためには

明るさも温もりも正しさだって必要だけど

誰もがみんな公明正大

顔を上げて前を向いて

誰とでも向き合える

そんな強さは持っていない


誰かの光に心陰らせて

誰かの温もりに甘えたくなって

険しい道からは逃げたくもなる


もしもそこに光が射しこむ路地裏があれば

夏の陽射しを避けるようにして

ほんの少し休む事はそれほど悪い事だと思う?



真夏の夜の路地裏は

大通りのある表通りより

少し静かで冷ややかで恐ろしい


生きていくためには

明るさも温もりも正しさだって必要だけど

誰もがみんな公明正大

顔を上げて前を向いて

誰とでも向き合える

そんな強さは持っていない


自分が持ってる光陰らせて

自分が生きてく温もり欲しくて

同じ坂道を登らず下って


もしもそこに光が射しこむ路地裏を見ても

夏の陽射しを避けるようにして

頭巾を被って歩くようになっていても仕方ないでしょ


どっちがほんとの顔かって

どっちもほんとの顔だけど

それは路地裏が変えたんじゃなくて

夏の陽射しが変えたのでもなくて

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― 新着の感想 ―
[良い点]  そのときの気持ちによっては明るい場所を好んだり、日陰を好んだり、またはその中間を好んだり。  いつでも決まって安定しているわけではないのが心ですよね。  つらかったら逃げればいい。休めば…
[一言] 真夏の夜の路地裏は、確かにひやりとして居心地がいい場所で、一方でその雰囲気がからっと晴れた表通りとはまるで異世界のように感じられてしまうかも知れません。 「生きていくためには……」の一節がと…
[一言]  その行動が何からのものかは本人にしかわからなくて。  目に映るものをどうとらえるかは受け取る側の心次第で。  なのできっと。  それでいいかどうかを決められるのも、本人しかいないのかも知…
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