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第25話 国連大使ルイス・キャラウェイ1 20210911・加筆修正

1046文字 → 1473文字




 私、ルイス・キャラウェイ、29歳、独身です。

 国際連合の国家間問題や新国家設立に携わる、担当職員です。


 今回、新国家の設立に当たり、不可思議な人物と関わる事となりました。

 その人物は、自身を女神だといい、驚くことに魔法を使用したのです。

 目の前にある焼け焦げ破壊された鞄と書類が、時を巻き戻すように再生されていった事は、目の前で確認したにも関わらず、今でも現実であったのかと自身を信じられなかった事を記録しておきます。

 彼女は、自身を女神ベルザンディーと名乗る女性でありました。

 その雰囲気からは、こちらが何かして上げたくなる様な、白く儚い面差しと黒髪の小柄な女性なのですが……。

 実際には、その存在感と物怖じしない行動力で全てを包み込んでしまうような、そんな女性でありました。

 そして極めつけには、なんと宇宙戦艦が迎えに来たのです。

 非常識にもほどがあるとお思いになりませんか……。


 一応の国連加盟を果たした帝政ルシファーであるが、その知名度に反して実体は謎に包まれています。 

 宇宙戦艦を所有し、女神達が仕えるほどの皇帝とは、いったい如何なる人物であるのか興味は尽きる事はありません。

 その後の女神ベルザンディーとの交流から分かってきたことは、仕えていると言うよりは、デレデレに惚れているらしいと言うことです。

 確かに、年頃の男性と比べると、迫力と存在感が普通ではないと言うことぐらいしか分からないのですが……。


 今回、アフリカへの外遊に同行することになり、その人となりの一部や帝政ルシファーの謎に迫りたいと思います。




 何故か国連ビルの屋上には、巨大なキャンピングカーが鎮座しています。

 ベルさんが迎えに来るとは言っていましたけれど、これがそうでしょうか?

 豪華な動くお城のようなキャンピングカーで、私は海の上を走っています。

 自身でなにを言っているのか分からないのですが、正しい状況説明だと思います。

 初めから、常識が通用しない人達だとは思っていましたが、これほどだとは思っていませんでした。

 あっ、自由の女神を過ぎました。

 自由の女神の周りを取り囲んでいた観光船がこちらを追いかけてきます。

 観光客はこちらを指差して騒いでいますね。

 あなた達の気持ちは、痛いほど分かりますよ。

 でも、乗っている方としては、生きた心地がしません。


 この乗り物には、運転手が居ないのです!

 いったい誰が操縦しているのですか?

 エンジン音も波を蹴立てる音も騒音が一切しないんですがどうして?

 窓の外は、飛ぶように風景が後方に飛んでいくのに、振動も無いし揺れも加速度も感じないんです!


 そうだ、分からないことは聞けばいいんですよね。


『重力推進と慣性制御を使っているから揺れないでしょ。斥力場シールドを張ってるから静かなのよ』と説明されました……何ですか? そのオーバーテクノロジー。

 その後、大西洋にでてしばらく海中に潜ったり、ホエールウォッチングなんかで海中遊泳を楽しみながら昼食を取りました。


 もう驚くのにも疲れてきたころ、今度は、行程を短縮する為に宇宙に上るという。

 冗談だろうと思っていると、あっと言う間に大気圏を出てしまいました。

 眼下には、青い地球と海に浮かぶ大陸が見えます。


 感動が収まらない……。

 恥ずかしいが流れる涙が止まらない。


 地球に人類が生まれてから、ここまで来たのは私で何人目くらいになるんだろうか、まだホンの一握り、数えるほどだろう。


 この驚嘆する技術力と魔法などの力、彼等はこれから何を成してこの世界を変えてゆくのだろうか……。

 私、ルイス・キャラウェイは、出来うる限りを記録し、みなさんに報告しようと思います。






前にJTBがロシアのミグ25で成層圏まであがるツアーを組んだ事があって、私も記念にパンフレットを貰った事を思い出しました。その時は、現地集合・訓練込みで250万円だったのを覚えて居ます。

 帝政ルシファーで 訓練無し食事込みで50万円位でツアー組んだら、すごく儲かりそうだな~。


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