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第12話 決戦は2ケ月後…マッド爆発 20210905・加筆修正

2103文字 → 2252文字




 おれは今、リーフの固定武装の確認をしている。

 チョッとやり過ぎたかなってな感じになっちゃってます……エヘヘヘ~。


 まず、メインウェポンとして口径500mmの陽電子砲(ポジトロン・ブラスト)が、死角をなくすように配置された。

 上下3門ずつ射角を可変できる様にしたので、お決まりの『薙ぎ払え!』が出来る。

 陽電子(ポジトロン)は、プラスの電荷をもった電子だ。

 通常、普通に存在する物質はマイナスの電荷を持っており、陽電子(ポジトロン)電子(エレクトロン)に対する反粒子である。

 反粒子とは反物質の一種でお互いにぶつかり合った場合、原子を構成する電子は対消滅を起こし原子崩壊を誘引する。

 対消滅といっても電子間の電荷がゼロに成る事による原子崩壊なので対消滅による大爆発などは起きないが、これが所謂(いわゆる)原子分解砲であるところから、殆どの物質的な盾は意味を成さず、ほぼ全ての物質を破壊する事が出来る。

 アブサード(不条理)と命名した。


 サブウェポンは、高速連射可能な電磁投射砲(レール・ガン)を至る所に装備。

 レール・ガンの良い所は口径さえ合わせて投射時の熱に耐えられる硬度さえ持たせる事ができれば、何でも弾に使える事だ。

 とりあえず3種類の口径(5mm、50mm、500mm)を用意した。

 弾頭は、タングステン撤甲弾頭、お馴染みフウセン弾頭などアイディア次第で何でも撃てる。


 水中用とホーミング兵装として、ロケット弾(魚雷)発射装置を全体に100以上。

 爆雷等も発射可能である。

 現在の弾頭としては、ホーミング魚雷、キャニスター弾頭(所謂近接信管のクラスター弾)、アスロックなどなど。


 リーフ内に敵が侵入した場合、ウォーターカッターで(ナマス)にされる。

 通路各所には高水圧のウォーターウォールが配置され、如何に水圧に強い半漁人でも切り刻まれて屍を曝すことだろう。

 ナノマシンによる認証の無い物体は、無慈悲に無条件で処分が下される。


 ウォーターカッターは、ダイヤモンドの加工にも使われる高水圧ジェットだ。

 水圧を下げればそのまま消火にも使えるし、噴射する液体を変える事で洗浄や消毒にも使えるので、リーフ内の洗浄や滅菌作業にも使われている。

 変わり種としては、瞬間接着剤などを吹き付けて敵や武装の無力化も行える。

 この場合、接着剤と硬貨剤を別々に吹き付ける事で、噴射口の目詰まりを防いでいる。


 ルコサイト(整備・警備プローブ)による異物の排除にもナノマシン認証が使われています。


 リーフの外装だが、チタニウム光触媒による装甲板により定期的な紫外線の照射で付着物や異物は綺麗にイオン分解される。

 水中戦闘時には、周囲に水流を発生させダメージを減少させ、浮上時や空中では鏡面用ナノマシンにより瞬間コーティングされエネルギー兵器による攻撃を反射分散屈折させている。

 物理兵器やその他の脅威にはポジトロン(陽電子)を継続放射する事でシールドを形成する。

 デメリットは、同じポジトロンを使用したアブサート以外の武装が、このときには使用出来なくなる事だ。


 そして我々は、ようやくエーテル・リアクターの小型化に成功した。

 ウルズが造った試作品(4m)と出力は、ほぼ同じで有りながら手のひらサイズ(5cm)にまで小さくする事が出来たのだ。

 しかしながら、高集積化が進みすぎてオリハルコンとミスリルによる結晶体の様なビジュアルに成っている。

 これを総じてEクリスタル(エーテルの結晶)と命名した。

 この世界にほぼ無限に存在するエーテルをエネルギーに変換し続ける、金色に輝く結晶体の完成だ。


 ワームホール・ジェネレーターは、大型化が非常に難しくて逆に苦労している。

 これは生成されるワームホールが大きくなれば、それだけ一度に送れる質量が増えるからである。

 ちなみに小さい物は、すでに完成している。

 一ナノサイズのワームホールを座標固定して使用する事に成功し、現在は各ドロイドやプローブのエネルギーラインや通信ラインに順次置き換えている。

 これによってエーテルリアクターからのエネルギーをナノサイズのワームホールを経て中継し送り込む事で燃料と距離による活動限界が無くなった。

 情報も同じくワームホールを通すことで、時間と距離による減衰とタイムラグがなくなった。


 これによって、全てのマシンの同時遠隔操作が可能に成り自動制御装置が要らなくなった事で簡略化と生産コストが激減した。

 その代わり各ユニットにオリハルコンとミスリルを小なりとも使用するので、3姉妹から泣きが入り、現在自動オリハルコン・ミスリル精製プラントを製造中である。

 エーテルのエネルギー化に成功しているので途中過程を省きエーテルによる錬金をおこなってしまえば良い筈なのだがなかなか人が行うように上手い事エーテルの制御ができない。


 無人メカの遠隔操作は、現在我々四人だけしか出来ないが、操縦用ヘルメットを被ることで単体でなら一般人でも思考によるコントロールが可能である。


 ジュエリーズの開発は、順調に進んでいる。

 ウルズがかなり壊れてきているらしいので様子を見てこないとな~。

 Eクリスタルの完成で出力に見合ったユニット開発が出来るように成ったのがブレイクスルーとなり、歯止めが効かなくなった模樣だある。

 Eクリスタルは、現在1カラットで瞬間出力が雷レベルにまで達しているので、ま~何でも有りである。


 そして極めつけは、斥力場発生装置の開発に成功した事だ。

 所謂(いわゆる)重力・反重力場発生装置の実用化に成功したのである。

 フフフ♪ 最初は、リーフを海上の打ち上げ基地としてロケットを打ち上げる計画だったが、リーフごと地球脱出が来る事に成ってしまった。


 イヤー、マッドって素晴らしいですね。






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