第07話 夢か?…それでお前は誰? 20210905・加筆修正
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とりあえず、G達には継続した情報収集をさせて、遊びつかれて意識を体に戻して見たんだけど、相変わらずLCLの中に浮かんでいるんだよな。
エッ、どうやって遊びに行ったかって?
メディカルポッドの上んとこにピヨ~ンとG専用アンテナが付けてあって、見た目がトレハロース星人の親父のようである。
今日は色々あったし少し寝るとしよう。
「ベル、少し休ませてもらうよ、起きたらみんなで作戦を考えよう」
「はい、おやすみなさいませ」
……zzzZZ……
……アリャリャッ~……
……俺は寝たはずなのに……夢でも見てるのかな……
……雲ひとつ無い青空と永遠と続く黄金色の草原を見下ろしている丘の上……
……天辺が見えない大木の根元で、俺はボ~ッと突っ立って居た……
(おい……)
……これは、やっぱり夢だよな~……
(オイッ、無視すんな!)
……なんか青髪に金色の目したイケメンが、俺にガンを飛ばしてるんだが……
……ゲシッ……蹴られた!……
(無視すんなって言ってんだろ~がよッ!)
(蹴ったね! 親にも蹴られたこと無いのにッ!)
(普通に、親は蹴らんわ!)
……ジ~……
(ところでアンタ誰ッ?)
(俺はロキ様だ。もう一人のおまえだよ。人によってはルシファーだのって呼ばれてるがな……)
(………) ……ジ~……
(そんな可哀相な人を見るような目で俺を見んじゃネェ~よ。兎に角、俺の話を聞いて記憶をのぞいて見ろ。嘘じゃネェ~からよ……)
……斯く斯く云々…… <物語の背景参照のこと> ……手抜きだね……
(ハァ~~、デッ? 俺に何をさせたいのさ……)
(瑛は自由に自分のやりたい事を好きなだけやっていい。その為のチカラも知識もあるだろ。人類征服してハーレム作っていいし、邪神にケンカ売ってもいい。宇宙に飛び出して他の星で好きなことしてもいい)
(なにそれ! 超ハッピージャン♪)
(ただし……)
(ただし?)
(お前の行動を邪魔する奴が湯水の様に湧いて出てくるだろうし、煩わしい事もオマケで付いてくるがな。覚悟だけ出来てれば問題ね~よ)
(フムッ、当然といえば当然だよな。誰も征服されたくは無いし、人のハーレムなんか見たくもね~しな)
(ジャ、そう言う事でガンバレよ。たまには助けてやっから……)
(エッ、どっから?。)
(そろそろ気がつけよな、残念なのはおつむだけか? 何でお前だけユニットが2つ付いてんだよ!)
(アッ!)
(なんなら俺が主導権握ってもいいんだぜ、お前は霊体で見てるだけ……)
(ブッ、あんま表に出てくんじゃね~よ。これは俺の体なんだからな……)
(フフフ、体よりも嫁が惜しいんじゃね~の? プップップッ♪)
……顔真っ赤……
(マッ、ガンバレョ! 現世の俺♪)
(オッオウ、分かった……) ……赤面……
そして、懐かしい光景は蜃気楼が揺らめくように掻き消えていった。