不登校の日々
あの頃は
2人とも中学も高校も行きたくなくて
朝が来る度 胸が重くなる
登校の時間が迫る
まだ布団の中にいる
今日で何日目だろうか
大声を出せば状況は悪くなる
わかってる わかってる
あぁ、今日も行けそうにない
我慢できず怒鳴る
着替えて出ていった
中学から来てないと連絡がくる
さっきまでの怒りは不安にかわる
話しかけても返事もしないあの子
もしかして 万が一
仕事を抜けて探す
膨らむ不安で胸が苦しい
高校は単位が足らないと留年だ
今日も行けない 何日目だろうか
不安と焦りで考えを押し付ける
なんとか高校の近くに連れて行った
車を降りたあの子が言う
もう、家には帰らないから
追いかけてつかまえる
絶対に帰っておいで
人が往来する道端で
泣きながらあの子に言う
夫婦で考え方が違う
互いに譲れない
何度も話し合う 険悪になる
どうしても分かり合えない所がある
職場に度々連絡する
すみません。遅刻させてください
もう限界 なにもかもが
逃げたい 見捨てたい 解放されたい
壊れそうな毎日
学校に行かなくていい
そう言えれば楽になるだろう
人づきあいが苦手で苦しんでいる
こどもたち
この先
人と関わらずに生きていけるなら
経験なしで 人間関係が
うまくできるようになるなら
それなら 行かなくていいと言える
でも きっとそれは無理
疲れたなら
休んでいい
でも自分で考えて
自分で居場所を作る力を
つけなければ
逃げてもいつか捕まる
人間関係は避けて通れない
ならば
向き合おう 自分の苦しさと
疲れたら また休もう
向き合うために
居場所を作る力がつくまで
力がつけば 苦しさから自由になれる
何度も伝える
間違っているかもしれないけど
別の方法があるかもしれないけど
行かなくていいと言える勇気がない
先を考えると不安と心配しかない
だから 今日と明日の事しか
考えない みない
もう単位がきれると
高校に言われた日
辞めると言ってたあの子が
学校を辞めたくないと言った
もう休めないよ
わかってる 休まない
次の日 高校の近くで
車から降りたあの子
迷いのないしっかりとした
足取りで歩いて行った
今まで 項垂れて疲れた足取りでしか
歩かなかったあの子が
その後ろ姿を見て号泣した
声をあげて泣いた
きっと一生忘れない
長文お付き合いいただきありがとうございました




