【プロットタイプ】神の視点を持つ者の居場所
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
私の初恋って二次元なんですよ。
ちょっとそれを思い出しました。
今でも大好きです。
心が揺さぶられる物語が好き。それにジャンルは問わない。純文学でも、大衆文学でも、同棲愛をテーマにしたものでも、ハッピーエンドでもバッドエンドでも、なんでも好き。
けれども、人生でさえもその視点で見てしまうせいか、あまり感情移入をした事がない。
私の初恋は二次元だった。赤髪で、タレ目で、等身が高い、色男だった。最初は『新しい子だ!!』程度にしか喜びを感じなかったが、髪型を変更した彼を見て、一目惚れした。
好みの真ん中を撃ち抜かれた様な衝撃を覚えたし、その日を境に今まで以上にアニメを食い入るようにして見るようになった。ネットが無かったので、登場した際には台詞を一語一句覚えた。
彼が出てくると幸せな気持ちになった。出てこないと少しだけ心に翳りが差した。
そんなある時、私の初恋である彼が、ヒロインの看病をしていた。丁寧に包帯を巻いて、ヒロインに微笑み掛けていた。
その時の私は何を思ったか。ヒロインに嫉妬したか。悲しい気持ちになったか。どれも違う。『周りをお話畑にしたい!! この素敵でしかない空間をもっともっと素敵に彩りたい。こんな瓦礫の山の中ではなく、もっと平和な土地にしたい』である。
とても幸せな気持ちになったが、同時にこうも思った。私は彼に恋をしているはずなのに、嫉妬の一欠片もしていない。寧ろこの光景をずっと見ていたいとさえ思っている。
あぁ……私は彼に恋をしている様で、全く別の感情を持っている。そして其れは、何時も現実で自分がしてきた様に、物語の中に入り込んでいないから。常に蚊帳の外で傍観者の様に物を見ているからだと知った。
この事を覚えてから、私は今まで以上に人の前では『鏡花』という人物を演じる様になった。バレては行けない。私が神の視点で物を見ていると気が付いたら、きっと今まで以上に外れ者にされてしまうから。
「瑠衣たんも、優等生くんもそうだけど、価値観の合わない人とは絶対に干渉をし合わないから」
今日も鏡花は俺に対して熱心に話し掛けながら、物を書く。鏡花の書き方は俺と真逆で、話しながら文字を埋めていくタイプの様だった。だから此方の事は気にも止めないで、言葉を垂れ流す。
「話すだけ無駄だろ。話す時間が勿体無い。だったら書き物をしていた方が遥かに有意義だ」
俺が手を止めないでそう返すと、鏡花は静かに返した。
「其れが心地良かった。仲間がいるんだって思った。やっぱり……誰かと居ないと寂しいよ」
「……其れはお前の心が弱いからだ」
「知ってるよーだ」
2次元に、推しとか嫁とか一杯居ます。
どのキャラも大好きです。
でも共通して言えるのが、絶対に嫉妬しないところ。ヒロインに優しくしようが、キスして様が、『この二人ぎゃわいい!!』という反応をするところ。
これは数少ない私の長所。推しの幸せを喜べる。
でも同時に推しが自分に優しくする想像が全く出来ないんです。
三人称視点ならば、はしゃげるけれども、一人称視点ならば解釈違いなんです。
つまり、神の視点でならば、はしゃげるけれども、自分が当事者になると、逃げ出したくなるんです。
だから私は誰にも感情移入してないで、真上から人の動向を見ているだけだとも思ってます。
ガチ恋している様で、ガチ恋してないんです。
でもそれって三次元、さらに狭めて、小学生ぐらい。
出る杭は打たれる時代に、そんな事をしたら、爪弾きにされるとも思ったんです。
だからあの時代、誰にも『このキャラが好き』とは言いませんでした。
『頭おかしい』って思われるから。
そんな私のエピソードをキョーカに当てて、書いた話。
人間失格なんですよ。キョーカは。
演じる事でしか、仲良くなれない。
でもそれを取り払ったのが今のガチ勢達。
瑠衣たんと良いところは『生半端』に『ふざけて』、『貶す言葉』を吐かないところ。
常に大真面目、真剣に暴言吐いてます。
だから依存してる。
この人嘘つかないな。裏で悪口言わないな。ずっと大真面目だな。その上メンゴリだから、多少の事ではガチギレしないな。
そこが良いところ。