表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

アソビ

だってひと月前に彼と交した話でさえ覚えちゃない

タダ何か話したなあ、あの時は楽しかったなあ

なんて感情の断片ばかりが泡になって浮かんできて

気づくか気づかないかという間に消えていく


たしかに五年前に彼女に言われた一言ですら一向に思い出しゃしない

例のひどく傷ついたような表情の女が流れていくばかりだ

左から右に ときどき右から左へと舞い戻りつつ


さて僕がいま病床から動けないと知ったら奴らどうするつもりだろう

割れたり遠くなったりして

段段 刻刻

全容はうすくなっていく

やがて血眼になって探し出して 僕の息の根を止めようとすると思う

次第に細く 小さく成長していく僕の根を

さがし断て

さがし断て

いうフウに 早く死ね音頭 を囃すわけだ

僕はジッと動かず奴らを待ち構えている唯一の人間になれる

なんて

誇らしい

それはそれで

圧倒である


太鼓の鼓動や笛の風 ドロボー髭のBassの津波など

君たちは夜みたく傲慢に逃げるしかなかったのだ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ