三番目
これを読んでくれている人はいらっしゃるのでしょうか?
ヤツは早速、朝の会が始まる前私の方に近寄り「メダルは持ってきたのか?早く出せ」とまるで取り立て人のように迫ってきた。(当時ナカモリと言う男はスポーツができたからか、しかしお世辞でも顔は私と同じく決してよくなかったのですが、モテていて、いざ交換すると言う時に女子が寄ってきましたのを思い出しました。)
私は周りにバレまいと必死に「ナカモリ君、さあここには何があるかな?」と必死の演技をして場を凌いだ。(まだ小学生でしたので、中々酷い演技でした。)
奴はなんの悪びれもなく、私のランドセルからメダルを取り、中にヤツのメダルを入れ無事その交換は成功した。怖い、ただそれだけで私は「学校の規則を破ってしまった」とその時は心から落ち込んだ。
そんな地獄のような交換が続いたある日、奴は私のランドセルからメダルを取り、奴はメダルを入れなかった。その事に私は不満を持ち奴に聞いた、「大丈夫だって次良いのと交換してやる」その言葉を信じて数日、奴はメダルを持ってこず私から搾取するだけの関係になっていた。
前に一度反抗してみたものの「いいから持ってこい」の一点張りだった。(思い出すと腹立たしい野郎でした。)
この事は誰にも私は怖くて言えず、ただバレずにいたい、そう心に思っていた。
だが所詮小学1年生のすること、いつかはバレるのだった。
毎度ありがとうございます。読んでくれているというだけで、また書きたいと思うようになります。本当にありがとうございます。