十一番目
そろそろ終わりが見えて来ました。
私に残ったのは、何か。そんな事を考えても、何も残ってなかった。友も、友情も、希望も、積み上げた物は一個足らず、全て消えた。(この状況で希望があるなんて、そんな事を言う人間はきっと阿呆か、現実を見たくない人だけでしょう。)
そんな、何もかも失ったような私を見て耐えかねた友人はミノリさんと私の仲を直すよう、誘って来た。
「ハルトならできるよ。」 「あっちも気にしてないよ」なんて言ってきたが。
"この人は何も分かってない、戻せるなら戻せてるさ。"なんて思い。全てその誘いとやらを断った。
実は言うと、告白してから一回彼女と会ったのだ。しかし会ったと言っても約束して会った訳でなく、偶然近所のスーパーで会ったのだ。
ある日、母さんの買い物に着いていった際、偶然にもミノリさんの母とミノリさんに会ったのだ。 (ミノリさんの母は私や私の母と面識がありました。)
私が"こんにちは"と言おうとした瞬間、ミノリさんはまるで、嫌なモノを目に入れたくないとばかりの表情をして、彼女の母の手を引いて行ってしまったのだ。(この時、愚かな私はやっと分かったのです。戻れない所まで来てしまったという事を。希望なんてあの日以来、すっかりない事を。)
私はそんな事を思いながら、友人との会話をした。友人は、「いつものお前じゃないぞ、元気だせ」なんて薄っぺらい言葉で励ましていた。あの目をされたら、例えミノリさんに励まされたとしても、私はきっとどんな言葉も薄っぺらく聞こえてしまう気がした。
毎度本当にありがとうございます。




