5 手紙
『拝啓 エレノア様
訓練を終え、(検閲削除)に到着しました。
何人かの兵士の方々と仲良くなれました。(検閲削除)
間もなく、初陣になります。功績をあげ、絶対に無事に帰ります。
敬具』
『拝啓 セーラム様
初陣とのこと、心配で夜も眠れません。
毎日、お父様とお母様に、セー君が無事に帰ってくるようにと祈りを捧げています。
この手紙を無事に読んでくれることを祈っております。
敬具』
『拝啓 エレノア様
無事に初陣を飾ることができました。初陣は勝利しました。
お姉ちゃんが用意してくれた鎧と剣のお陰です。
でも仲の良かった兵士が亡くなられてしまいました。
周りははしゃいでいるのに、とても悲しい。一人悲しんでいるのが変なように感じます。
敬具』
『拝啓 セーラム様
まずは初陣、おめでとうございます。大勝利とのことで安堵しています。
人が亡くなって悲しむことは普通のことです。人が亡くなることが普通の戦場では、普通の感覚がおかしくなってしまうのかもしれません。
悲しむことは何も変じゃありません。お姉ちゃんはセー君が無事に帰ってくることを祈っています
敬具』
『拝啓 エレノア様
今度もまた戦いがあり、敵将の首を取りました。
敵は総崩れになって、追撃し、他の兵の首も取れました。
ただ、また味方がさらに亡くなりました。仲の良かった人たちはみんな。
これから前線が少し動いて、また別の場所に行くみたいです。
敬具』
『拝啓 セーラム様
御国のために活躍していると聞いて喜んでいます。
(検閲削除)
(検閲削除)
お姉ちゃんは、セー君が無事に帰ってくることを祈っています。
敬具』
『拝啓 エレノア様
検閲のために何が書かれているのかは分かりませんでしたが、何となく察することができました
戦争は非常時だから馴れてはいけない、でしょうか。
みんな勇敢に戦っていますが、罪悪感を覚えている人もいます。でもみんな御国のために身を粉にして戦い続けています。
先の戦争の功績で小隊長に任命され、部下が五十人ほどいます。まずは名前を覚えるところからはじめます。
給金もあがるそうなので、楽しみにしていてください。
敬具』
『拝啓 セーラム様
昇進おめでとうございます。
たくさんの人を率いるのですね。きっとお父様に教えてもらった、領主としての心得が役に立つと思います。
セー君が無事に帰ってくることを祈っています。
敬具』
『拝啓 エレノア様
小隊長としての初任務である、偵察任務を終えました。
部下が何人か死にましたが、作戦そのものは成功しました。自分の不甲斐なさが情けないです。今度の作戦は誰も死なせないよう細心の注意を払います。
お姉ちゃんにに会いたいです。
敬具』
『拝啓 セーラム様
小隊長は大勢の命を預かる大変なお仕事なんですね。
亡くなった部下の方々の冥福を祈ります。
でも前線で戦うのではなく、偵察任務ということで安心してしまう自分がいます。
セー君が無事に帰ってくることを祈っています。
敬具』
『拝啓 エレノア様
前回の手紙から日にちが経ってしまいましたが、無事です。
中隊長に昇進し、さらに大勢の部下を抱えることになりました。
帝国は思ったほど大したことがありません。
連中が勢いが良かったのは最初だけのようです。不意打ちしか能がないようです。
敬具』
『拝啓 セーラム様
良かった! すごく心配しました!
手紙が届かない間、ずっとお父様とお母様にお祈りを捧げていました!
また昇進されたのですね。おめでとうございます!
でも戻って来て欲しいと、セー君の夢ばかりみてしまいます。
早く戦争が終わり、戻ってきてくれることを祈っています
敬具』
『拝啓 エレノア様
また日が経ってしまいました。
俺は前線部隊の参謀に就任して、作戦立案等を担当しております。
もうすぐ朗報をお届けできると思います。
あなたに早く会いたい
敬具』
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