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ねーさま関係のシリーズ

悪食少女は悲劇を蝕む

作者: リィズ・ブランディシュカ



ーー



 その少女は困っていた。

 自分は幸せではないからだ。


 少女は幸せを食べて生きる生物だった。

 けれど、少女は幸せではない。

 少女の周囲にいる人間は、少女の食べれる幸せを与えなかった。


 だから、少女は日に日に飢えていった。


 周りにある物は、食べれない不幸ばかり。


 口に含んだ不幸は、とても美味しくなかった。


 少女は何も口にできないまま、やせ細っていった。


 だがある時、少女は気が付いた。


 不幸が食べれない体なら、自分の体を変えてしまえばいい。


 少女は自分の体の中にある、愛や友情や絆というものを全部引き抜いていった。


 そうして全てを取り外した少女は、不幸を食べれるようになって、もう飢える事は無くなっていた。



ーー



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