キャラクター紹介 -その3-
第三章で登場したキャラクターの紹介です。
悪魔ばっかり。
名前:降谷しおり/ルシファー
種族:悪魔
年齢:15歳
身長:165cm
一人称:私
固有術式:その1『傲慢』
……特殊な術式を付与した透明な領域を自身から最大半径200メートル以内まで広げることができ、領域の範囲内の妖気を自在に操ることができる。対象は空気中の妖気から生物の体内に存在する妖気まで自由自在。
その2:『明け星』
……自身の身体を犠牲に、1つだけ願いを叶えることができる術式。犠牲にした際のダメージ量によって、叶えられる願いの規模も変わる。ダメージと願いの規模が釣り合わない場合は発動しない。
備考:プラチナブロンドの髪と紫色の瞳を持つ、スラリとした長身の美少女。その正体は悪魔の頂点に君臨する堕天使、ルシファー。傲慢の罪であることを気にしており、少し威張ったような物言いをたまに口にする。
魔界の民からは外見と気さくな性格のおかげで慕われている。興味本位で人間界に出かけた際はモデルにスカウトされることがチラホラあったそう。なお、全て丁重にお断りしている。
明日香とは七つの大罪で唯一の女の子同士であった為、出会ってすぐに仲良くなった。
最近ハマっていることは深夜にUmer Eatsで頼んだものを食べること。2日で1キロ太っていくらしいが、仕事のストレスで帳消しにしている。
天界から追放される前にハマっていたことは悪質じゃないイタズラ。悪質か悪質じゃないかは、された人が傷付くか傷付かないかで判断している。
地頭は賢いが勉強をしない為、中間テストの結果は最悪だった。
作者的にはこの章のもう1人の主人公みたいなイメージで書いていた。
名前:丹下零士/レヴィアタン
種族:悪魔
年齢:12歳
身長:149cm
一人称:僕
固有術式:その1『嫉妬』
……視界内に存在する、嫉妬の念を強く抱いている者の思考を奪い、意のままに操ることができる。リグレス産の薬を摂取した後は、嫉妬に限らず負の感情を抱いた者が対象になっていた。
その2『渦巻く妬心』
……妖気で構築した龍を召喚する。龍は術者が狙った対象を自動で追尾し、攻撃することができる。体内の残量妖気の半分を費やすと攻撃の威力と龍が肥大化し、『渦巻く憎悪』となる。
備考:白髪のおかっぱ頭の少年。術式に若干脳を支配されており、なんでもかんでも羨ましい、妬ましいと思うようになっている。だが、理性を強く保とうとすればまともに話すこともできる。
幼い頃、中世的な見た目のせいでいじめられていたところをしおりに助けられた。それからは、彼女のどんな相手にも怯まず立ち向かう強さに尊敬の念と嫉妬を抱え、生きていた。彼にとってしおりは初恋の人であり、現在の想い人でもある。
名前:不動怠生/ベルフェゴール
種族:悪魔
年齢:20歳
身長:182cm
一人称:俺
固有術式:その1『怠惰』
……視界内に存在する者対象の体内の機能を急激に低下させ、動きを封じる。不意打ちや相手によっては意識を奪うことも可能。
その2『不動の極み』
……常時発動型の術式。身体活動をしなければしないほど妖気の質が上昇し、術式の威力が増す。
備考:現在の七つの大罪で最年長(サタンとマモンを除く)。ヒョロリとした大柄の男で、灰色がかった黒髪をボサボサにしている。任務以外では動かず、母を苦しませていた父を憎み、昔からよく働いていた結果、歴代ベルフェゴールで最弱になってしまった。そのことを本人は後悔していない。
しおりからベルゼブブのお世話係に任命(強制)された時は本気で嫌だった。しかし、時間が経つにつれ、ベルゼブブを弟のように思うようになり、今では大切な存在。
わりとオシャレ。なのに髪だけは何故か整えない彼に、しおりと明日香は「もったいない」と思っている。
名前:部部剛琉/ベルゼブブ
種族:悪魔
年齢:11歳
身長:142cm
一人称:俺
固有術式:その1『暴食』
……口の中にブラックホールのような虚空を生み出し、前方のものを吸い込む。虚空の先は異空間になっており、脱出はほぼ不可能。
その2『双翅の王』
……自身の身体をハエに分裂させることができる。上限は約100万匹。その全てを本体が操作することができ、百万が一本体がやられた場合は別のハエに意識を移すことができる。ハエが死んだ場合、ハエ化した身体の箇所は欠損してしまう。
(なお、文字変換が現状一番面倒な術式なため、作者は二度と発動してほしくないと思っている)
備考:チョコのような色の髪に褐色の肌を持つ少年。幼い頃に術式が暴走し、両親を喰ってしまった。その一件でしおりに目を付けられ、七つの大罪へと引き入れられる。お世話係のベルフェゴールが大好きで、任務がない時はよく一緒にボードゲームをしている。おかげで将棋、囲碁、チェス、オセロは七つの大罪最強。
術式の影響で常に腹が減っており、食べ物を奪われると怒る。明日香やレヴィアタンにはよくお菓子を横取りされるので頻繁に喧嘩になる。
哲人にボコボコにされた後はかなり危険な状態だったので、天界の病院ではなく最寄りの裏世界の病院へと運び込まれた。だが意識はあり、1日3食しっかり摂って順調に回復している。
名前:バトラー/サタン
種族:悪魔
年齢:4000歳以上
身長:180cm
一人称:私、俺
固有術式:その1『憤怒』
……術者に怒りの感情が僅かでもある場合、発動可能。身体能力や体内妖気量が大幅に増す。なお、怒りが増せば増すほど能力や妖気量は増幅していく。
その2『反逆者』
……空気中の妖気のベクトルを操れる術式。主に攻撃を跳ね返したり、体内妖気を早く回復する為、空気中の妖気を自身へ引き寄せたりする時に発動する。
備考:黒神家に遥か昔から使える執事。その正体は七つの大罪、初代サタン。歴代最強の悪魔と呼ばれている。恋人であった初代アスモデウスを何者かに殺され、怒りと狂気のままに人間たちを殺して回っていたところを黒神に止められ、丸くなった。それ以降は黒神を慕い、彼のサポートをしている。
アザトースを殺そうと他の七つの大罪に提案し、当時の天使たちと一時的な同盟を結んだ張本人。舞の身体にアザトースが宿っていると知った時、復讐されるのではないかとちょっとビクビクしていた。
家事だけでなく、ゲームや若者の流行など、時代の流れに常に適応しており、涼真だけでなく涼真の友人たちからも慕われている。
好きな食べ物はイクラ丼。嫌いなものはキノコ類全般。涼介や涼真が幼い時、イクラの美味しさを伝えるために毎食イクラ丼にするも、「痛風になるわ!!」とツッコまれて拗ね、それ以降、イクラは一人でこっそり食べている。
名前:門馬強賀/マモン(分身)
種族:悪魔
年齢:10ヶ月(マモンの分身であるため)
身長:176cm
一人称:俺
固有術式:その1『強欲』
……触れた相手の固有術式を奪い、使役することができる。リグレス産の薬を打たれた後は、対象に触れずとも、放たれた術式に触れるだけで術式を奪えるようになっていた。
その2『強制強奪』
……333時間に2回以上“強欲”を使用しなければ発動できる、奥の手。発動後は異様な姿に変身し、身体が妖気で構成され、物理攻撃が効かなくなる。身体が妖気になる為、リグレス産の薬の効果は消えてしまう。
備考:洋平によって生み出されたマモンの分身体。リマスと同じ銀髪を短く切り揃え、オールバックにし、チャラい雰囲気を醸し出すように洋平が操作して生み出した。ただし、分身の元にした人物の性格や癖が少し残るため、時たま「〜かい」というリマスの口調が無自覚で出てしまっている。
性格は見た目のままチャラく、よく女の悪魔をナンパしていた。戦闘能力は本物のマモンと違ってずば抜けており、扱いが難しい筈の鞭をすぐに扱えるようになるほど。
自身が洋平によって造られたリマスの分身体であるということを知ることなく、涼真たちに敗北し、消滅した。
本作最年少。
名前:井出明日人/アスモデウス(父)
種族:悪魔
年齢:42歳
身長:172cm
一人称:俺
固有術式:その1『色欲』
……触れた生き物を意のままに操ることができる。ただし、その相手が異性でないと発動しない。無性の者には無効。
その2『小心者』
……術者に怯えた者を意のままに操ることができる。ただし、少しでも怯え以外の感情を術者に抱えていると、無効になる。
備考:筋骨隆々、屈強な大男。常に白のタンクトップを着ている。明日香の実の父親。明日香が小さい頃から彼女を強い悪魔にしようとしていたが、段々とその教育はエスカレートし、遂には手が出るようになってしまう。そして、教育と称した家庭内暴力を止めようとした妻に嫌気がさし、殺害する。
9年後、その復讐として娘である明日香に恨まれ、最後はサタンによって殺害、消滅した。
マモン(分身)と同じくリグレスの一員として行動していたが、あの方からは特に期待もされておらず、ある意味期待通り、特にリグレスに貢献することなくその生涯を終えた。
名前:ヤハウェ
種族:神
年齢:4000歳以上
身長:165cm
一人称:私
固有術式:???
備考:天界を治める、天使たちの頂点に君臨する神。元は天使だったが、実力を蓄え、神へと昇格した。桜色の髪と翠緑の瞳を持った美女。いつも白い服を着ている。愛梨曰く、「なんでいつもまったく汚れてないのか不思議」。普段は温厚かつ、物腰柔らかな話し方だが、怒ると超恐いらしい。また、戦闘の腕もかなりのもので、天界最強の実力を持つ。
名前:井出幸菜
種族:悪魔
年齢:享年27歳
身長:159cm
一人称:私
固有術式:???
備考:明日香の実の母。明日香と容姿がそっくり。特に強い訳でもない、普通の悪魔の家庭に生まれたが、容姿が良かったため明日人に気に入られ、結婚する。結婚直後は優しかったが、明日香が生まれてからは強さに執着してしまった明日人のことをなんとか好きになろうとするも、どうしても無理だった為、家から脱走する。しかし明日人に気付かれ、明日香を逃す為に盾となる。
最期は全身の感覚もロクに無い中、明日香がいつか気付いてくれることを願って、土壁に指で明日香に伝えたかった言葉を書いて残し、力尽きた。
明日香のことが大好きで、父親の代わりによく甘やかしていた。
名前:井出明日香/アスモデウス
種族:悪魔
年齢:13歳
身長:156cm
一人称:アタシ
固有術式:『色欲』『小心者』
*効果はアスモデウス(父)のものと同じ。ただし、明日香は先天性の病気で術式を発動できない。
備考:赤みがかった茶髪をボブヘアにした少女。涼真たちの幼馴染。父から逃げ、辿り着いた裏世界で倒れているところを涼真に助けられた。先天性の病気を患っていた為、術式を上手く発動できず、昔はよく父の怒りを買い、暴力を受けていた。だが、裏世界にやってきてからは、そんな者たちが大勢いることを知り、術式が使えなくても堂々と生きていいということを知る。
学校で妖術のテストがあるが、明日香は妖術に関する筆記試験に置き換わっており、結構良い点数を取れている。
大好きな母の遺言を真正面から受け止め、幸せになることを目標に日々を過ごしている。
自身の武器の存在は涼真とバトラーに指摘されて初めて気付き、使い方も2人に教わった。そのおかげで、今では涼真よりも槍の扱いに慣れており、その腕は涼真に「術式無しで明日香と戦えば負けるかもしれない」と言わせるほど。
裏世界にやってきてすぐは舞の家に住んでいたが、黒神の紹介で裏桜中学の近くの寮に住むことになった。現在でもそこに住んでおり、部屋には涼真たちとの写真が入ったアルバムが大切に保管されている。
名前:八神人柄
種族:亜人
年齢:32歳
身長:178cm
一人称:俺
固有術式:八岐大蛇
……8つの種類のまったく違う術式を固有術式として扱うことができる。
備考:涼真たちのクラス、裏桜中学校2年3組の担任。教科は体育を担当。いつも眠そうな顔をしており、無精髭を生やしている。ぶっきらぼうな喋り方だが生徒たちとの仲は良好。
涼真の父、黒神涼介の弟子であり、涼介のことを師匠と呼び、慕っている。涼真のことは師匠の息子として見るか、生徒として見るかで葛藤したが、生徒として見ることにし、学校をサボって依頼をこなしにいく涼真を叱るも、彼が「神の代行者」だと知り、かつての自分よりも遥かに大きなものを背負っている彼を認め、密かに応援することにした。
マモンとの戦いが終わり、家に帰った後は妻である優姫に2時間正座で説教を食らう。その後、押し入れの掃除を共に行ない、いつの間にか仲直りしていた。
去年度のバレンタインで、女子生徒や同僚の先生たちから合計で24個もチョコを貰ったことがちょっと嬉しかった。なお、その後帰宅した際に妻に貰ったチョコは写真を取り、2人で一緒に食べるほど嬉しかった。
お読みいただき、ありがとうございます。
次回からいよいよ新章です。
よろしくお願いします。




