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クロレキシ  作者: 赤森千穂路
第三章 七つの大罪編
145/193

第141話 白神

 白神佚鬼(しらがみいつき)。目の前の少年が名乗った名を、涼真は知らなかった。しかし、彼から感じる濃い妖気から考えるに、相当な強者の筈だ。なのに、何故彼の名が知れ渡っていないのだろう。

 本当は有名だが、単に涼真が知らないだけか、それとも今まで身を隠していたのか。

 どちらにせよーー、


「僕らを襲っちゃあ……裏世界中にその名が轟くなぁ……!!」


 髪の妖気を全て身体へ流し込んだ涼真は、黒いスパークを纏い、臨戦態勢に入った。髪は佚鬼と同じように、純白に染め上がる。


「……俺と戦う気か?」


「当然だ……訳も分からず、殺されるのは……流石に嫌なんでね。全力で抗わせてもらう……!!」


「そうか。ならば」


 佚鬼は右手に携えた剣の刃身に自身の白い妖気を付与すると、腰を少し落とし、剣を構える。その瞬間、ビリビリと重い妖気の圧が涼真の全身を襲った。


「その疲弊しきった身体で、思う存分抵抗するがいい」


 佚鬼は姿勢を低くした状態で地を蹴り、涼真たちへ向かって突進してきた。“神速(しんそく)”の術式を使える涼真からすれば、かなり遅い速度だが、油断はできない。一度距離をおき、彼の太刀筋を見ることにした。


「舞、距離をおこう。一旦後ろに……っ、ガハッ、ゲホッゴホッ……!」


「りょ、涼真!!」


 髪の妖気を体内に流し込んで身体を強化したとはいえ、()()()“クロレキシ”の反動は軽いものではない。涼真はその場で蹲り、吐血してしまった。

 舞が慌てた様子で駆け寄り、背中を撫でてくれるも、全身の倦怠感は拭えない。


「クソ……こんな、時に……!!」


 涼真は血が溢れ出そうな口を手で覆いつつ、前を向く。すると顔前には、白い光を放ちながら真っ直ぐに振り下ろされる長剣の刃があった。


「しまっーー」


 ガキィン!! という金属音と共に、白い妖気を纏った剣は涼真の鼻先寸前で止まった。


「ぐ、くぅ、う……!!」


 舞がいつの間にか取り出していた血塗られた鎌(ダークサイズ)で佚鬼の攻撃を受け止めていたのだ。

 しかし、鎌を持つ手はプルプルと震え、この状態が長くは続かないであろうことを、涼真はすぐに悟った。


 涼真はすぐさまその場から飛び退き、体勢を整える。

 直後、舞も佚鬼から距離をおき、涼真の隣まで退がっていた。


「ありがとう、舞……助かった」


「気にしないで。それより、身体は大丈夫?」


 正直なところ、全然大丈夫ではない。

 先ほどの佚鬼による不意打ちの傷を、回復術式を持ち得ない涼真は“クロレキシ”で治した。しかも、2人分だ。


 “クロレキシ”は発動させると全身の妖気が硬直するという反動があり、消すものの規模によって反動の大きさが比例する。今回は胸部の致命傷を消す、つまり治すだけなので意識を失うようなほどの反動ではなかった。


 しかし、それを2回行うとなると、身体の一部分を妖気で構成している涼真は体内機能が著しく低下し、本来ならば意識を失うほどの反動が涼真を襲っている。


 だが、ここで気を失うわけにはいかないと、涼真は舌を噛むなどして意識を覚醒させ、舞を背負って佚鬼から逃げていたのだ。

 

「あ、ああ……全然、大丈夫……」


「……じゃないね」


 “クロレキシ”の反動を和らげる方法は涼真が知る限りただ1つ。時間経過だ。この反動には舞の“浄化(カタルシス)”などの回復術式は効かない。

 つまり涼真はしばらくの間、この状態で戦うしかないのだ。


「……“クロレキシ”とやらの反動は、()()()相当なもののようだな」


 振り下ろしていた剣を再び構え上げ、こちらを冷たく鋭い眼光で睨み付ける佚鬼は、涼真の耳に違和感を残す発言をした。


「お前……今、何て言った?」


「……“クロレキシ”という術の反動は、やはりすごいなと。そう言ったが?」


 どうやら聞き間違いではなかったようだ。

 涼真は自然と、佚鬼を指差していた。その指先が震えているのは、“クロレキシ”の反動か、はたまたーー。


「……知ってたのか? 僕の術式も、その効果も」


「そうだ。それを敢えて逆さに取り、反動を利用し、お前が弱ったところを襲撃しようと思っていたのだが……そちらの女が邪魔だった。魔神アザトースの器、だったか。先ほどの反応速度……体内に神を飼っているだけはある」


 ピキ。

 ピキ、ピキ……。


 目を鋭く見開き佚鬼を激しく睨み付ける涼真の額には、数本の青筋が浮かんでいた。


「僕を殺す為だけに、舞を狙った……。そういうことでいいんだな……?」


「ああ。何も間違っていない。俺はこの剣で桜庭舞の胸部を背中から貫いた後、お前の背中を横一文字に斬った。だが、一度しか発動できないと思われていた“クロレキシ”を二度も使用され、今に至る」


「そうか、もういい……」


 答え合わせが済んだ涼真はフラつきながら一歩前へ歩み出ると、バッと顔を上げ、凄まじい剣幕で佚鬼を睨み付ける。

 それと同時に、涼真の身体が憤怒の感情に反応したのか、体内で妖気が目まぐるしく生成され出した。その反動で、涼真の全身を纏っていた黒いスパークはその数と鋭さと一気に増す。


「ぶっ殺してやる……この、クズ野郎っっ……!!!」


 これは佚鬼(むこう)から仕掛けてきた戦闘だ。ならば、こちらが佚鬼を殺しても問題は無い筈。

 そういった怒りに任せた本能による考えだけが、涼真の頭の中を駆け巡っていた。


 亜空間から、まだ八神に返せていなかった黒い短剣、十握剣(とつかのつるぎ)を右手で取り出し、身体の前で構える。


「…………っ!!」


「ダメっ、涼真!! まだ君の身体は……!!」


 戦闘が開始したのは、舞のその声の直後だった。涼真は“神速(しんそく)”を発動させ、目にも留まらぬ速さで佚鬼に近付き、斬りかかる。

 しかし、佚鬼にはそれが分かっていたかのように、涼真の斬撃を表情一つ変えずに白く光る剣で受け止めた。


「先ほどの俺の動きで、俺がお前ほどの速度にはついていけないとでも思ったか? オマケ程度に仕掛けたつまりの罠だったが、まんまと引っかかるとはな」


「……ぬかせ!」


 距離をおかず、そのまま2人は激しい剣戟へと移った。剣と剣がぶつかる度に火花が散り、甲高い金属音が鳴り響く。


 涼真は必死に剣を振っているが、一方の佚鬼は無表情。彼の余裕の程度が読み取れない。

 普段ならば敵との戦闘中にこんなことを考えない涼真だが、今は何故か佚鬼の本心を読もうとしていた。


 その要因としては、彼が涼真と同じ神族だということが挙げられる。

 今まで幾多の敵と相対してきた涼真だが、神族との戦闘経験はゼロに近い。強いて言うならば、幼い頃に父と、まだ激しい運動が可能だった祖父と練習試合をした程度だ。


 つまり、涼真には自分と同程度の実力(レベル)の相手との戦闘経験がない。初めて相対するレベルの敵だからこそ不安になり、余計なことを考えてしまうのだ。


 数合の剣戟の末、涼真と佚鬼は一段と大きく振りかぶり、力を込めた一撃を放つ。

 ガキィン! という一際大きな金属音と火花が辺りに散るが、両者の力は互角のようで、剣同士の押し合いとなった。


 両手で剣の柄を持ち、ジリジリとそれを押し合う苦しい力勝負の最中、佚鬼が無表情で言った。


「流石は黒神。()()()()、神の代行者の末裔なだけはある」


「『俺と同じ』……? まさか、お前も……!?」


「そうだ。俺もお前と同じく、普段は人間たちの願いを叶えている。だが、少し事情があってお前を殺すことになった」


「どういう……ことだっ!?」


 少しの沈黙の後に、佚鬼は殺し合いの最中とは思えないほど、静かに口を開いた。


「……お前たちを殺せば、俺の願いが叶う」


「誰が……誰がそんな適当なことを言った!? 僕を殺しても、何も叶わないぞ!!」


「お喋りは終わりだ、黒神涼真」


 一方的に話を切った佚鬼は、ふっと手の力を抜き、剣を引いた。突然押し合う対象がいなくなった涼真の剣は、持ち主の力のままに前へその切っ先が落ちていく。

 佚鬼はその瞬間を見逃さず、下方向から素早い二連撃を打ち込み、涼真の剣を彼の後方へと弾き飛ばした。


「あっ……」


 涼真がチラリと剣へと目を向けた瞬間、佚鬼は地面の中へ消えた。否、正確には涼真の影に入り込んだ、という表現が正しいのだろう。


「くそっ! 逃げられ……いや」


 いる。まだ近くの影に潜んでいる筈だ。

 涼真がそう確信する理由は、近くから佚鬼の妖気を感じるからだ。


 周囲の影のある場所をぐるりと見回してみるも、そこらじゅうから佚鬼の妖気を感じる為、どこから現れるか分からない。ただ、最初に現れた時と二度目に現れた時の状況から考えるに、影に潜り込んだ場合は、影からしか出てくることができないのだろう。


 涼真がいる場所は人気のない住宅街の道路の中央であり、影は道の端か、涼真と舞の足元にしか存在しない。つまり、それらの場所のみを注意深く見張っておけば良いのだ。


 しかし、もしかすると次の攻撃対象は涼真じゃなく、舞になるかもしれない。

 涼真は舞の方へ上半身を向け、呼び掛ける。


「舞、足元だ! 足元の影に……!!」


「注意しなければな」


 その時、涼真の足元から佚鬼の白く発光する長剣が飛び出し、涼真の腹部に容赦なく突き刺さった。

 患部からは鮮血が噴き出し、剣を伝い、佚鬼の手にまで流れていく。


「かっ!! は……!」


 左腹部に灼熱を感じた直後、鋭い痛みが涼真を襲った。

 それもそのはず、剣先は背中から突き出し、涼真の胴体を貫通している。


「思いの外、アッサリと仕留められた。やはり、桜庭舞は大切か?」


 影から姿を現した佚鬼は、階段を上るような動きでドプリと影から全身を抜け出し、涼真の正面に立つと、


「ぬん!」


 気合を込め、そのまま剣を右へスライドするように、涼真の左腹を斬り裂いた。ブシャッと血が横腹からも噴き出し、アスファルトの地面を赤く染める。


「う、ぁ……!」


 涼真はその場にうつ伏せで倒れ込んだ。しかし、痛みのせいで意識を飛ばすことができない。激しい痛みと灼熱を少しでも和らげるために、左腹を右手で押さえるが、何の効果も得られそうになかった。


「く、そ……ぉ……!!」


「神とは言えど、半分は人間の血。少し痛めつければ出血し、痛みに悶えて蹲る……哀れだな」


 冷たい目で涼真を見下ろした佚鬼が、トドメと言わんばかりに剣を高々と振り上げた時だった。


 涼真のすぐ横で、赤黒い物体が空を切る音がした。

 その物体から感じたのは、ドス黒い怒り。かつて、涼真が忌むべき相手に対して抱いたそれと、酷似していた。


「涼真から、離れろぉぉ!!!」


 アザトースの妖気を解放した舞が、佚鬼の背後に回り込み、鎌で攻撃を仕掛けていた。しかしその一撃は、ギィンッ!! という金属音とともに、即座に舞の動きに反応し振り返った佚鬼の剣によって受け止められる。


「……なるほど、それがアザトースの力を解放した姿か」


 舞の頭には黒いティアラのようなものが浮かんでおり、白目は妖気か怒りのせいか、赤黒く染まっている。

 そして、先ほど涼真がチラリと見えた赤黒いものの正体は、彼女が身に纏っている莫大な量の妖気だった。オーラと言ってもいいかもしれない。妖気を身に纏い、激しく顔を歪める彼女からはとてつもない迫力と凄まじい威圧感を感じた。


「ま、い……」


「ゔゔぅ……!! ぐぅぅぅ……!!!」


 舞は涼真を傷付けられた怒りからか、獣のように低く唸りながら荒い呼吸を繰り返す。


「怒り……時として生き物を限界の先まで導く引き金(トリガー)となる感情……。だが、それに呑み込まれているようでは、俺は殺せない」


 舞と向かい合っていた佚鬼は、鎌の湾曲した刃先をなぞるように剣を滑らせ、舞の攻撃の軌道を逸らす。

 攻撃が空振りした舞は、勢い余って佚鬼の正面にバランスを失った状態でつんのめってしまった。


「戦闘が不得手な回復キャラには、ご退場願おう」


 舞の身体の右側へと回り込んだ佚鬼は、妖気を付与した右脚で舞を近くの家の塀へと蹴り飛ばした。


「ぐぁっ……!!」


 佚鬼の攻撃は舞の腹にクリーンヒット。勢いよく吹き飛んだ舞は塀を破壊し、背中から家の壁に激突した。


「がはっ……」


 打ちどころが悪かったのか、凹んだ壁からバタリと落下した舞は、うつ伏せの状態で動かなくなってしまった。


「ま、舞……!!」


 舞に声をかけるも、舞からの返事はなく、彼女はピクリとも動かない。だが、出血はしていないし、目立った外傷も無い。恐らく、脳震盪といったところだろう。


「安心しろ。死んではいない」


 そして、放った言葉とは裏腹に、涼真に安心する暇すら与えず、佚鬼は相変わらずの冷たい声と視線を涼真へ送ってきた。

 ザッ、ザッ、という足音が近付き、やがて涼真の正面で鳴り止む。


「俺が殺すのはお前たち、黒神の一族だけだ。魔神の器に興味は無い」


 佚鬼は涼真の前に仁王立ちすると、再び白く光る剣を高々と振り上げた。

 涼真はそれを見て、フッと笑うと、重い唇を動かす。


「最後に、教えて、くれ……。なん、で……こんなことを……する……?」


 たった一つの質問。たった一度の言葉のやり取り。日常ではごく普通で、ありふれたもの。

 だが、言葉には時として、呪いのようなものが込もる時がある。言霊という言葉もあるくらいだ。


 だから、最後の最後に言葉に賭けた。佚鬼の芯を突くような言葉で、彼が隙を生み出す瞬間を。


 涼真の質問の直後、ほんの僅か眉を顰めた佚鬼は、少しの沈黙を挟み、口を開いた。


「……これが、俺の為になるからだ」


 それだけを言うと、佚鬼は剣を勢いよく振り下ろしたーー。




 ガツンッ!




「……なっ!?」


 しかし、振り下ろした先に涼真はおらず、剣は虚空を切った後、アスファルトの地面へ突き刺さった。

 佚鬼の背後に素早く回り込んだ涼真は、“神速(しんそく)”を発動させ、急いで拾った十握剣を右手に構え、それに妖気を付与させる。


「生き物が最も油断する瞬間、知ってるか?」


 涼真の敗北を認めたような発言、態度。そして、体内妖気の残量。それらは全て佚鬼に、涼真が本心から生を諦めたと思い込ませるのに充分な要素だった。


 そして、まるで勝敗の結果を突き付けるかのように、涼真は語る。


「『勝った』と思った瞬間、だよ」


「くぅっ……!!」


 咄嗟に振り返った佚鬼が防御を行うよりも速く、漆黒の剣は佚鬼の右肩を貫いていた。短剣が突き刺さった肩からは鮮血が噴き出す。


 刺された右肩を睨み、苦しそうに顔を歪める佚鬼。しかし、痛みよりも驚きが勝ったのか、佚鬼は今日初めて素の表情を涼真へ向けた。


「何故、動ける……!? あれだけの出血で……!!」


「生憎、僕の身体の半分は妖気で構成されていてな。怪我をしても少しの時間で治るんだよ」


 涼真は剣に付与させた妖気を媒体に、必殺の術式を発動させる。黒い妖気がキラリと光り、残す発動条件は術式名の詠唱だけとなった。


 もう油断はしない。目の前の少年から聞きたいことは山ほどあるが、まずは生き残る方が優先だ。

 余計な会話を挟まず、最速かつ確実に敵の命を絶つ。


「クロレキ……」


 その時、涼真の視界の下の方で、佚鬼の左腕が動いたのが見えた。涼真は咄嗟にその腕を止めようと、左手を出す。


 しかし、それがいけなかった。


 ドスッ。


「……っ!?」


 涼真は突然の掌の痛みに思わず左手をサッと引っこめた。痛みが走った部分を見てみると、そこには注射器が刺さっており、透明な液体が涼真の体内に注入されていた。


「これは……何だ?」


 注射器をすぐさま引っこ抜き、この液体の正体を佚鬼に尋ねる。

 佚鬼は右肩を押さえ、フラフラと後ろ向きに歩き、近くの家の塀にもたれかかると、静かに口を開いた。


「……そろそろか」




 バチンっ。




 突然、涼真の頭の中で何かが弾けるような音がした。それと同時に、猛烈な睡魔が涼真を襲った。

 たまらず地面に膝をつくと、より一層眠気は増し、瞼がどんどん重くなり、下がっていく。


「何だ、これ……睡眠、薬……?」


 塀にもたれかかった佚鬼の方を涼真は向く。しかし、目が正常に機能しておらず、彼の姿はボヤけ、何重にも彼が分身しているように見える。


「……それは、とある多年草から採れる毒を、白神家の技術で改良したものだ。毒は個人差はあれど、最低でも1時間で全身に回り切る……。解毒に回復術式は使えず、白神家にある解毒剤が唯一の手段……。少々手間取ったが、これでお前は……死んだも同然だな」


「んな……ふざ、け……」


 意識が朦朧とし、口ももはやロクに動かない。方向感覚や平衡感覚まで機能しなくなってきた涼真は、ドサリとうつ伏せに倒れ込んだ。

 しかし先ほどとは違い、腕を動かす気になれない。もう、このまま眠ってしまいたい。そんな気分だった。


「あ……ぅ……」


「……永遠(とわ)に眠れ。醒めることのない、闇の中で」


 佚鬼のその一言を最後に、涼真の意識は途切れた。涼真が最後に見た景色は、住宅の影に消えゆく、血塗られたように真っ赤な太陽だった。

今回で第三章「七つの大罪編」は終わりとなります。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

幕間とキャラクター紹介を挟んでから、第四章「白神編」が開幕です。

第四章は部分的には思い描けているのですが、点と点を繋ぐ線ができていない感じですね。物語を創ること自体が難しいのに、それを面白くできる作家の方々は本当に凄い。それを実感しながら書いた第三章でした。

マモンとの決戦の後、涼真たちによって倒された七つの大罪メンバーがどうなったかは、近日投稿する予定の第三章の登場人物紹介にて、公開する予定です。


次回は幕間、バトラー(サタン)の過去のお話です。彼が何故、黒神に仕えることになったのか。その理由が分かります。


最後に改めて、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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