第三話 神殿調査
どうもまっちゃん@泥と申すものです
閲覧いただきありがとうございます
不定期更新となっているので投稿ペースは
遅いですがよろしくお願いします
「中は意外と埃っぽいな」
「大昔の文明の神殿ですから」
みおりん含む調査隊は協力を求めた王国の冒険者と共に神殿内部へ進んだ
中は植物が壁を覆っており石畳に大理石のような物で作られている祭壇があった
「ここまでが観光地として公開されていた領域です」
「てことはこの奥から調査開始か」
「そうですね 気を引き締めて臨みましょう」
冒険者4人以外にも王国の調査隊
電通師などが一個団体として進んでいる
みおりんはソニアと2人で王国部隊の先を歩いている
「特にトラップセンサーや魔力感知には
引っかかりませんね」
「魔力も特に以上は無いな」
「あっ ゴキブr」
バン
「ナニモイナカッタナ」
「アッハイ」
みおりんはどちらかと虫は苦手だ
特に多足類や黒くて固くて早いのは
大っ嫌いだ
早速銃を試したがかなりの威力のようだ
残り何発撃てるかは知らないがかなり
手軽でいい物だ
「それが召喚陣からでてきた ジュウ
という物ですか?」
「弾があれば魔力無しで撃てるのは
かなり役に立ちそうだ」
「気に入ってるんですか?」
「色々出来そうだからな」
新しい玩具を手に入れた子供のような気持ちだ やはり大きくなっても童心は擽られるものだ
「、、、ん?」
「何か来ますね」
「迎えた討ちますか?」
「いや目視するまで待とうか」
現れたのはまるで岩のような材質の
動く何かだ
「ンゴー!!」
「自動人形か」
「壊しときます?」
「魔力電池が何処かにあると思うから それを抜いて無力化しよう」
「了解しました」
自動人形の右手が襲い掛かるがそれをダンスのステップの様に避け
「あれかな?」
と言いながら腹部らしき所の円柱をもぎ取った
「ンゴゴゴォー、、、」
自動人形はその場で魂が抜けたかのように動きを止めた
「正解♪正解♪」
「珍しい形だな」
普段街などて使われてる魔力電池はいわゆる
二次電池と言われている物だ
つまり充填したら再利用できる物なのだが
この自動人形に使われてた物は使い切りの
魔力電池の様だ
「よく持ってましたね」
「いや、、、待てよ、、、」
「少し痕跡を探してみる」
魔力陣を展開して
「記憶水晶」
魔力で水晶のスクリーンを作ってそれに
魔力電池を乗せた
「、、人間でしょうか?」
そこには赤黒いローブを着て短剣を
腰に差した男性と
「、、!?、、この生物」
「黄色いローブに、、タコの足か?」
何とも形容し難い生物がいた
「人攫いの犯人はこれか」
「王国の調査隊には?」
「取り敢えずゴーレムを地上に運び出して
打ち切ろう」
「念の為に転移陣は貼っておきますか?」
「このローブに見つかると不味い また夜に冒険者を連れてこよう」
「了解しました」
その後はゴーレムの解剖 キャンプの設営をして 調査隊を休ませた
「冒険者4人組は後でこちらのテントに来て貰えますか?」
と誘導して夜になった
「一体なんの話でしょうか魔王様?」
「これを見てくれ」
記憶水晶の映像を見せた
「これが犯人でしょうか?」
「ということで面倒事の前に片付けたい」
「大勢いるとこちらもやりにくいので
、、協力を願いたいのだが」
「分かりました ファングとハジンは地上の警護に置いていく 何かあったらメールを飛ばしてくれ」
2人の同意を得て 神殿の奥へ向かった
「しかしなぜ夜に神殿に?」
「あまり面倒事は好まないのでね、パパっと終わらせたいのさ」
「なんかイメージとは違いますね」
「よく言われる」「よく聞きます」
先程の自動人形の所まで来たのだが
「特に変わったところは無いな」
と言っていると
「探知に反応あり 複数体 自動人形かと」
「さてと やりますか」
銃を構える
先程とは違い 魔力陣を展開して電気を
流し込む
「魔力電磁砲 雷狼」
狼のような形の魔力を纏った弾丸が自動人形の電池を撃ち抜いていく
まるで生きたかのようなうねりのある弾道
に
「負けてられるかよ!」
とイアガルが叫ぶと
「暴骸斬!」
とベリルが剣を振り下ろす
ベリルは魔族にしても珍しい魔剣使いである
魔剣は手に持つ大剣や聖剣とは違って
自らの魔力で操作する武器である
威力は普通の剣士に比べると劣るが
攻撃範囲が広く ダメージにムラが出来ない
しかし扱いはデリケートかつ難しいと
不人気ではあるが使いこなす剣士は
「魔剣士」と別扱いされる程の異色な
職である
「俺の獲物がぁ!」
「さっさと切ってしまえばいいじゃないですか?」
(見た目に合わず凄いこと言うなぁこの子)
あっという間に一掃したのだが
「流石に自動人形ではものたりないようですね?」
声の主はすぐに分かった
「黄色いローブ、、、貴様何者だ?」
「これはこれは有名な魔王様ではないでしょうか そちらは冒険者でございましょうか?」
「こちらの質問に答えろ」
「私はベーバ アスカロン 異形の黄色と呼ばれています」
「成程 投降の意思は?」
「もちろんNOでございまーす!」
「勝てるとでも?」
「勝ちますよ 貴方には」
自信たっぷりの顔をしている
「ここは私g」
ガキィンと金属音がする
ソニアは赤黒いローブの男と一騎打ちの様だ
「覚悟はいいな?」
「もちろんですとも」
長い夜が始まった
「ポイズ ドゥ」
魔法陣から毒性の粘液を弾丸のように発射した
「リフシール」
アスカロンは防御魔法で粘液を弾いた
(リフシールは人間の魔法てことは魔族では無いらしい)
銃を構える
「うりゃ!」
と銃を放つ
「リフシーr」
相手の魔法陣を貫きながら弾丸はアスカロンの右胸を貫いた
「グゥ、、」
「魔王の前だぞ?もっと楽しませてよ?」
「舐めるなの小娘がァ!」
(小娘じゃねぇよ!?)
「錬成!ミスリルゴーレム!」
とアスカロンが叫ぶと 彼の右手が光を放つ
上から巨大な自動人形が降ってくる
「最高の鉱物を使った自動人形だ!
貴様のような小娘に倒せるものでは無い!」
「はぇーすっごい大きい、、、」
「なら言葉に甘えて少し本気を出そう」
「転移陣 2重展開」
展開した転移陣に弾丸を放つ
「後ろから当てようとしてることなど分かりきってるんだよ小娘ぇ!」
(ビンゴ!)
弾丸は転移陣から出ては入ってを繰り返している
「これも一種の実験みたいなもんだ」
転移陣を切り 弾丸はアスカロン向けて一直線に飛んでいく
「グシャ」
鈍い音を立て銃弾は壁に突き刺さる
「ゴッハァ!、、、」
アスカロンの口から鮮血が吹き出る
どうやら心臓を貫いたようだ
「こ、、、むす、、めごときがァ!」
「まだ動けるとは、、、大した人間だ」
「あの方のダメならばァ! 例えこの命を
変えてでもォ!」
人間らしかった姿がみるみる異形へと変わっていく
「魔力で修復しながら異形化するとは、、」
「アノオカタノヂガラダァ! キサマゴトキノ小娘ニィ!」
引き金を引くが弾が出ない
「6発かぁ、、所詮は玩具みたいなもんか」
「シネェェェェ!」
巨腕が襲いかかる 空気の裂く音と同時に
「死棘の庭園」
時が凍るかのような衝撃がアスカロンを
襲う
(小娘ハドコダァ!?)
「ここだよ」
茨のカーテンの向こうでカップを啜るみおりんの姿が見える
「ゴロスゥ!」
右腕を上げようと力を入れる
しかし力が入らない
気づくと地面が顔の前にある
力が抜ける
頭が回らない
最早手足の感覚さえ失っている
(体が動かない!?あのお方の力だぞ!?)
「お前の言うあのお方とやらも随分小さい娘なんだろ?」
「ァア゛ア゛ァ!」
「死棘は全てを等しく捕食する」
「この庭園からは逃れられない」
(イヤダァ!死にたくないぃ!)
「相手が悪かったな 小娘と言った罰だ」
「イヤダァァァァァ!」
アスカロンは茨の中で蠢いてるのが分かったが数秒も待たずにどんどん膨らみが小さくなる
「こんなやつ吸収する茨も苦労してるんだな」
ご閲覧頂きありがとうございました
続きも出来ているので気が向いたら投稿しようと
思います
では また また