2話 異世界召喚陣
ご閲覧頂きありがとうございます
まっちゃん@泥と申すものです
こちらは2話となっております
少し設定を話すと みおりんの父のマドレウスは
かなり優秀ですよ? あほでは無いです
明くる日の朝
「おはようございます」
毎朝の雑用を任せた獣人族の従者が傍にいた
彼は毎朝顔を合わせるだけありかなり昔からの付き合いである
「マルベイ ミライテ、モーニングコールに上がりました」
「ご苦労 朝食は?」
「洋食となっております」
「今日の予定は?」
「昨日の人間が持ってきました文献の解読と召喚陣の調整でございます 面会の予定はありません」
「そうか、緊急連絡があれば即 メールを送ること」
「承知致しました」
朝の用事を済ませ 早速 文献を手に取ってみた
破れているページはあるが 古代語で描かれていた
「神殿にあったとはいえこれは状態が良くないな」
再生魔法は構造が簡素な物を治すのは楽なのだが 繊維や魔導器などの複雑な物は時間が掛かるのである
「取り敢えず 解読してみるか」
2時間ほど読み進めたが
「特に魔神関係の事ではなく 良くある宗教の儒教書のようだ」
今日のところはここまでにして召喚陣の
調整に向かった
「理論には沿っているし 回路も大丈夫そうだ 明日には起動できる」
「では 他国の方々を、、、」
「あくまで実験だ 完全な召喚とまでは行かないであろう 模擬実験は行うとだけ伝えてくれ」
「承知致しました」
研究質から出ると 小柄なエルフ族の従者が
いた 何やら用があるらしい
「エルフ族 アリサ エントです」
「どうした?特に面会予定はないが」
「大森林付近で魔力乱が起きています」
「調査の許可を願うと」
「そうでございます お願いしたいのですが」
「私m」
「魔王様は大丈夫です」
「ぇ」
「エルフ族は少女好きが多いんですよ?」
「私魔王なんだけd」
「オカサレマスヨ?」
「アッハイ」
身震いが止まらない
エルフ族は長寿の種族である
全体的にバランスのとれた体格が多いのだが
アリサは珍しく背丈は伸びないエルフである
大体はグラマラスな体型になっていくのだが
アリサなどのような背の伸びないが
体だけは育っていくエルフもいる
実際 エルフによる子供(主に子供 特に男子)
の性教育(見せられない)の被害は多い
のだが
「幾ら私が小さいからt」
「貴方は野獣のような目で舌舐めずりしながら近寄るエルフをご存知ですか?」
悪寒が止まらない
「辞めときます、、、」
「こちらも悪いのですがね、、性欲には、 ね?」
背筋が凍ったままだったがこのまま魔王の間へと戻った
「お帰りなさいませ 魔王様」
「特に連絡は来ていないようだが」
「そうですね 他国の首相へ模擬実験の開始を伝達致しましょうか」
「頼むよ」
予定が無くなったので城下町へ出ていこうと思ったのだが
「魔王しゃまー」
後ろから声を掛けてきたのは下半身が蛇のような姿をしている騎士であった
「どちらへ行かれるのですか?」
「業務が片付いたから城下町にでも」
「お供したいのですがよろしいでしょうか?」
「構わんよ」
「ありがとうございます」
一応らしい格好をしようと少し青みがかった
マントを羽織った
共和国の象徴でもある城 デュランダルは
この街最大の建造物であり様々な施設を備える複合施設の役割をしている
病院 託児所 商業施設に 芸術 音楽 文学の
展示店など 国民が馴染みやすい施設なども
揃えている
これは父 マドレウスの願いでもある
城としての認知を広げ親しみやすい政治
の象徴として再建されたものである
、、、らしいのだが実際は
「暇を潰す場所が近くに欲しい」
という勝手な願いから計画されたものである
実際防災訓練など 役に立っているので
万々歳なのだが 真実を知ることの残酷さを
目の当たりに出来るとしてみおりんとしては
良い教育の場である
「相変わらず賑わってるなぁ」
「そりゃ共和国1の商業施設ですから」
「取り敢えず外に出ようか」
入口をでると広場の様な場所にでる
子供が鬼ごっこをしたりベンチでカップルがイチャイチャしている
「リア充めぇ!」
「魔王様としてそれはどうなんですか?」
「ぐうの音も出ません」
やはりここも賑わっている
この共和国自体が魔族の結晶であり
全生物の帰る場所
という信念から作られた広場である
中央の噴水には種族ごとの紋章が掘られており この国に住む魔族全ての象徴であり
これを汚された時、我々は一致団結するという意志の表しである
共和国は蜘蛛の巣のような形をしていて
中心からA B Cと分けられている
今の広場はAブロックである
北には住居地
西は研究機関や学校
東はマーケットや商業地
南は冒険者や異国人の宿泊地がある
それぞれに行く時に必ず広場を通るようになっており
緊急用の通路などが網の目の様に張ってある
共和国自体も災害や地震に襲われたが
死亡者は他国に比べるとかなり低くなっている
もちろん人間も暮らしているし
この国では種族選別は基本違法であり
ご法度となっている
「久々に歩き回ったなぁ」
「飛行魔法でも使えばいいじゃないですか」
「地面を歩いてこそ分かることは多いんだ」
夕食を食べ終わり 夜となった
メールを確認すると 他国からのメールでぎっしりだった
一括で返信して床についた
「魔力量 濃度 安定」
「エネルギー 安定」
「準備終わりました」
「ご苦労」
ついに異世界召喚陣の起動である
「異世界召喚陣 起動!」
真ん中の触媒の魔晶石が光り
どんどん魔力回路が組み上がっていく
そして10秒もなく光が崩れていく
そこには鉄の塊が落ちていた
一目で分かるほど鉄である
不思議な形をしている
持ってみるとかなりの重量であった
持ち手らしき所には
Death with You
と彫られている
引ける所を引くと弾がかなりの勢いで飛び出した
反動で落としてしまったが凄い音である
興味がかなり湧く代物だ
「魔王様ご無事でしょうか?」
「かなりの当たりを引いたようだ」
その日からそれは 銃 と名付けられた
明くる日だが早速神殿調査に持っていく事にした
護衛はソニアに任せた
彼女はかなりの信頼を置いているし
何より防御スキルのエキスパートだ
取り敢えず死ぬことは無いだろう
「早速乗り込んで見ましょう」
ご閲覧頂きありがとうございました
更新は不定期ですがあと3話位はストックがあるので 早めには更新したいと思います
では また また