表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/93

*

「不倫が明るみに出たのは相手の奥さんが証拠を掴んだからだ。俺は寝耳に水だった。…それで離婚した。」


「子供は?」


思わず口をついて出た。

だって優香さん、妊娠したんでしょ?

紅林さんとの子供、どうしたの?

思わず前のめりになっていたらしい。

紅林さんは私の肩を優しく押し戻して、きちんと座り直させられる。


「子供は俺の子じゃなくて、不倫した上司との子だったんだ。」


「えっ…。」


何だかいろいろ衝撃だ。

そんなことって、本当にあるんだ。

話を聞いている私でさえこんなに衝撃を受けているんだから、当時の紅林さんの苦悩は計り知れない。

それを思うと胸がチクチクと痛んだ。


「優香は精神的にまいってしまって、それが原因かどうかわからないけど流産した。上司は会社を辞めたけど、俺はそこまで制裁を加える気にはならなかった。だから離婚してもそのまま同期として今も同じ会社に勤めてる。」


そこまで言うと、紅林さんはふうと大きく息を吐いた。

そんな姿を見て、私は胸がいっぱいになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ