表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/93

*

*


出勤前、鏡で身だしなみをチェックする。


ふと、右の首もとに紅いアザを発見した。

え?と思ってまじまじと見てみる。

何かしたっけ?と疑問に思うのが先か気付くのが先か。

瞬間的に紅林さんが思い浮かんだ。

これってもしかして、もしかして、…キスマークってやつでは?


慌ててハイネックの服に着替える。

ギリギリ隠れる位置だ。

今日が寒くてよかったと、私はほっと胸を撫で下ろした。

念のため、髪の毛もサイドで結んで更に隠す。

鏡で入念にチェックして、準備完了だ。


それにしても、嬉しいやら恥ずかしいやら何してくれてるんだと怒りも少し相まって、私は気分が落ち着かない。

無意識に、サイドに結った髪をふわふわと触ってしまう。


「可憐ちゃん、今日は髪型違うね。」


「あー、はい。たまには。えへへ。」


真知さんに言われて図らずもドキッとした。

上手く隠せてるよね?

真知さんがじっとこちらを見てくるので、緊張してしまう。

な、何だろう?もしや気付かれた?


「あのさ…。」


「はっ、はいっ。」


「可憐ちゃん、お菓子作り得意だったりしない?」


「…へっ?」


予想外の質問に、すっとんきょうな声が出た。

ああ、びっくりした。

キスマークに気付かれた訳じゃなかったみたい。

これ、心臓に悪いよ~。

紅林さんのばかぁ~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ