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一緒に出掛けたのも気まぐれだ。
合コンのとき、早川さんと少し仕事の話をした。
その時の印象として、彼女は仕事に対して真っ直ぐで素直だから、機械工作のイベントを見たら自分の仕事を見直すきっかけになるし、勉強になるのではと思った。
最初は訳がわからなさそうにしていたけど、真剣に俺の話を聞くし、だんだん質問もしてくるしで説明しているこちらも楽しくなっていった。
「紅林さんってすごいですね!」
真っ直ぐな瞳で伝えてくる。
無垢な感情。
それは、嬉しいというよりも癒されたと言った方が合っている気がする。
コロコロ変わる表情はとても可愛らしいし見ていて飽きない。
そしていつも笑顔だ。
つられてこちらまで表情が緩んでくる。
そして俺は告白された。
正直驚いたけど、嬉しくないわけがない。
だけど俺はバツイチだ。
バツイチというしがらみは、俺自身よりも付き合う相手の方が気になる事項じゃないか?
ましてや彼女はまだ若い。
この先きっと“バツイチ”であることに、彼女の方が気にして傷付くことになる。
考え直した方がいい。
なのに─。




