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なぜこんなことになっているのでしょう?

考えても考えても何も思い出せない。


“抱かれちゃえばよかったのに”

いつかの明日美の言葉が甦る。


はっとなって確認してみるけど、ちゃんと服を着ているし体も別に変わった様子はない。


そんな私を見て、紅林さんは困ったように笑った。


「別に何もしてないよ。君が酔っ払って泣きじゃくって寝てしまうし、あげく俺を放してくれないから家に連れてきただけ。で、シャツの袖、掴んで放してくれないから一緒に寝てただけだよ。俺も眠たかったしね。」


「…ごめんなさい。覚えてません。私、何かやらかしました?」


「何って…覚えてないんだ?」


紅林さんは声もなく笑う。


これは大失態だ。

失言しまくりな気がしてきた。

昨日の私、何をしてるんだ。

ああ、昨日に戻りたい。

お酒なんて飲むんじゃなかった。


ガックリ項垂れる私の上から、「早川さん」と呼ぶ声が聞こえる。

顔を上げるのと同時に顎をぐいっと持ち上げられ、紅林さんの顔が近づいたと思った瞬間、キスをされていた。

あまりの衝撃に、私は何が起こったのか理解できなかった。

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