表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/93

*

何も言えないでいると、小泉さんは私を上から下まで値踏みするように見てから、ニコリと微笑みながら言う。


「あの堅物の真をどうやって落としたの?そのぶりっ子?」


「あの…。」


「ひとつ忠告してあげる。本気にならない方がいいわよ。だってあの人は私とやり直す気でいるもの。それに、クリスマスは必ず子供たちと過ごすから。あなたの出る幕はないわよ。やめておいた方が賢明ね。」


「…えっ?」


「嘘だと思うならクリスマスにデートに誘ってみたらいいわ。必ず断られるから。」


小泉さんはにこやかにそう言い放つと、最後にまたにっこり笑って、そして総務部へ戻って行った。


まるで宣戦布告をされたみたいで、残された私はその場でしばらく立ち尽くしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ