表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/93

*

紅林さんは顎に手をあてて一瞬考える素振りをしてから、ぼそりと呟いた。


「…メル友?」


「古っ!」


思わず突っ込んでしまった。

いや、学生時代は確かにメル友とか使わなくもなかったけど、まさか社会人になってからその言葉を聞くとは。

しかも別にメル友になりたいわけではないんだけど、まあいいか。


「えっとですね、無料でメッセージをやりとりできるアプリ知ってますか?メールというよりチャットっぽくできるんですけど。」


私は自分のスマホを取り出して、アプリのアイコンを見せる。


「それ、入れればいい?」


「ぜひ!」


「俺詳しくないからちょっと教えて。」


「はい!」


アプリをダウンロードして、友達登録をする。

早速スタンプを送り合って、ちゃんと登録されたか確認する。


「最近の若者はこういうの使ってるのか。そういや、大島にもこのアプリ入れろって言われた気がするな。無視したけど。」


「便利ですよー。あ、ほら、大島さんの連絡先も出てきましたね。アドレス帳と同期するので相手もこのアプリ入れてると勝手に表示されるんですよ。」


「大島のは削除するか。」


「ええっ!」


「冗談だよ。」


そう言って、紅林さんは静かに笑った。

その笑顔が素敵すぎて、私は鼻血が出そうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ