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雨女でゴメンナサイ  作者: 真楠 冷
第1章
23/26

23 喜びの雨

「本当に?」

 レイナは喜びに満ちた声をあげた。

 その勢いに、なぜかファームルは及び腰になった。

「そうかぁ。みんな、雨うれしいんだあ!」

「あぁ、おかげで、みんな種まきができたよ。これからも時折雨が降ってくれたら、しっかり収穫できる。そうしたら、もう…」

「そっかぁ!やったぁ!」

 ファームルの言葉を遮って、レイナは叫んだ。

 レイナの様子にどう反応してよいのかわからず、ファームルは救いを求めてサニーを見た。

「ああっもうっ!」

 サニーは自分の頭をガシガシとかき混ぜた。

「本当は許したくなんてないんだけど、一番怖がっていたレイナちゃんが、こんだけ喜んでいるんだから、もういいよ、ね、ガーディアさん」

「そうだね。でも、次は絶対にないからね。もし、次したら…容赦しないから」

 よくわからないが、どうやら許してもらえた様子に、ファームルはコクコクと急いで首を縦に振った。


「まだ降り続いているね」

 外に出てサニーは降り続く雨を眺めた。

 とはいえ、先ほどまでの雨とは違い、どことなく優しい。

 横では頬を真っ赤にしたレイナが、嬉しそうにその手に雨を受けていた。

「雨を降らせて、よかった!」

 レイナの嬉しそうな叫びにサニーとガーディアは顔を見合わせて微笑んだ。

第1章完結です。


とりあえず、レイナは、雨の大切さを知ることができた、というところまできました。

まだまだコントロールなどはできませんが…。


今後ともよろしくお願いします。

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