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生き返った俺は復讐を決意する  作者: 兎ダ 区
第一章 復讐を決意する。
5/15

(5) 「ヤンデレ(凶)な佐倉織姫と楽しい楽しいお泊まり」

今回短いです。ごめんないさい。あと、暫く投稿できないかもです。。。

「………っん、、ここは?……」

「あ、起きた?」

「織姫………か?」

「うん。そうだよ」



 俺の最後の記憶は、お風呂でとてつもない疲労感に襲われたことだ。そして、今。まさしく、地下室のような部屋に"監禁"されている。だって、両手両足が縛られてるんだもん。明らかにおかしいだろ。

 薄々気づいてはいたが、佐倉のヤンデレが本格的になってきたか?何が原因だろうか?全く分からない。



「お、織姫?何で俺は縛られてるんだ?」

「何でって言われてもねー。逃げないようにするためって言うしかないかな」

「逃げる?俺が?何で」

「多分ね。私が今から取り出すものを見れば逃げたくなると思うよ?」

「それは、恐怖心からか?」

「そうかな」


 なら、平気だな。あの日の恐怖心と言ったら比べのにならない。それが、例え包丁やチェーンソーだったとしてもだ。それに死ぬなら死ぬで別に構わない。復讐を出来ずに死ぬのは悔しいが、もう既に一度死んでいる。だから、今からこいつがすることは何一つとして、俺には効かないだろう。



 佐倉が俺の死角から取り出したものは出刃包丁であった。何とも思わないがしっかりと演技したほうがいいだろう。



「そ、それで、な、なにをするん、だ?」

「そんなに怖がらなくてもいいのに。大丈夫。痛いことは何もしないから」

「ほ、ほんと、か?」

「本当だから、落ち着いて。さっきから涙声になってるよ」

「し、しかた、ないだろ」

「弱々しいゆうくんはとても可愛いなぁ」

「、、、っ!」

「さて、じゃあ始めよっか」

「な、なに、を?」

「ゆうくんってさぁ。血とか臓器とか大嫌いだったよね?」

「………」

「だからね、今からお魚さんの解体ショーをやるね」

「や、やめてくれ!」

「や~だっ!」

「ひ、ひどいよ。………」



 そろそろ演技するの疲れたな。自殺経験のある俺に魚の解体ショーなんて見せられてもなー。こいつやることが幼稚すぎる。もうウザいからこっちも反撃しますか。



「じゃあ、いっきまーす!はーい、ドン」


 

 魚の体が真っ二つに別れ、その血が佐倉の顔に着いた。なおも、佐倉は笑顔である。頭イカれんなこいつ。



「ねぇ、どう?ゆうくん。あとでゆうくんはこれを食べるんだよ」

「ふー。はぁ、ごめん。何とも思わない」

「え?あ、強がらないくていいから!正直に嫌だーって言いなよ!」

「強がってもないし、嫌でもない。その魚は俺が責任をもって美味しく頂く。そうじゃなと、魚に悪い」

「何を言ってるの?ゆうくん」

「理解出来なかったか?もう一度言ってやるよ。強がってもないし、嫌でもない。その魚は俺が」

「もういい!!!うるさいうるさい!!そんなことゆうくんの口から聞きたくないよ!!」

「…………」

「大体全部ゆうくんが悪いんだよ!!私を何ヵ月も放っておくから!!」



 なるほど。それが、前世で俺と別れた理由か。あんときは気持ちを発散することも出来ず他の男に乗り換えたわけか。そして、今は俺と会ったことで気持ちが爆発したと……くだらない。結局こいつも自分中心なのか。



「それは謝る。本当にごめん。だけど、これはいくらなんでもやり過ぎだ!」

「……っ!う、うわあああぁぁぁぁあ!」

「織姫、俺はお前のことが大好きだ。でも、こんなことされたら嫌だけど嫌いになっちゃうよ。だからもう、やめてくれ。頼むから」

「っぐ、だって、ゆうくんが、どこかに、っ、いっちゃうと、おもったら、、いやで、いやで、っ、しかたなくて……」

「大丈夫だよ。俺は何処にも行かない。ずっと織姫の側にいるから」

「え、………それって、……」

「織姫。俺の隣にいつまでも居てくれないか?」

「……ずるいよ。私が嫌って言うと思う?」

「言うわけないか」

「うん!」




◇◇◇◇◇



 生き返って二日目の朝はとても寝不足であった。隣ですやすや眠っている俺の復讐相手はあのあと、「ほんとにごめんね。もうやらないから、今日は、その………ね?」と、自分でやらないからとか言っておいてすぐに誘ってくる痴女に変貌した。おかげで、昨夜はお楽しみであった。これも復讐の一貫だからな?勘違いするなよ?



「あ、ゆうくん。おはよ」

「ああ、おはよ。織姫」 

「私ね、今とっても幸せな気分なんだ」



 俺は最悪の気分だと言いたい気持ちを抑えて、



「奇遇だな。俺も幸せな気分だよ」

「やっぱ私たちって相性抜群だね」



 俺が合わせてるだけだけどな。



「そうだなって織姫?何してるんだ?」

「何って、この幸せな気持ちでずっといたいからヤらせてもらうだけだよ?」

「朝からヤるのか?」

「ダメ?」

「そんな顔されたら襲うぞ」

「襲って?」

「ったく、織姫は可愛いな」

「きゃっ!」



 こんなこと言っている自分に吐き気がする。計画のためじゃなかったらとっくにこいつ殺してんのになぁ。まぁいい。復讐のためならどんなことでもやってやる。



 ………やっぱり俺も自分が好きなのかな。。。。



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