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生き返った俺は復讐を決意する  作者: 兎ダ 区
第一章 復讐を決意する。
11/15

(11) 「ようやく、新居」

 家に帰ると、父親がリビングで煙草を吸っていた。煙が充満するから是非やめてほしい。もちろん、嫌なので部屋に直行するとスマホが音をあげた。否、アモンが声を出した。



「お主、中々順調に進んでいるなぁ」

「そりゃ、どうも」

「そんなお主のためにシアイチをアップデートしてやったぞ」

「ふーん。どんな機能が?」

「お主の"今"の人生を記録する機能だ」

「つまり、生き返ってからの日記ってことでいいか?」

「その解釈でいい」

「なるほどな………」

「まぁ使うかどうかはお主次第。我はお主の手助けをするのが役目だからなぁ」

「手助けっていうより、自分が楽しめたら良いだけの間違えじゃないか?」

「はははっ!違いない!」



 今は復讐に専念するけど、色々片付いたらこいつを潰さないとな。ある意味で命の恩人だが謎が多すぎる。もしかしたら、一番厄介なのはアモンかもしれないな。




◇◇◇◇◇




 東雲家では食事中にテレビや携帯等を弄るのが禁止されている。その理由は家族との団欒が疎かになってしまうからだそうだ。果たして今の夫婦関係延いては親子関係に団欒を求める必要があるのか。いささか疑問ではあるが、この制度自体は間違ってはいないと思う。



「父さん、話って?」

「ああ、一人暮しのことだ。母さんも居るししっかりと決めておこう」

「う、うん」



 予想はしていたが、今更何を決めるんだ?計画に支障をきたすような制約だったりしたら手を打たないとマズいことになる。





 結論から言ってしまえば俺が心配したようなことなどは何一つ無かった。ルールとして、週に一回は家に帰ってくること、健康的な生活を送ること。この二つが父親から言われたことである。厄介なことにならなくて本当に良かった。




◇◇◇◇◇




「おい、アモン」

「ん?」

「凄く当然の話をするようで悪いんだが、前世の明日と今の明日は違うのか?」

「いや、基本的に同じだな。ただ、お主が暴れてるせいで全く違う方向に進んでるのは確かだな。その代表として、今日の昼の出来事は前世では起こっていないぞ」

「ってことは、前世の情報はそこまで使えないのでは?」

「それも違うな。もう一度言うが基本は同じだ。例えば、前世で明日が休校なら今の明日は休校だ」

「つまり、大きな出来事は前世と変わらないってことだな」

「うむ。大きな出来事が変わってしまうと、世界に歪みが出てしまってな……」

「あーいい。世界がどうとか、変わる理由なんて興味ない。ただ、俺は前世の情報が復讐に役立つのか改めて確認をしたかっただけだから」

「お主がそれでいいのなら我は別に良いのだが……」 



 その後、眠くなるまで計画を立てていた。何が起こるかは分からないから、計画は何パターンも必要だ。復讐を始めている人の計画は特にな。





 連日の疲れが出たのか、普段では眠くならないような時間に眠くなってしまった。流石にこの強力な睡魔には抗えず、諦めてベッドに入ろうとしたときであった。

 突然、スマホが音をあげた。アモンではない。電話である。

 スマホの画面には織姫の二文字が表示されている。



「もしもし、ゆうくん!?」

「おう、そうだよ…」

「こんな時間にごめんね」



 悪気があんならやめてほしい限りだよ。



「いいよ。それで、どうしたの?」

「実はね、今ゆうくんの家の前に居るんだ………」

「え?」

「多分ゆうくんの部屋から見えるからカーテン開けてみて……」



 おいおい。嘘だろ?ヤンデレって悪化するとここまで来ちゃうの?それは普通に怖いから。しかも、何だかいつもより恐怖を感じる。


 俺は恐る恐るカーテンを開けた。



「おはよ!ゆうくん!!」





「うわぁぁぁぁあああああああ!!!!」



「はぁはぁはぁ、な、何だ、夢か。そこまで怖いわけでもないのに恐怖を感じたのはそのせいか」



 朝から変な夢を見たがそれ以外はいつも通りだったので、落ち着いて学校へ向かった。

 


 昨日の宣言通り佐倉と一緒に登校した。もちろん、道には迷わなかった。




◇◇◇◇◇



「ゆうくん、このあとは?」

「直接新居に向かうよ」

「うん。分かった。じゃあ今日は一旦帰らせてもらうね」

「一緒に来ないのか?」

「ううん。ほんとは一緒に行きたいけど、ちょっと準備しなきゃいけないから家に帰るよ」

「ふーん。りょうかい」



 昨日と違い、今日は特に何もなく昼休みも普通にご飯を食べることができた。平和が一番とか前世なら思っていたが、今では少し荒れたほうが面白いと思っている。そんな感じでいつの間にか放課後になっていた。



「じゃあ、スマホに住所送っとくから」

「ありがと。なるべく早くいくから」

「おう」



 荷物は今日の午前中に運んでおいたもらえたらしいから、今日からは新居での生活だ。ありがたいことに、冷蔵庫、テレビ完備でそれなりにいい部屋を借りることができた。




◇◇◇◇◇



「うん。いい感じだ」



 家に着いたら、とりあえず部屋を作った。元々そんなに趣味がなかったせいでものは少なかったが生き返ったことでよりいっそうものが少なくなった気がする。生活感が全くない部屋で本格的に復讐を始めるのだ。





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