はぎれセットとオルファの別たち
さて、一通りの道具を揃えた私は、ノートカバー作りをスタートしました。
なんかね、ネットで見てたらこれがラクって書いてあったのです。何がラクかって言うと、直線しかないところです。曲線って難しいんですよ。しかも平面だしね。立体なんて、めちゃくちゃ大変。
革はフリマアプリで、鮮やかな青色の革を購入しました。一目惚れしたんです。
でも、今となっては、これ、失敗です。
レザークラフトのネットショップとか、楽天市場とかに、内容は選べないけれども多種類で量がたくさん入ってる「はぎれセット」っていうのがあるんですが、初心者はそれからスタートするべきです。
理由はこうです。レザークラフトのネットショップとかで、素人作品投稿とか見てたら分かるんですが、失礼ながら、初心者の皆さん、ヘコヘコです。
「色合いにこだわりました」とか、自信満々で書いていたりするんですけど、「うへー。これはないだろ。ヒクワー」というのが多いです。
ディスりな意見を書いてしまって申し訳ございません。素直で正直で嘘をつけないのが私の短所なのです。
ま、つまり私が言いたいのは、いくらこだわったって、初心者は所詮初心者ということです。
どうせお金をかけるなら、はぎれセットで色んな革を手に入れて、触ってみるのは、絶対良い経験になるはずなのです。
さて、ノート作りです。
まずは裁断。オルファの別タチという刃物で革をカットしていきます。
この別タチってのは、カッター以上、革包丁未満の存在です。とても変わった形状をしてるんですよね。切れ味が落ちてきても、替刃一つで4回カットできるスグレモノ。リーズナブル。
で、この別タチがあまりに使いにくいので、すぐにカッターナイフに持ち替えました。別タチの寿命は30秒でしたね。
さらば、別タチ!
今回は型紙なしです。ネットで見ているとノートは直線だけだから型紙は必要ないって書いてたんですね。
それで、見事にトチりました。
直前に「革の厚みとかって実際にどうなんだろ、影響すんのか?」とか気になりだして、ああでもないこうでもないとないと考えて頭がこんがらがってきて、気付いたら、ノートの縦横を勘違いした寸法でカットしてしまっていたのですね。
よく、型紙は絶対に作った方が良いって書いていますが、本当です。身に染みた経験でした。
なので、あきらめて名刺入れを作ることにしました。
出来上がりは、見事にヘコヘコでした。小学生の工作レベルですよ。
でも、普通にビジネスで使用しています。
名刺交換の後に「いやあ、これ自分で作ったんスよー。えへへ」とか言ったりしてね。
そしたら向こうは、内心「うへー」と思っているのが明らかな表情をしながらも「へー、すごいですね。本革ですか?」とか言うわけです。
そして、お互いの趣味の話に会話が弾みます。ビジネスの潤滑油です。そして、作品の出来については、触れてくれません。ビジネスマナーなのですな。
でも、仲の良い取引先だったら、名刺入れを見てこき下ろしてきやがります。「金を貰ってでも、こんなん要らんわー」とか言いやがられるお方もいらっしゃる訳です。ぐはっ。
でもね、人の評価なんて実はどうでも良いのです。自分が自分のために作った、世界で一つの作品なのです。愛着があるのですよ。見てくれがどうであれ、うちの子が一番可愛いんです。
だから、胸を張って晒すわけです。「この角のカットがね、難しかったんですよ。あと、この青。鮮やかでしょう?」とか言ってね。
結論!
初心者は、やりたい事やって納得したら(それもレザークラフトの醍醐味!)、次はハギレセットに手を出すと良いです。作品の巾が広がって楽しいです。
あと、初心者はカッターだけでもとりあえずオッケー。
でも、スグに限界が出るから、その時にカッターとオルファの別タチ(又は革包丁)を使い分けるようにしたら良いです。
あと、カッターで、柔らかい革を長い距離カットする時は、一気に行くと革が伸びて線がナナメります。私がヘタなだけかもですけどね。
少し進んでは少し力を緩めて、革が張り詰めないようにしたら、ナナメりません。あくまでも、わたしのコツです。これで失敗しても、責任は取らぬ。
アルコールをやめて、甘味に目覚めました。
しばらくジャイアントコーンのチョコ味にハマりました。一日2個は食べてました。
寒くなると、今度はコンビニコーヒーにハマりました。コーヒー1杯が100円ってリーズナブル!それを一日2、3杯飲むわけです。
でも、レザークラフトに金が掛かり出すと、この数百円が大金です。
400円あったら、持っていない色の糸が買えますからね。
なので、今は家でコーヒーを入れて、水筒に入れて飲んでます。家で作ったら、500円分の粉で10日以上飲めます。しかも、濃さが自由自在。
オススメです。