人体分解殺人事件
第9話
インターホンの音で俺は起きた。
なぜ俺は家にいるのだろうか。トンカチで殴られたよな。まぁいいか。
残り5日となった俺の人生。だがその大半は気絶している。どういう人生だよ。
俺はインターホンまで行き、どちら様?っとあくび混じりの声を出した。
『みんなのアイドル、天使ちゃんだぞ!』
『部屋間違えていませんか』
『あぁちょっと』
とりあえず部屋に入れた。
鏡屋は手に持っていたコンビニ袋からポテチを取り出し、台所から持ってきた皿の上に出した。
『そういえばニュースは観た?』
『いや、見なきゃいけないもんなのか?』
と言いつつ、俺はリモコンを手に取り、バカでかいテレビの電源をつける。
次のニュースです。昨日お昼頃、横浜市のショッピングモールに強盗団が押し入りましたが、強盗団たちは遺体で発見されました。
とキャスターが、言うと映像が流れ始めた。
この事件は昨日昼頃、横浜市内のショッピングモールに5人のシカバネ強盗団と名乗る武装集団が襲撃。しかし全員バラバラにされて発見されました。これは、先週から横浜市で起きている、人体分解殺人事件と同一犯であることが………
なんて、つまらない報道だ。
ピンポーンとインターホンが鳴る。
誰だ日曜日の昼に。しかも二回目だぞ。
俺は受話器を取り、どちら様?と尋ねたが返事がない。
俺は様子を見に行くため、玄関へ向かった。
チェーンをかけながら扉を開けた。
ガッ!
扉の間にカナヅチが突っ込まれた。
『ちょっ、おい。わかったから一回抜け!』
俺が怒鳴ると、カナヅチは抜かれた。
俺はしぶしぶチェーンを外した。
扉を開けると1人の少女、いや女の子が立っていた。
その子は髪色が白銀色をしていた。その子はブラウスの上に緑のカーディガンを羽織り、黒のロングスカートをまとっていた。外国の子だろうか。身長は低く、小学校六年生ぐらいだ。
まぁ何はともあれ、外は寒いので中に招き入れた。
彼女はスタスタと廊下を歩いて行き、リビングへ入っていった。
そして鏡屋が叫んだ。急いで駆けつけると、鏡屋はその場に固まりプルプル震えていた。
『な、なんで姉さんがここにいるのよ』
姉さん?
『やぁ、久しぶりね琴菜』
『えぇ久しぶりね、琴音姉さん』
こいつら姉妹なのか?
『あ、えーと』
『あら、すいませんね。私は鏡屋琴音。最近何かと世間を騒がせてる、人体分解殺人事件の犯人です』
は?