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黒の天使   作者: 橘 藍華
9/10

人体分解殺人事件

第9話

インターホンの音で俺は起きた。

なぜ俺は家にいるのだろうか。トンカチで殴られたよな。まぁいいか。

残り5日となった俺の人生。だがその大半は気絶している。どういう人生だよ。


俺はインターホンまで行き、どちら様?っとあくび混じりの声を出した。

『みんなのアイドル、天使ちゃんだぞ!』

『部屋間違えていませんか』

『あぁちょっと』


とりあえず部屋に入れた。

鏡屋は手に持っていたコンビニ袋からポテチを取り出し、台所から持ってきた皿の上に出した。


『そういえばニュースは観た?』

『いや、見なきゃいけないもんなのか?』

と言いつつ、俺はリモコンを手に取り、バカでかいテレビの電源をつける。


次のニュースです。昨日お昼頃、横浜市のショッピングモールに強盗団が押し入りましたが、強盗団たちは遺体で発見されました。

とキャスターが、言うと映像が流れ始めた。

この事件は昨日昼頃、横浜市内のショッピングモールに5人のシカバネ強盗団と名乗る武装集団が襲撃。しかし全員バラバラにされて発見されました。これは、先週から横浜市で起きている、人体分解殺人事件と同一犯であることが………

なんて、つまらない報道だ。


ピンポーンとインターホンが鳴る。


誰だ日曜日の昼に。しかも二回目だぞ。

俺は受話器を取り、どちら様?と尋ねたが返事がない。

俺は様子を見に行くため、玄関へ向かった。


チェーンをかけながら扉を開けた。

ガッ!

扉の間にカナヅチが突っ込まれた。

『ちょっ、おい。わかったから一回抜け!』

俺が怒鳴ると、カナヅチは抜かれた。

俺はしぶしぶチェーンを外した。


扉を開けると1人の少女、いや女の子が立っていた。

その子は髪色(かみしょく)白銀(はくぎん)色をしていた。その子はブラウスの上に緑のカーディガンを羽織り、黒のロングスカートをまとっていた。外国の子だろうか。身長は低く、小学校六年生ぐらいだ。

まぁ何はともあれ、外は寒いので中に招き入れた。


彼女はスタスタと廊下を歩いて行き、リビングへ入っていった。

そして鏡屋が叫んだ。急いで駆けつけると、鏡屋はその場に固まりプルプル震えていた。

『な、なんで姉さんがここにいるのよ』

姉さん?


『やぁ、久しぶりね琴菜(ことな)

『えぇ久しぶりね、琴音(ことね)姉さん』

こいつら姉妹なのか?

『あ、えーと』

『あら、すいませんね。私は鏡屋琴音(かがみやことね)。最近何かと世間を騒がせてる、人体分解殺人事件の犯人です』


は?

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