デルタとエル
見渡すばかり岩、 草、 木、 空。
そう、 今デルタとエルは、 隣町へ向かう為には避けては通れない山を登っていた。
「……………エル、 後どれくらい?」
「……………今丁度半分位ですかね?」
エルですら疑問形。
「……迷ったの?俺達……」
「……そうなんじゃないですか……?」
ああああああァ! と、 デルタは溜め込んでいた気を一気に吐き出した。
そこで、 エルが提案する。
「デルタ、 能力を使ってどうにか出来ないモンですかね……?」
デルタは、 自分の今持っている能力を確かめる事にした。今自分が何の能力を持っているのかを知っておく事は、 今後の戦闘にも確実に影響を与える筈だ。
まず、 再構築。
襲撃波動。
視無効。
熱量調整。
自由剣技。
漆竜従師。
眼的固形。
自我殺傷。
--------と、 そこでエルの能力を知らない事に気づく。
「……そういやぁ、 エルの能力って何なの?」
「あれ? 言ってませんでしたっけ……アタシの能力は空遊です」
エル曰く、 空気中の窒素をエルにのみ固有化させることにより、 それを利用して空を駆け回れる能力……らしい。
……あれ?
「………………………………それ使えば山登なんて簡単じゃね?」
「…………」
「…………」
「……盲点でしたね」
「喧しいわぃ!?」
てへって舌出しても可愛くない!
いや、 可愛いけど!?
Δ
各各云々《かくかくしかじか》エトセトラ。
念願の【ロウズドタウン】へと到着した。
さってと、 これからどうしようか。




