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再構築 リザレクション  作者: 十卡一
19/41

ララバイvsデルタ

「へぇ、 良く逃げずに勝負する事を選んだね……そこは褒めてあげるよ……でも、 おろかだね」

「当たり前だ……逃げる何てことしちゃ、 母さんにむくわれねぇ」

デルタは、 決めていた。

死んだっていい。

負けたっていい。勝てなくったっていい。

ただ……逃げない。恐れない。

「さて、 お前は何の為に戦う……?」

「僕に戦う理由なんてない。 殺すことに意味が無いように、 人が死ぬことに意味なんて無いように、 人が……壊れることに意味なんて無いように、 ね」

ニタリとわらうその顔は、 恍惚こうこつとしていながらも狡猾こうかつであり、 実に滑稽こっけいなものだった。

「確かに人が壊れる事に意味なんてないのかも知れない。でも意味なんて無くても『何か』が無いと人は壊れない……。大切な何かが」

「……ははは、 君は実に希望に満ち溢れているねぇ……そんな人が壊れた時、 一体どんな顔をするのかが楽しみだ……ふふふ、 僕の刃がうずいているのが分かるよ……」

ララバイは、 右手に持った刃をとても愛狂おしそうに撫でる。

愛狂しく。

相苦しく。

「……さて、 始めるとしよう」

ララバイは、 刃を自分の方向に向け……


刺した。


ぶすり。

「…………ふふふ、 驚いているね?僕の能力は自我殺傷キリングサイズと、 言ってね……」

「自分が傷ついて行けば行く程身体能力が上がるんだろ?」

デルタは、 ララバイのセリフを読み取り、 先に発した。

「……へぇ、 その様子だと初めから知っていた様だね……恐らく……、 タタリ君辺りかな?」

ニタリと、 また哂う

「彼も壊して見たいものだ……。いや、 彼は既に壊れた存在であり、生き続ける存在なのかな?」

「んなこたぁどーでもいい……結果的にどっちが勝つかなんだ」

「そうかいそうかい……」

ぶすり。

ぶすり。ぶすり。

ぶすり。ぶすり。ぶすり。

ぶすり。ぶすり。ぶすり。ぶすり。

ぶすり。ぶすり。ぶすり。ぶすり。ぶすり。

ぶすり。ぶすり。ぶすり。ぶすり。ぶすり。ぶすり。

最早戦う前に出血多量で死んで終いかねないほどの数を自分の身体に刃を刺していた。

「お前……死ぬぞ」

「何を言っているのさ?僕は壊れない……それは人形のようで、 人の形をしているまでだ」

尚も継続して行われているぶすぶす節。

「……これくらいかなぁ?」

よもや何色の服を着ていたか分からない。

初めから赤一色だったかのようにも思える程の赤一色である。

「今の僕はベストコンディションだよ……最強の刃と最高の獲物と、 最低の人間……」

刹那、 左脇腹を激痛が襲い、 遅れて飛ばされる。

勢い余ってコロシアム会場の壁まで吹っ飛ばされた。

「……っかはっ!?」

吐血する。

速く、 重い。

「どうだったぁ?僕の蹴り」

あれがただの蹴りだと……!?大砲か何かに吹っ飛ばされる位の勢いだぞ。

「……はは、 痛ってぇぜ」

痛みに堪えながらも余裕を見せる。

彼、 ララバイの目的は人を壊すこと、 これで痛みに勝っていないとララバイの思う壷だ。

「……さて、 次は俺から-------」

「やだね」

ひゅん。

デルタの顔スレスレをララバイのナイフが音を出していた。

……死ぬとこだった。

「あれぇ?運がいいね、 風が丁度吹いて良かったね……」

いや、 もう殺す気じゃねぇかよ!?

熱量調整ヒート!そして襲撃波動ダストシュート!!」

熱量調整で身体能力を底上げし、 襲撃波動で攻撃を畳み掛ける作戦。


「……これで身体能力はほぼ互角だな」


「そうだね……ふふふ、 おいで。 たっぷり壊して上げるから」

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