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再構築 リザレクション  作者: 十卡一
18/41

シシルとのその後…

「……悪かったわよ」

デルタはいま、 シシルの選手控え室にて、 謝罪されていた。

「……私の勘違いだったなんて……」

結果、 シシルは棄権し自動的にデルタが勝者となった。

「いや、 別にいいけどよ……」

シシルの能力はやはり固定化系統の能力だったらしく、 看破された事に戸惑い、 慌てふためいていたせいもあるようで……。

「因みに貴方の次の相手は、 ララバイよ」

ゴクリと固唾を呑む。

細身のあの青年の能力も未だに判明していない。

「あのオッサン……負けちまったのか」

親切に教えてくれたガンも、 ララバイの前では歯が立たなかったらしい。

「しかもララバイは、 全く能力を使わなかったらしいわよ」

やはりララバイはまだ1度も能力を使用していない。

全てが謎に包まれたララバイ……

これから対戦する相手に、 自然と握る拳に力が入っていた。

…………と。

コンコン。

「あら? 誰かしら」

突然シシルの選手控え室に響くノックの音。

「いいわよ」

シシルの返事をきき、 ドアが開かれると、 そこには一目見たら忘れられない特徴的な葵い髪をした少年、 タタリがたたずんでいた。

「……タタリ」

「やぁ、 取り敢えずはお疲れ様、 デルタ」

……俺はあんたより年上だよ。

……多分。

「……何しにきた?」

「君にアドバイスを上げようと思ってね……今の君じゃあ、 ララバイは倒せない」

少年は確信した。

断言した。

それは虚言なのかも知れない……。

だが、 言い切った。

今のデルタでは勝てない……倒せない、 と。

「それはつまり、 今の俺じゃ無かったら勝てるって事だよな?」

「その通りだ」

少年の目には何が映って居るのか……。

闇の様に深いあの目には一体何が……。

「さっきと言っている事が違うぞ? この前は俺はトーナメントで負けると言っていたが……?」

「君は素晴らしい……ボクの予想を遥かに上回る存在だ。だが、 君はまだ弱い……もろい……はかない」


「そして、 いずれはボクの対象となる」


「……分かんねぇけど、 取り敢えず俺はどうすれば良いのか教えてくれ」

「……そうだね。 教えて上げよう」



そして、 ララバイ戦へ向けて、 寝た。

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