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再構築 リザレクション  作者: 十卡一
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ウミウサと言う名の少女

無事に一次試合を突破したデルタだが、 安堵することは出来なかった……。

「ねぇ君、 一次試合で能力使うって事は初心者?」

何故なら、 今デルタの目の前には葵髪の少年、 タタリがいるからだ。

能力ダダ使いのデルタにアドバイスなのか、 嫌味なのかは定かでは無いが、 余りにも余裕だ。

デルタは言わば敵。 即ち敵に塩を送っているようなものだ。

「え、 う、 うん……」

素直に返答する。

「断言しようか? 君、 次のトーナメントで負けるよ」

「…………」

確かにこの少年、 タタリの考えている事は分かる。

能力を知られたデルタはもう既に手の内を明かしていると思って居るのだろう……。

甘い。

「分かんねぇぜ?」

「…………くくっ、 まぁ良いよ。 勝つのはボクだ」

そう言って握りしめていたコインを指で弾く。クルクルと見事なまでの垂直回転を見せ、 再びタタリの手の中へと戻る。

「せいぜい死なない様にゴキブリの様に逃げ回れ」

「ははっ!ゴキブリの生命力を甘くみんじゃねぇぞ。 下手したら足元掬われるぜ?」

そのセリフを会話の最後にし、 タタリは去っていった。

「……タタリ、か 」

あの少年の眼には何も写っていなかった。 闇の様に深く、 夜の様に濃かった。

「あぁ〜……、 ビビるわぁ〜」

そう言いながらも、 心の何処かは高揚していた。

死ぬかも知れないと言うのに……。


Δ


『さぁ!待ちに待ち、 ようやく開催されます二次試合ぃぃぃぃっ!!!』

「「「ワァァァァァァァ!!」」」

客席の見物者達は、 人が死んだことなど気にしていない様に歓喜の声を高らかに上げる。

さて、 トーナメント表は……


1、 『サラミ』vs『タタリ』

2、 『シシル』vs『ダーウィン』

3、 『デルタ』vs『ウミウサ』

4、 『ガン』vs『ザンデウ』

5、 『ダルダ』vs『ララバイ』



ふむ、 誰だ《ウミウサ》って。

「あ、 あの……デ、 デルタさんですよね……?」

そう言って自問自答していたデルタへと声を掛けて来た者こそ、 聞かずや否、 ウミウサ本人だった。

蒼い瞳でウサギの耳のカチューシャを付け、 髪はゆるふわ系の白髪ロングだった。

「え、君!?」

「は、はい!!」

とてもコロシアム何て出場する様な娘では無い。 むしろ花壇の手入れでもしてそうな娘だ。

「こう言うのも何だけど、 能力ってなに?」

「私……能力が怖いんです……いつも私が思ってることとは違うことをするし……」

思っている事とは違うこと……?

意思に反する能力……。 制御出来ていないのか?

「だから……」

ズズズ……と、 空気が淀む。

原因はすぐに分かった。

それは、 彼女、 ウミウサの背後から……。

否。



背後に現れた漆い竜からだった。


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