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第1章 旧友

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 トゥルルルルルルルルルル。プシュー。

 列車が目的の駅に到着した。


 ……あれま、本当に寝ちまったみたいだな。ちょっと前の記憶が全くない…。

 あるのはわけの分からん夢の内容だけだ……。


 まぁ、さっさとしないと電車のドアが閉まってしまうので早く移動してしまおう。親にもおいていかれそうだし……。



 駅から少しでて辺りを見渡す。……なんだろう、何故だかこの風景に見覚えがある。


 周りには家とか店とかの建物も多いが、木や鳥たちもいて自然もちゃんと残っている。

 何か懐かしい気がする……。もしかして俺はここに来た事があるのか? 確か地名を聞いた時にも、同じような感覚になっていたが……。


 ……なんとなく思い出してきた。


 そうだ。俺はここに1度だけ来たことがある。確か、あの日だから6年前だ。

 あの日とは……。当時俺が小5の時、すんげぇ仲の良かった親友と唯一呼べるべきやつがいた。そいつは、今の俺みたいに、突然転校して行ってしまった。その時は携帯なんか持っていなかったし、忙しかったのか電話1本もくれずに、あいつは去って行ってしまった。


 だがしかし。何と転校していった次の週の休みに再び俺の目の前に現れた。

 その時には仲の良いと、本当の意味でいえる人はそいつしかいなかったから、一瞬幻が見えたのだと思ったが、幻が俺の体に触れることなどできるわけがないから、目の前にいるそいつは本物なんだなと思った。


 そしてそいつは、有無を言わずに俺を自分が引っ越した場所まで連れて行った。その日は午後だったし、電車で何時間もかかるところなので、つく頃にはもうとっくに日が暮れていた。


 そいつの親が俺の家に電話をかけて事情を話して、まぁ次の日も休みだから、一晩泊まらせてもらって翌日遊んだんだ。


 その遊んでいた場所と、今俺が歩いている道から見える景色は、ほとんど俺の記憶に一致している。


 という事はなんだ。俺の転校先とそいつの転校先が同じだって事なのか? それは俺にとっては嬉しいな。一人でも知っている人がいれば、学校での環境も大きく違うだろうし、気も楽になるし……。なんといっても俺はそんな親友に会いたいわけでもあり……。


 でもそいつの名前は忘れてしまった。なんて言ったか……。確か読みは難しかったけれど、覚えやすかったような気がする……。

 そして、そのあまりにも難しい読みのせいで、かなり変なあだ名を付けられていたな。


 良し、そのあだ名を思い出したぞ。あだ名を思い出せば、自然と本名も浮かんでくる…。



 あぁ、懐かしい友達の事を考えていたら、いつの間にか今日から我が家となる家にたどり着いていた……。

こんな小説を読んでくれてありがとうございます;w もし良かった次話もよろしくお願いします^^

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