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第一話、『スタミナの出会い』

「いらっしゃませ~」


 店員の声に出迎えられ、戦場へ足を踏み入れる。

 ここは全国チェーンなバイキングレストラン『すた○な太郎』。

 家族連れに大人気で、昼時いくさどきには溢れるほどの人で満たされる人気の狩場だ。

 もっとも、今ボクの目の前に広がる戦場てんないはガラガラだが――

 ――……まあ開店直後だからね。

 それこそボクの望むところ。ボクの戦いにギャラリーは不要。さあ、いくぜ野郎ども!

「お一人様ですか?」

「……はい。お一人様です」

 ――……見れば解るだろうッ!

 とは言えないボクです。お願いだから、毎回毎回、わざわざ聞かないでください!!

「お一人様、一六八〇円になります」

 ――……またお一人様って言ったなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。

 そんな文句は飲み込んで、作った笑顔でテキパキ財布からお金を取り出す。

 ……しかし、平日ランチは一一八〇円なのに土日祝日は五百円増しって言うのは学生には辛い。だって、平日昼に利用なんてできないもの。不公平である。神様のバッキャロー!

 まあ、それはさておき……バイキングレストランって前払い会計が多くて良いよね。

 先にお金を払う安心感。食べてる途中で財布を忘れたなんて間違いは起こらないんだ。

 ……アレはホント、ビビるんだよな。

 まあ、ボクは財布を忘れたことなど無いけど! ただ、ポケットに入ってなくて焦っただけだから。ジャンパーに入ってただけだから! ……発見するまで思いっきりドキドキしたよ。

 ……おっと。そんな愚かで哀しい過去を思い出すより、今はメシだ。メシを食うのだ。


 店員さんに導かれ、本日の本拠地テーブルへたどり着く。

 もちろん、基本四人で座るための席だ。

 そんな場所を優雅に一人で占領する優越感……スミマセン、スミマセンって感じである。

「当店のご利用は初めてですか?」

「いえ。大丈夫、問題無いです」

 ……このセリフに問題あるような気がしてきた。一番いいメニューはなんだろう?

 しかし、焦ってバカなこと言うとは……これではボクが女性とのコミュニケーションに慣れていないみたいではないか。……まあ、ちょっと女性に多少苦手意識を持ってるけどさ。

 姉が、あの傍若無人すぎる姉のせいで女の人が怖い。

 母が、あのちゃらんぽらんすぎる母のせいで女の人が怖い。

 ちなみに、前者は暴力ゆえで、後者は心配すぎてである。ドキドキとハラハラなのです。

 いや、今はそんな辛い現実は忘れよう。今は楽しむ時なのだから――


 ――さあ、始めようか。


 この戦場のシステムは極めて一般的な『ビュッフェ形式』ってヤツ。

 かっこよく言うならシッティング・ビュッフェ――用意されている料理・食材を欲しいだけ持ってきて座って食べるというもの。基本中の基本だが御残しは許されません。常識です。

 ――新メニューの追加は……ないな。

 狩りの始まり――お盆に受け皿を三枚、フル搭載し獲物の選別開始/特殊スキル『鷹の目』発動――メニューを観察/前回の来店からメニューに変化なし――望むところ!

 やはり豚肉のビッグやわらかロースが大きさゆえに目を引く……が、ここは焼肉のセオリー通りタンでいこう。あとはカルビと塩カルビとタレのカルビとビッグやわらかロース。

 肉は一種類三切れ。

 一切れ、二切れでは少なすぎ、四切れでは多すぎる!

 あと、大事なのはご飯――白いご飯なしで肉を食うなどボクには考えられない。

 タレをつけた肉をご飯でワンクッションし、肉を食べつつご飯を一口――そうする事によって口の中がくどくならず、次の一口を新鮮な気持ちで食べられるのである!

 と言うことでご飯茶碗を受け皿フル搭載のお盆へ。大丈夫、問題ない。

 席に戻ったら、さっそくタンを三切れ全投入!

 まだ鉄板は完全に暖まっていない。それゆえ薄いタンであってもすぐには焼けない。

 だが、それが良い! 最初は時間をかけて味わいたいのだ。中盤からは戦争だからな。

 だんだん『ジュ~ッ』と肉の焼ける音がして――


「こちらへどうぞ」


 店員さんが隣の席へ新しいお客さんを導いてきた。

 ――……な、何を考えていやがりますか!?

 前述したとおり戦場てんないは開店直後ということもありガラガラ。

 それなのに、何故わざわざボクの隣の席に連れてくるの!?

 ボクは一人バイキングを恥ずかしいとは思わない。……思わないけど、それとこれとは話が別なのですよ! 嫌がらせですか!? 嫌がらせですね! コンチクショー!!

 だってさ、前に――


『あのお兄ちゃん、一人でバイキングに来てるよ』

『し! そういうこと言っちゃいけません』


 とか言われたことあるし。

 別に悪いコトしてる訳じゃないのに、そういう腫れ物に触るような態度とか傷つくし……。

 ――……いかん、なんか泣きそうだ。

 涙を堪えるように上を向く――と、案内されてきたお客さんと目があった。


 中学生ぐらいの女の子……お一人様。


 ――……この娘、まさか!?

 いや。断言するのはまだ早い。

 心を落ち着けて……おっと、良い感じに焼けてきた。

 最初の一口を文字通りの一口で『パクっ』といただく。

 ――うん。タンなのに、タンらしくない脂っぽさ。だが、それがいい。大丈夫、問題ない。

 タンを駆逐し、次は塩カルビ投入――と、隣の女の子が最初の狩りから戻ってきた。

 ――寿司、か。無難なチョイスだね。

 焼肉はくどい。だからこそ最初に寿司に走るのは常道。

 ――……だが、ボクはあえて肉を食う。肉を食いたいから!

 しかし、彼女の行動はボクの想像の上をいった――


「……なん……だと……!?」


 思わずブリーチ顔で驚愕!

 彼女は――焼いていた。

 寿司にのってるマグロとサーモンを外し、鉄板で焼いていたのである。

 ――馬鹿な! 最初っから『焼き』に手を染めるなんて……この娘……。

 生魚に変化を求め、目の前の鉄板にダイブさせる……それは誰もが通る道。

 だがそれは九〇分ある制限時間中盤――一通り食した後で試すべき手法だ。

 ――……な、生魚は鉄板に貼り付きやすい……序盤からそんな事をやっていたら……。

 鉄板が汚れて、焼くときの気分がちょっと悪くなってしまう!

 つまり気分の問題です。他にデメリットなどありません。焼ければいいのです。

 ゆえに、その心意気や良し!

 ――……ふん。お返しにボクのオリジナルメニューを見せてあげるよ!

 別に彼女がこちらを意識してくれているわけではないが、張り合ってしまうボク。

 ……男ってヤツは因果な生物なのである。

 塩カルビがまだ焼けないのを確認して――サーモンの寿司とご飯、お茶を光速ゲット!

 寿司からサーモンを外し、鉄板へ投入。

 焼けたサーモンあらため『焼き鮭』をご飯にのせ、お茶をかける――鮭茶漬け完成!

 そして、残った寿司のシャリには、焼いたカルビをのせ……焼肉寿司完成!!

 美味いとか不味いとかは問題ではないのだ。こういう食べ方がボクは楽しいのだ。

 美味しく食べるのではなく、楽しく食べる……それがボクの食べ方。

 ――……フ。美食家ではなく『楽食家』とでも言ってもらおう!

 食べ物で遊ぶなと人は言う……でもバイキングでは残さず食べればそれも許される。

 だからこそボクはバイキングを愛する。

 ここでだけ、ボクは自由になれるんだ。イッツ・フリーダム!

 だが、隣の女の子は……ボク以上にフリーダムだった。


 それは戦いが終盤戦デザートタイムに入った時。


 今回の遠征で彼女が持ち帰った獲物はクレープとゼリー、プリンといったデザート類。

 だが、メインであるべき自らの手で焼いたクレープ生地の上には何故か生クリームのみ。

 ――……何故、フルーツをのせていない?

 そう思った次の瞬間、彼女はそんな無限の可能性を秘めた生地せかいへ――

 ――……クレープの具に、プリン……だと……!?

 それは考えたことがなかったッ!!

 プラスチックの器に入っているものを、他のモノに投入するとは、なんというフリーダム!

 ――…………ハハ。負けたぜ、コンチクショー。

 敗北したというのに、ボクの心は爽やかな気分で満たされていく。

 自分の想像を超える猛者と出会えた……それは素晴らしいことなのだから。

 そんな清々しい気分を抱きしめたまま『締めの一品』へ挑もう。

 ボクも敗北原因であるプリンを持ってきて――スプーンでグチャグチャ混ぜる。

 憎しみではなく、愛をもってかき混ぜる。混ぜ混ぜする!


 ある程度ドロドロになったら――自前のストローで吸引開始ぃぃぃッ!


 そう……ボクにとってプリンは飲み物なのです。

 この食べ方は自販機でプリンシェーキなるものを発見した時からやり始めました。

 最近はゼリー系の固形飲料も増えて当たり前になってきたけれど、発見した時はデカルチャーだったさ。なにせ固形物を飲むんだから……あの時の衝撃がボクを固形飲料に走らせる。

 そんな感じで楽しくプリンを飲みながら、視線を移すと――不意に隣の少女と目が合う。

 驚愕ブリーチ顔でこっちを凝視してたましたよ、この娘さん。

 しかも、視線があっても表情崩しません。ビックリ失礼です!!

「……プリンは飲み物なの?」

 ――……しゃ、喋りかけられたよ!

 でも、第一声が『プリンは飲み物』ってどうなんだろう?

 ここからボーイ・ミーツ・ガールなときめき展開になる気がしない出会いですよ!

 だが、一応返事はしないと……考えろ、考えろ、考えろ! マクガ○バー!

「ゼリーも飲み物さ」

 駄目だボク! なんで固形飲料をオススメしてんですか!? バカなの?

「炭酸ゼリー飲料はどうなのかしら?」

「あれ美味いよね。ボクは大好きさ」

「ええ、そうね。私も好きよ」

 少女が笑顔でそんな事を言う。ボクには眩しすぎる笑顔だ。

 ――…………あ、れ? なんか、会話になってないかな?

 しかも『大好き』とか『私も好き』とか、この会話だけ人に聞かれたら勘違いされそうな会話である。ちょっと、女性恐怖症も相まってドキドキしてきましたよ。

 脳裏に『吊り橋効果』って単語がよぎったけど……大丈夫。普通に考えて、この娘とこれ以上関わることはないだろう。所詮、ボク達はほんの少しすれ違っただけの他人なのだから。

 ………………………………………………そんな風に思っていた時期がボクにもありました。



「ありがとうございました~」

 店員に見送られ、店を出た直後――背後に感じる攻撃的な気配。

 振り返るとそこには――


「アナタには才能があるわ!」


 予想通りあのフリーダム少女が居た。

 まあ、制限時間いっぱい食べたから、ボクのすぐ後に入ってきたこの娘も制限時間だよね。

 とりあえず……女の子と普通にしゃべるのは怖いから、ボケてみよう。

「ボクに自分の乳首を吸えと?」

「な、何を言っているの、アナタは! セクハラ? セクハラなの!? 訴えるわよ!!」

「いや。昔のテレビ番組にそういうネタがあってね……」

 ――やばい、通じなかったぁぁぁぁぁッ!

 って言うか、通じると思ったほうがおかしい。

 義兄に見せてもらった笑える動画『大竹ま○とのただいまPCランド』にあった、『こうたく~ん』なんてこの平成で通じないだろう。でもダンボールに指付きしてスタッフ骨折とか、絵の具をパンにつけて食うとか、面白くて印象的だったんだよ、あの番組!


 ……十分後、必死に説得し、なんとか事なきを得ました。

 通じなかったネタを説明とか、凄まじく痛かったです。

 だが、それは相手を見ずにネタフリしたボク自身の責任。反省しろ、ボク!

「まあ、いいわ。じゃあ、やり直すわね――アナタには才能があるわ!」

 ――……ホントにやり直したよ!

 凄いなこの娘。なんか尊敬したくなる胆力の持ち主ですよ。ボクにはできない。

「えっと……なんの才能?」

「言葉では説明しにくい才能よ」

「どういう意味!?」

 口にするのもはばかれる才能なのか?

 それとも、ただこの娘の中で表現しにくいだけなのか……後者であることを祈ろう。

「だから、これからは私と二人でゴハンを食べなさい」

「――初対面の女の子に遠まわしなプロポーズされた! なに、この展開!? スゲェ!!」

「な、プ、プロポーズ!?」

 ヤベェ、心の声のつもりだったのに口に出していたようです。

 どうやら、ボクの方も充分テンパッてるようですわ。

 あと、店の入り口でヒートアップしてたせいで、お客さんの注目浴びまくりだし……。

 とっさに女の子の手を引いて――ヤベェ、柔らかい――店の後ろへ場所移動。

「ちょ、私を暗がりに連れ込んでどうするつもり!?」

「人聞き悪ぅ!」

 日陰に誘導することを暗がりに連れ込むと言われたのは初めてです。

 少女の姿を改めて見る――ちょっと痩せ過ぎな感じの中学生ぐらいの少女/食事の邪魔にならないようポニーテールにまとめられた髪/食事して汚れてもいいような派手な装飾のない簡素な服装/食事しても大丈夫なようにノーメイク――間違いなく『歴戦の古強者』である。

 そんな彼女が、その大きな瞳をギラギラ輝かせながら――


「この世界は腐ってるわ!」


 この料理店ばしょでは不適切な言葉を言い出しました。……裏に来てホントよかった!

「へ?」

「一人でこういうお店に入ると、友達のいない寂しい子扱いされるの。それを避けるために、こうして開店直後に人目を忍んで通ってるのだけど……アナタも同じでなくて?」

「いや。ボクは逸る気持ちが抑えられなくて……」

「だ・か・ら! これからは私と一緒にバイキングしない?」

 ボクの言葉を無視して、無理やり押し切りに来ましたこの娘!

 でもまあ、言いたいことは解る。ボクも昔は悩んだものさ。

 ……まあ、いつの間にかそんな羞恥心は消えたけどね。慣れって怖いよね。

 ※この男、この娘が隣に案内された時の葛藤はあえてスルーである!(天の声)


「でも、ボクと一緒のとこ知り合いに見られたりとかしたら、キミの方がまずくない?」

「あら? デリカシーのない男に無理やり嫌々連れ込まれたといえば説得力あるでしょう?」

「ボクの立場の方がマズイ!」

「でも、アナタにもメリットはあるわ。私が一緒にいれば、ケーキバイキングとか女子高生で溢れたお店に行きやすくなるでしょうからね」

 その悪魔のささやきにボクは敢然と――


「よろしくお願いします!」


 ジャンピング・ド・ゲ・ザ☆

 だって、女子の溢れたケーキバイキングとか入りにくいんだもの!

 まあ、それでも入るのだが! 食いまくるのだが!!

 それでも、あの気まずさを軽減できるなら、それに越したことはないのですよ。

 ※この男、数秒前に考えていたことすら……以下略(天の声)


 ――……だが、まて。美味しい料理には隠し味があるのでは?

 念のため、ちょっと探りを入れてみよう。

「あのさ……お、女の子が見ず知らずの男にそんな事頼んでいいの?」

「……見ず知らず? 『草壁くん』はクラスメートでしょう」

「へ?」

「私、席だってアナタの左斜め後ろで、消しゴムとか拾ってくれたこともあったじゃない」

 そこは基本死角です。

 人の瞳は背中にはついていない。前に向かい生きていく宿命サダメがあるから。

「……そっか。私ってそんなに影薄いんだ。私はそれなりに知っているというのに……」

 どよ~んって感じにヘコんじゃいました。

 そして、ブツブツと――

「――草壁太陽。十五歳。誕生日は三月二十一日の春分の日。別名、太陽の日。家族構成は父母、姉、祖父。代々続く由緒正しい忍者の家系の長男。姉から訓練と称した虐待に近い折檻を受けた結果、かなりの女性恐怖症になってしまい、威圧的な女性の言うことには怖くて逆らえない。さらに、その訓練の際、毒物などを常時食べさせられてきたせいで、現在は食に対するポリシーを持つに至る。必殺技は極細ワイヤーをつけたクナイ十本を縦横無尽に操る……」

「ストーカーっ!?」

「失礼ね。クラスメートだもの。コレぐらいの情報収集するわよ。学校は世界の縮図。そして世界は情報を握ったものが勝つんだから!」

 なんか可哀想になるぐらいダメな事言ってますよ、この娘さん!

「えっと……と言う事は、威圧的に責めればいいのね――草壁太陽ッ!」

「はいっ!」

 異性からの強い物言いに反射で反応してしまうこの精神たましいが憎い。

山野白やまの しろが命ずる、アナタは私と一緒にバイキングしなさい!」

「イエス・マイ・ロード! ボクはアナタと一生にバイキングします!!」

 幼い頃から仕込まれてきた強制力ギアス発動!

 自分でも気付かんぐらい根深く残ってやがったよ!! 家族以外の女性に命令されることなんて無いから発覚しなかった罠だよ、コンチクショー!

 そんなボクの態度に満足した彼女は、笑顔を浮かべて回れ右――どうやら帰還のご様子。

「じゃあ、また月曜日に学校で……でも、学校では喋りかけて来ないでね。恥ずかしいから」

「……らじや」

 地味に心が痛かったです。

 ……あれ、目から汗が出てきたぞ。コンチクショー!!



 それが、ボクと彼女の数十年と長きに続く戦いの幕開けだったのである。

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