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プロローグ、『一人メシ』

 ボクの行く手に立ち塞がる透き通った扉。


 それはボクが求める理想郷へ繋がるドア。

 約束の時がきたら自ら開く、封印された門。

 過酷な戦場へと戦士達を導く旅立ちのゲート。

 ――……準備はいいな、草壁太陽くさかべ たいよう

 扉に映るボク自身に問いかける。

 優秀な暗殺者になれそうな特徴のないかなり平凡な顔立ち。

 戦場で邪魔にならないように短く切りそろえた髪――スポーツ刈り。

 身長は残念ながら平均より低めだが、そのぶん身軽なのが自慢の身体。

 その身体を包むのは、どんなアクロバットな動きにも適応し、暗闇での隠密行動も可能にする万能衣服――ブラック・ジャージ(長袖上下)。

 そのポケットの中には財布――軍資金なかみも充分。

 ――……大丈夫、問題ない。

 気力も体力も充実している。

 きっと現在いまのコンディションなら九〇分間全力疾走しても最後まで駆け抜けることができるだろう。むしろ猛り過ぎて封印解除前に『戦場』へ辿り着いてしまった体たらくだ。

 ――さあ、カウントダウン・スタートだ。

 電波な腕時計で時刻確認――封印解除、十秒前。

 ――……十、九、八、七、六。五、四、三、二、一――ゼロっ!

 瞬間、手も触れずに開く扉。

 その先には、今日はまだ誰も踏み荒らしていない狩場が広がっている。

 ――…………さあ、行こう。

 そしてボクは一人、修羅の門をくぐる為に、その一歩を踏み出した。



 この物語は、数多くの『バイキング』を駆け抜け、楽しく食べることに命を燃やした少年少女達の、愛と青春の物語である。……たぶんそうなる。いや、マヂで。

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