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中ボス

ありがとうございます!ありがとうございます!合計で780000PVオーバー、ユニーク93000オーバー!さらに日刊ランキングでも一位という評価を頂きありがとうございます!


作者の自己満足で始めたこの小説をここまで評価していただいて、感謝の念が耐えません!

「何なのお兄ちゃん!さっきのは!」


「さっきのって?」


 

 とりあえずすっとぼけてみる。



「全部ですよ!あんなにたくさん一度に召喚したり召喚してるのにMPが全然減らなかったり!」


「それになんでリッチなんて中ボス級のモンスターを連れてるんだい!ゴーレムだって普通のと明らかに違ったし!」


「それにさっきの爆発はなに!あれってパラライズトルネードだよね!なんで松明投げたら爆発するの!」



 上から順番に灯、エミリア、リサ、ミイの順だ。こう改めて言われてしまうと俺の戦い方が異常みたいに聞こえるんだが。あとミイ、キャラ作りが崩れてるぞ。

 ちゃんとクエストやシステム上の条件を満たしてこうなってるのにな。



「落ち着けって。あれはクエストやシステム上の条件を満たしてできるようになったことばかりだ。その気になれば誰にもできることだからあまり騒がないように」


「騒がずにいられますか!」


「そうだよお兄ちゃん!それに私、さっきそんな話聞かされてないよ!」


「そりゃ驚かそうと思ったからな」


「お兄ちゃーーん!」


「ほらほら、騒ぎすぎたからモンスター寄ってきたぞ。相手しないと」


「むう、後でちゃんと説明してもらうよ?」


「そ、そうだにゃ!」


「おうおう、分かった分かった。ちゃんと説明してやるよ」



 結果として襲ってきたのはまたもやポイズンアゲハだったので今度はエミリアとリッチの二人の魔法使いがいたおかげでさっきよりも楽に倒せた。

 

 今はまわりにモンスターがいない場所でHP、MPを回復するために一休みしているところだ。

 というわけで四人に俺のジョブとサモンマスターになったいきさつを話した。ついでにグレイウルフリーダーのボーナス装備の話をしたら四人とも狩人の目になって聞きまくっていた。



「いいなー、そんなにすごい装備一気に三つも貰えたなんて」


「しかもその後クエストで杖も貰えたんですよね?きっとセスさんは今プレイヤーの中でも間違いなくトップクラスの装備を持ってますよ」


「そうそう、しかも南の森のボスって最初の四匹の中でも一番格上だから質がいいってことになるだろうね」


「うらやましいにゃー。ミイ達も挑んだら取れるにゃ?」


「難しいわね。ボスよりもレベルが高くても取り巻きが同レベルになってしまうし、レベルが低いとボス自身にやられてしまうもの」


「そういえば皆レベルってどのくらいなんだ?」


「お兄ちゃん、私は22だよ」


「私は20ですね」


「ボクは18だね」


「ミイも18だにゃ」


「皆レベル高いなー。攻略組って皆そんなに高いのか?」


「そうですね。特にアカは攻略組の中でもトップクラスじゃないかと思います」


「ボク達も低くはないんだけどね」


「にゃ~なんでアサシンよりも速いんだニャ。モブを見つけると同時に駆け出して射程内に入った時にはもう終わってるなんてありえないニャ」


「なんか妹がすまん…」


「いえ、いいんです。アカには助けられてますから。おかげでお金も順調に貯まってきてますし」


「そういやギルド作るのにいくらかかるんだ?」


「一番安いギルドホームが大体10万Gくらいかな?もちろん拡張もできるしそれ以上の値段のものもあるけど、発足自体に特殊なクエストが必要でね」


「今は4万Gくらい貯まってるっけ?」



 ずいぶん頑張ってるんだな。俺もさっきの戦闘で4600Gまで貯まったけど10万Gなんていつになったら貯めれるのやら。



「そろそろ行かないかい?皆回復したよね?」


「ああ、俺のリッチも完全に回復した。けどリサの矢は大丈夫なのか?」


「うん、今のペースだとあと少しくらいならいけるかな?」


「じゃあリサの矢が尽きたら一旦帰りましょうか」


「そうするニャ」



 休憩を切り上げて再び歩き出す。途中でその辺の植物素材を採取するのも忘れない。さすがに樹海のような場所だけあってたくさんの種類と数が取れた。薬草や毒草、キノコを除くとこんな感じのがあった。



ハーブ

 体力を少量回復させる。煎れて飲むとHPとMPが回復し、回復量も上がる。臭いだけでも何かできるかも…?

調合例:ハーブティー



アロエ

 食べればHPを、体に貼れば一定確率で状態異常を、煎れて飲めばMPを回復する。薬草と同じようにさまざまな薬品に幅広く使われる。

調合例:アロエジュース



魔力草

 魔力を浴びて魔力を持った野草。食べればMPを回復し、薬品の材料に使えば効果を高められる。

調合例:MPポーション



月光草

 月の光を浴びて月の力を蓄えた野草。持っていれば数十歩だけ聖なる力でモンスターが寄ってこなくなる。

調合例:魔除けの粉



キノコの木

 これ自体は特になにも効果がないがキノコを栽培することができる。

最大栽培可能数:3



赤の実

 赤い実。潰すとなかなか落ちない赤い汁が垂れる。染料やマーキングに活用することができる。

調合例:目印団子



甘い茎

 中に甘い汁が入っている。抽出して液体と混ぜることで粘りが出て効果も少量上がる

調合例:水あめ



 といったところだ。もちろんこれら以外にも薬草やキノコも採れたからウハウハだ。これで【薬師】が使えたらなあ……。


 

 気にしても仕方がないので途中でまた戦闘をしながら先に進む。探索をしてからしばらく経っているため遺跡への距離も最初の半分くらいにまで縮まっているような気がする。

 


 歩いて行くとちょうど開けた場所に出た。円形に広がっていて、映画やファンタジー小説で野宿をする際に見るような野営地のような場所だ。

 中央にはたき火で使われたのだろう跡もある。



「大体半分くらいまでは来たか?」


「そうだね。そろそろ中ボスらへんが出てもおかしくないんだけど」


「中ボス?」


「ああ、セスさんは森を罠でとばしてきたから知らないんですね。大体どのエリアにも中ボスと呼ばれるモブ以上ボス未満のちょっと強いモブがいるんですよ。同じフィールドに何体かいますね」


「種類もいくつかいるしなかには複数でいることもあるニャ」




「「「「ファッキー!」」」




「……は?」


「喋ってる間に近くにまでこられたようですね」


「こいつら初めて見るやつだ。注意していこう」


「ニャー。チャラチャラしてていやな感じのヤツラニャ」


「こいつらがここら辺の中ボスってことでいいんだよね?」



 俺たちの前に現れたのは三匹のゴリラで名前はファンキーモンキー。LVは26だ。

 見た目は完璧にゴリラなのだがそれぞれ頭に人間のように髪が生えていて髪の色が赤、青、緑となっている。

 髪型は赤いやつが筋盛りで、青いやつがドレッド、緑のやつがM字バングのロン毛だ。おまけに悪ぶっているのかどうか知らないがイチイチポーズをとっている。誰もカメラ目線なんて期待してないっての。

 両手首にはドクロをかたどったブレスレッドをつけていて首には十字架のネックレス、耳にはピアスを付けている。はっきり言ってかなりちゃらい。

 武器こそ持っていないがいろんな意味で近寄りたくない。

 


「ファキャキャキャ!」


「くらえ!ファイアアロー!」



 リサがファイアアローを青髪に打ち込む。完全に先制攻撃をきめていて、このままいけば攻撃が当たると思っていたが



「フッキャー!」


「うそ!水!?」



 なんと青髪は口から水を吐き出しファイアアローを迎撃した。しかもその後勢いと炎を失った矢を余裕で避けて横に走り出す。

 おまけに残りの二匹も逆方向に走りだし、俺たちを挟み込むような陣形をとる。



「ファキャキャ!」


「ファッキー!」


「ファッキュン!」



 青髪が口からホースのように水を吐き出し、赤髪はファイアーボールというべき火の玉を打ち出し、緑髪は両腕を上から振り下ろして風の魔法をそれぞれ打ち出してくる。

 俺たちとサモンモンスター達はサルたちに囲まれるように一塊になっていて、このままではゴーレムの影に隠れている俺はともかく灯たちは風と火をもろにくらってしまう。



「リッチ、ウォーターウェーブで応戦しろ!」


「ガガガガ!」



 俺の方に来たのは水の魔法を使うらしい青髪だ。よりによってヒートゴーレムと相性が悪い属性の相手で、レベル差もあるためゴーレムに盾になってもらうことができない。ここはリッチを主軸にするしかない。



 なんとか迎撃が間に合ったようで相手の出した水はリッチのウォーターウェーブで相殺できた。灯たちはと思って振り返ってみるとあちらも応戦しているようだった。



「アースウォール!アカ、ミイ、いつもどおり攻撃が止んだらお願い。リサは二人のサポートを」


「わかったよ!」


「了解ニャ!」


「まかせてよ」




 エミリアが魔法を唱えると地面から土でできた壁が瞬時にそびえたつ。エミリアが立ったままでも身体を十分隠すことができる高さだ。

 灯たちも慣れた様子で応戦しようと立ち回る。あっちは任せて大丈夫そうだ。



「悪いがそっちは任せた。こっちは俺がなんとかする!」



 とはいえ相手の攻撃を直接相手にできるのがリッチであるため魔法攻撃の主戦力であるリッチが封じられたのは辛い。さっきの動きを見る限りAGIの値は決して低くはないだろう。

 それはつまり……



「ファッキッキー!」


「くそ、やっぱりこうなるのかよ!」



 青髪が包囲網を崩さないようにしながらもこっちに向かってダッシュで走ってきた。ジグザグと方向を変え、フェイントを交えながらなので狙いが付けにくい。

 


「ファッキー!」


「うそだろ!?走りながらなんてありかよ!」



 おまけに走りながら口から水を吐き出してきやがった。動いている途中でも発動できるうえにホースから水を出すようにして攻撃してくるのでウォーターウェーブだけでは防ぎきれない。



 ウォーターウェーブは一方向にしか撃つことができないので相手が進行方向上からいなくなると意味をなさない。

 しかも撃ってからディレイが終わるまではリッチは魔法を撃てず無防備になってしまうため相手の攻撃に対して無傷で済ませることができないため大変マズイ。



「ファッキー!」


「チッ!リッチ、ウォーターウェーブ!」


「ガガガガ!」



 青髪が走りながら水を出して迫ってくる。それに対して思わずリッチにウォーターウェーブを撃つように指示してしまったがそれがまずかった。



「ファキャキャキャ!」


「くそ、動くんじゃねえよ!」



 ウォーターウェーブを撃ったもののそのAGIのせいで避けられ、口から水を出しながら再び俺たちに襲い掛かってくる青髪。このままでは俺たちにモロに直撃してしまう!



「ゴゴゴ―!」


「ゴーレム!?」



 なんとゴーレムが弱点属性にも関わらず身体を張って俺たちを守った。そのせいでゴーレムのHPが一気に無くなる。今の一撃だけでHPがレッドゾーンに突入し、0になるギリギリの状態になってやっと止まった。



青髪の攻撃は一旦終わったようで今ので打ち止めになった。あともう少し長くやられてたら確実にやられていただろう。

 どうやらあの攻撃は一定時間の間発射し続けるもののようでその間は動いていようとそうでなかろうと魔法を発射できるらしい。



「ゴーレム、よくやってくれた。……悪いがまだムリをさせちまうかもしれない。リザードマンもだ。はっきり言ってお前らはやられるだろうが……やってくれるか?」


「ゴゴゴ―!」


「フシュー!」


「そうか……じゃあ俺に考えがある。皆、指示通りに動いてくれ!」


 そう言って俺はアイテムボックスから前に集めた小石の山を二つ出現させる。ゴーレムの持っている剣はそのまま地面に突き刺したまま放置だ。

 そうこうしている内に青髪が再び口から水を出すモーションをしていた。どうやらあのサル、水を吐けるときは動き回って吐き続け、吐けないときには後ろに下がりできるだけ戦わないつもりらしい。



「ファッキャー!」


「来たぞ!リッチ、ウォーターウォールだ!」


「ガガガガ!」



 リッチの放つウォーターウォールがまっすぐ青髪に迫る。だがやつはさっきと同じようにそのAGIで横から逃げようとするが、そんなことはさせない。



「スパーク!」


「ファッキャ!?」



 向かって右側から出てきた青髪にむかってスパークを放つ。最下級の魔法のはずなのに青髪はかなり驚いた様子で思わずその場で立ち止まる。やはり電気技が弱点のようだ。

 その間にもウォーターウォールは迫っていて、俺も何度かスパークを連発しているのでこちらから逃げられないと思ったのだろう、今度は左側から出ようとするが、



「ゴゴゴ―!」


「フシュー!」



 そっちはゴーレムとリザードマンが陣取って道を塞ぐ。これで八方ふさがり。上に跳んだら今度は身動きが取れなくなり、それこそ袋叩きをくらう。

 前方からは水の壁、右側は弱点の攻撃、上に跳ぶのは悪手。だったらあいつが取るべき逃走手段はゴーレムたちがいる左側しかない。



「ファキャキャキャ!」


「ゴゴゴ―!」


「フシャ!シュルルル!」



 青髪は予想通りゴーレムたちの方を突破しようとしてきた。レベル差もあり、ゴーレムは水が弱点だ。このまま直撃をくらえばすぐにやられて突破されてしまう。



「ゴゴゴー!」


「ファ!?キャッキャッキャ!」



 攻撃が当たる前にゴーレムは両手に持った小石を青髪に向かって撃つ。今回は握って投げるのではなく手を開いたまま勢いだけで前に投げる。



 そのため小石は威力は低くなったものの小石の広がる面積は格段に広くなった。しかもゴーレムのSTRによって投げられたため威力は低くなっても直撃は避けたい程度の威力は持っている。案の定、青髪も避けることを優先したようだ。



「ファッキーーー!!」


「ゴ…ゴゴー!!」



 小石の弾幕を潜り抜けた青髪は多少その身にダメージを負いながらもゴーレムに向かって水を当てる。その瞬間ゴーレムはやられた。

 フィールドに出てくるモンスター同様、ガラスのようにガシャン!と音を立てて崩れる。よくやってくれた、ありがとう。



「リザードマン、ビルドアップ!」


「フシュ!フシュルルーー!」



 攻撃がリザードマンに及ぶ前にビルドアップを使わせる。ビルドアップは一時的にHPとVIT、STRの値を二倍にするすさまじい効果を持った魔法だ。

 だがそのかわり使用中はAGIは半分になり、使用後は全てのステータスの値が半分になるというとてつもなくピーキーで、使いどころが難しいが今の状況なら問題はない。



「ファッキャー!」


「フシュルルルルル!!」



 ビルドアップによって二倍になった体躯でリザードマンが青髪の攻撃に耐える。回り込もうとしてもリザードマンがファイアで、俺がスパークでそれぞれけん制する。



「ファキャキャ!?ファッキー!」


「フシュ……フシュルルル…」



 そうこうしている間にウォーターウェーブが青髪に当たる。それと同時にリザードマンも青髪の攻撃についに耐え切れずにHPを0にして音を立てて消える。本当に二人ともよくやってくれた、ありがとう。



 ここで範囲魔法について少し説明をしておく。ここに来る道中、灯たちとどんなスキルがあるのかという話になりスキルについて話をした。



 そこで出た話なのだが範囲魔法にもいろいろ種類があり、リッチが使っているのはウェーブ系という横幅も高さもそれなりにあるタイプで、俺のパラライズトルネードはトルネード系という部類に入り効果範囲ではピカイチだが仲間も巻き込むタイプだ。

 この他にも散弾銃のように一つ一つの攻撃は小さいが複数の攻撃を当てて面による攻撃をすることができるショット系、あらかじめ範囲を設定していて設置が完了したらあとは自由なタイミングで発動することができるサークル系などといろいろなタイプがある。



 ところでウェーブ系には少しだけ面白い特徴がある。これは他の範囲魔法にも大なり小なり言えることなのだが、攻撃をくらった後の混乱時間―――いわゆるピヨッタ状態というのが他の範囲魔法よりも長く続くことだ。

 もし自分がいきなり津波に飲みこまれたら右も左も分からなくなってしまうというのは理解できるから言われてみればそう不自然なことではないように思う。



「このチャンスは逃さねえぞ!スパーク!スパーク!スパーク!」



 で、今リッチのウォーターウェーブをくらって絶賛混乱中の青髪に向かって俺はスパークを連射している。弱点属性であることもそうだが、スパークの麻痺効果狙いと弱点属性をくらったことによってひるむことを狙っているのだ。

 これはリッチのディレイが解けるまでの時間稼ぎで、本番はこれからだ。そしてリッチのディレイが解ける。



「よし。リッチ、泥沼だ!」


「ガガガガ!」



 リッチに今度は泥沼を使うように指示する。これで青髪はその場で動けないまま泥沼にはまり、身動きが取れなくなる。



「この時を待ってたぜ。くらえ、パラライズトルネード!そして松明!」


ドオオオオオオオオオオオオオオン!!


「ファキャキャキャキャ!?ファッファー!キャー!」


 爆発を発生させて青髪のHPを奪う。だがここまでで奴に与えたダメージは青髪のHP全体の三分の一ほど。やはりレベル差からくるステータスの差は大きい。



 だったらそれなりのステータスの攻撃をくらわせるだけだ。その後少しして泥沼が解ける。だが拘束系の魔法はディレイが驚くほど短い。拘束中の間は他の行動はできないものの効果が消えた後はすぐさま次の攻撃に移れるのだ。



「今だ!ライトニング!」


「ガガガガ!」


「キャー!キャッキャ!キャ―――――!!!」



リッチの習得魔法の一つ、ライトニングが青髪を襲う。ライトニングはスパークの二段ほど上のランクの魔法だ。速度もそれなりにあり、威力もある。



 今の一撃だけで青髪のHPがほとんど削れた。あと一発も打ち込めば倒せる。ライトニングをまともにくらった青髪はろくに動くことができていないし、チャンスだ!



「リッチ、ライトニング!これで終わりだ!」


「ガガガガ!」


「ファッキャッキャ~!」



 ライトニングが青髪にモロに当たり残りのHPがなくなって0になる。一際大きなガシャン!という音がして青髪が消えてなくなる。



『リザードマンのレベルが20になりました。ランクアップすることができます』



 戦闘が終わったらこんなシステムメッセージが表示されていた。よし、リザードマンもレベルアップしたってことで今回の戦闘は有意義なものになった。



 それと文字通り身体を張って戦ってくれたゴーレムとリザードマンには感謝の念が尽きない。本当によくやってくれた。

 


 灯たちの方を見てみるとあっちは赤髪が倒れていた。緑髪のほうのHPもあまり残っておらず、そろそろ決着がつくだろう。

 とりあえずあっちと合流してとどめを刺す援護をするか。


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