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放課後の裏山へ  作者: 小桜杏乃
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危機

裏山に、森林を伐採してホテルが建つことになった。

僕らの心休まる楽園が、一ヵ月後

破壊されるんだ。

僕らは力をあわせてどうにかできないかと考えた。

僕は、羽根があるから飛ぶことも出来るし、小さくなることも、姿を消すことも出来る。

他のみんなにもいろんな特技があって、

俊足、飛行、発光、催眠術・・・

それぞれ皆の力をあわせると、どうにでもなる気がするけれど

実際は、大きなお金の力に勝てるわけがなかった。

いくら催眠術を使っても、

子供の力だけでは限りある人数しか操れなかった。

結局、裏山のてっぺんは丸く禿ができた。

鉄骨が組まれて、数週間の間放置されることになった。

僕らは、

鉄骨のボルトを少しずつ緩めて回った。

そして、

工事当日の事だった。

地上数百メートルの部分の板が外れて、

その下にいた人が1人死んで、5人が重傷をおった。

次の週、鉄骨の組みなおしをするも、また僕らの仕業で死人とけが人が出た。

こんどは、地上40メートルから3人が落下、即死。

同時に落ちてきた工具に頭を撃たれ、1人死亡、1人が重傷。

次の週、鉄骨を組みなおして作業を開始したが、またも死人が。

地上30メートルから2人が落ちて、病院に搬送後、死亡。

すでにその工事現場には人手が足りていなかった。

一時休止となったその工事は、2度と行われなかった。

何人もの犠牲者を出したけれど、

僕らは勝ったんだ。

ただの人間に。

僕らを違うと差別して、変だと忌み嫌っていた普通の人に、

勝ったんだ。


でも、裏山は立ち入り禁止になって、有刺鉄線や高い鉄の壁で覆われてしまった。


それからしばらく経って、僕は表山にいくようになっていた。

ふさぎこんでいるだけじゃだめだとか、そういうことじゃないんだ。

幸せそうな普通の子供を、

消してあそんだ。

僕らの遊び場を壊した人間は、大っ嫌い。

だから、

その大人の人間が守る宝物を、

消したんだ。跡形もなく、突然消える子供。

表山も封鎖され、


本当に、

これで、

よかったのかな・・・?


遠回しに書きましたが、

今のまま政治家に任せっきりで誰の意見も通らないままにしていたら、

だいじなものが傷つけられても反論できなくなっちゃうなあ、みたいな気持ちで書きました。政治家っていうか、大人のひとたちに対して、こどもなりに考えてました。

読み直して誤字を訂正しているのですが、私は今年で成人します。これ書いてた頃の幼くてなんも知らなくて稚拙な文章で何か訴えたかった自分を見返して恥ずかしいですが、その時の自分が何考えてたか思い出せるので三日坊主の日記よりは浸れますね・・・中二病丸出しの感じにも慣れてきました。

私の好きなものを奪うのは政治家なんかじゃなくて一部の頭の固い大人たちだってことを、政治の世界を覗き見て、やっと知った数年前のこと。書き直しに来れてよかったです。

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