【第8話:まぁ、許してやらないこともないけどな……フンッ!(ゴミ焼却炉のツンデレ大祭!)】
どうも、作者です!
今回は皆様に重大な(そして恐ろしい)お知らせがあります。
なんと……本編に【自作の挿絵】を追加してみましたァァァ!!
でも先に全力で謝っておきます。私の画力は完全に「小学3年生の図工レベル」です!(ドンッ!)
これでもマジで一生懸命、自分の限界まで頑張って描いたんですよ!? でもこれが限界でした(笑)。
読者の皆様、どうか薄目で……いや、心の目で見てください! 挿絵を見て目から血が出ても、作者は一切の責任を負いません!
それでは、ゴスロリマッチョな本妻バッグが焼却炉でツンデレを発揮する第8話、スタートです!!
「よく覚えておけ……。本妻(正妻)バッグは……この俺だああああああああああああああ!!」
ハリウッドのアクション映画の主人公ばりに低くドスの効いた咆哮が、市のゴミ処理場全体に響き渡る。背景は1000度を超えるオレンジと赤の業火!
普通の状況なら、女子たちが「キャーッ!」と失神するほどクールで爆イケな光景だろう。しかし現実の俺、田中小結一(ついさっき『本妻バッグ』の座を取り戻すと宣言したばかりの元No.1ブルーのスポーツバッグ)の姿は……人類の歴史上、最も目に余るクソダサい姿だった!
そう……ボディビルダーのように血管が浮き出たムキムキの巨漢が、フリフリのレースがたっぷりついた『黒のゴスロリドレス』を着ているのだ! しかもパニエ(スカート)が短すぎて、中身のボクサーパンツが丸見え! そして何よりヤバいのが……頭に『黒いネコミミカチューシャ』がちょこんと乗っていることだ!!
「パ、……パオタン……?」
巨大アームの頂上にしがみついている完璧美少女なご主人様、星野瑞希は、目玉がこぼれ落ちそうなくらい見開き、唇をワナワナと震わせていた。俺の全身を舐め回すように見た後、震える声で絞り出した。
「ど……どうして……どうして私のお気に入りのゴスロリドレス着てるの!? しかも……レースから筋肉がはみ出してるし……それ……その……」
(お前が夕方、俺の中に無理やりねじ込んだからだろうが、このアホ女!!)俺は心の中で全力でツッコミを入れた(が、表面上はクールな表情をキープした)。(それに、動物園から逃げ出した未確認生物でも見るような目で見んな! こっちは命がけで焼却炉の底から正義を取り戻しに来たんだぞ!)
しかし、瑞希が俺の『ネコミミ・ゴスロリ・マッチョ』姿にドン引き……いや、絶大なるショックを受けているその隙に、彼女の腕の中で抱きかかえられていた『赤いバッグ』(恋のライバル第一号、レッドたん)をホールドする力が緩み、うっかり手を離してしまったのだ!
ズルッ!
「あっ……」瑞希が小さく声を漏らす。
限定版の赤いスポーツバッグが、瑞希の腕からすり抜け、地球の重力に従って落下していく! そしてその下にあるのは……パックリと口を開けた、死のゴミ焼却炉だ!
「いやああああああああああああああああああ!!」
バッグの精神世界に、鼓膜が破れそうなほどの絶叫が響き渡った。今まさに灰になろうとしている、異世界の中二病魔神(自称)ことレッドたんの声だ!
「わ、我はまだ世界を征服しておらんぞぉぉ! 生まれてからまだ30分も経ってないのに!! 使用済みおむつと呪いのファービーと一緒にゴミの山で死ぬのは嫌だああああ!! 助けてくれええええええ!!」
つい先ほどまでの傲慢さはどこへやら、今やただの火あぶり寸前の泣き叫ぶガキに成り下がっていた。
「きゃああああ! レッドたぁぁん!!」瑞希が悲鳴を上げ、手を伸ばすがもう遅い。赤いバッグは猛スピードで奈落の底へ落ちていく。
その瞬間、俺の脳内コンピューターは猛烈な勢いで選択肢を弾き出した……。
選択肢1:そのまま落ちて死なせる! 瑞希の愛を横取りした生意気な新入りバッグめ、あいつが消えれば、俺は再びナンバーワンに返り咲ける! ハーッハッハッハ!(悪役の笑い)
選択肢2:助ける……。漢(※ただしゴスロリ着用)として、そしてこの物語の主人公として、ご主人様にカッコいいところを見せるために!
俺はギリッと歯を食い縛り、瑞希の目に涙が浮かぶのを見た……。
(クソったれえええ!! 美少女の涙に弱い自分が憎いぜえええええ!!)
「うおおおおおおおおおお!!」
俺は空中に向かってダイブした! レースのスカートの下にある血管バッキバキのふくらはぎの筋肉を爆発させ、再び焼却炉へと急降下する! 熱風が顔面を打ちつけ、頭のネコミミカチューシャが吹き飛びそうになる!
「パオタンンン!! 何する気なの!?」瑞希が叫ぶ。
俺は煙の中を凝視し、筋肉隆々の右腕を限界まで伸ばす……。赤いバッグが焼却炉の入り口まであと5メートル……3メートル……1メートル……!
ガシィィィィィッ!!
俺は、炎の海に飲まれる寸前で赤いバッグのショルダーストラップを鷲掴みにした! 指先を熱が舐め、思わずビクッと体が跳ねる。
「しっかり掴まってろ、このイキリ厨二病キッズが!!」
俺はそう怒鳴ると、左手で焼却炉の縁に引っかかっていた冷蔵庫の残骸の鉄筋を掴み、オリンピックの体操選手ばりの勢いで体をスイングさせた! ゴスロリ姿の巨漢がゴミのマグマを飛び越え、工場の壁沿いにあるキャットウォーク(点検用の鉄の通路)に向かってカッ飛んでいく!
ズドォォォォン!!
俺はキャットウォークにスーパーヒーロー着地(片膝をつき、片手を地面につけるポーズ)をキメた。レースのスカートがフワッと周囲に広がり、極度の疲労でゼーハーと荒い息を吐く。右手にはまだ、赤いバッグのストラップをしっかりと握りしめている。
「たす……助かった……」レッドたんのすすり泣く声が聞こえてきた。「あ……ありがとう……本当にありがとう……」
「黙れカス。マグマでバタフライもできねえくせに、二度とイキった口叩くな」俺は(服装は最悪だが)最高にイケメンなセリフで返してやった。
しかし……幸せな時間は長くは続かない……。
ゴミ焼却炉内の猛烈な熱気によって、俺のパワーの源である『腐った野菜ジュース』が急速に蒸発し始めたのだ!
「おい……ちょっと待て……まだ乾くなよ! まだ下まで降りてないんだぞ!」
ポンッ!!
青と黄金色の閃光が走り、ゴスロリドレスを着たマッチョ男の体は一瞬でシュンッと縮んで消え去った! 鉄格子の床の上に残されたのは、ヘタッと寝そべる青いスポーツバッグと、赤いスポーツバッグ……。
終わった……。せっかく稼いだカッコよさポイントが、腐った野菜ジュースと共に完全に蒸発してしまった……読者の皆様、お疲れ様でした……。
――10分後。
瑞希が巨大アームから四苦八苦しながら梯子を降り(ついでに見回りの警備員のおじさんから隠れつつ)、キャットウォークをこっそりと歩いてきて、ついに目標を発見した。
冷たい鉄格子の床の上に、二つのバッグが並んで置かれている。一つは青、一つは赤。どちらも薄っすらと焦げ跡があり、生ゴミのすっぱい臭いが染み付いていた。
「あった……」瑞希は駆け寄り、二つのバッグを胸に抱き寄せた。
彼女は鉄格子の床に膝から崩れ落ちた。制服のスカートが煤で汚れるのも構わず、パーフェクト美少女の頬を透明な涙が伝い落ちる。
「ヒグッ……ううっ……ごめんね……本当にごめんなさい……」
瑞希は肩を震わせて泣きじゃくった。彼女は赤いバッグを横に置き、青いバッグ(俺)をそっと拾い上げて自分の頬にすり寄せた。ショルダーストラップの焦げ跡と、微かに残る腐った野菜ジュースの臭いを感じながら。
「パオタン……私がバカだった……私が最低だった……」彼女はしゃくり上げながら、俺のナイロン生地に何度も涙を落とした。「新しいものばっかりに夢中になって、レッドたんのことで頭がいっぱいで……パオタンがずっと私を守ってくれてたこと……忘れてた……。パオタンが、私が一番愛した『最初のバッグ』だってこと……忘れてたよ……」
(み……瑞希ちゃん……)俺は少しハッとした。先ほどまで煮え繰り返っていた怒りの魂に、冷たい水がかけられたような気がした。
「レッドたんを助けるために焼却炉に飛び込んだのを見た時……心臓が止まるかと思ったの……もしパオタンが火に落ちて……もしパオタンを失ったら……私、どうすればいいか……うわああああん……!」瑞希は俺が空気中に消えてしまうのを恐れるかのように、さらに強く俺を抱きしめた。
彼女の涙の温かくて湿った感触が、バッグの繊維を通り抜け、24歳の青年の魂に直接染み込んでくる。
(あー……もう……バカな女子高生だな……)
俺はクールを装い、自分を死にかけさせたことや、あんなクソダサい服を着せたことを極限まで怒ってやろうと思っていた。……だが、心の底からの謝罪と、「一番愛した最初のバッグ」という告白を聞いてしまったら……俺の怒りの防壁は、音を立てて崩れ去ってしまった!
俺は(ジッパーの隙間から空気を漏らす形で)深いため息をついた。
プシュー……。
(しゃーねえな……。今回だけは許してやるか……。フンッ!)
俺は極限のツンデレモードで心の中で呟いた。(涙に免じて許すだけだからな! 今度また変な服を俺の中に突っ込みやがったら、抗議のために100円玉を飲み込んで絶対吐き出さないからな!)
瑞希は袖で乱暴に涙を拭い、手の中の青いバッグに微笑みかけた。「ありがとう、パオタン……あなたは私の本当の『本妻(正妻)バッグ』よ……。そして、あなたは……」
彼女は隣に置かれた赤いバッグ(レッドたん)を見て、優しく撫でた。
「あなたも私の家族よ、レッドたん……。これからは二人とも、仲良くしてね。もう家が壊れるような喧嘩はしないでね? 分かった?」
バッグの精神世界で……長らく沈黙していたレッドたんが、照れ隠しのようにコホンと咳払いをした。
「エヘンッ……べ、別に俺はこんな青タグのバッグと兄弟になりたいわけではないが……」レッドたんはめちゃくちゃ見栄を張りながら言った。「だが……俺を火の海から助けるために命を懸けたその心意気……この誇り高き鮮血の魔神レッドたん、貴様の強さを認めてやろう!」
俺は(心の中で)盛大に白目を剥いた。(どこまでも芝居がかったヤツだな、こいつ)
「そして、俺の命を救った恩に報いるため……」レッドたんは真剣な声で宣言した。「今この瞬間から……貴様を……パオタンの兄貴と呼ばせてもらう!! 俺は右腕として、この世界が滅びるまで兄貴について行くぜ!!」
「おいふざけんなああああ!!」俺は精神世界で即座に怒鳴り散らした。「誰がお前の兄貴だ!! いい加減に中二病を治せこの野郎!! 俺はただの普通のバッグとして、静かに瑞希ちゃんのシャンプーの匂いを嗅いでいたいだけなんだよ!!」
「御意、兄貴!! 兄貴が瑞希殿のシャンプーの匂いを嗅ぐのを、俺も全力でサポートします!!」レッドたんがハキハキと答える。
「サポートすんなああああ!! この変態がああああ!!」
そして、市のゴミ処理場の上に輝く星空と、腐った野菜ジュースのすっぱい臭い、そして瑞希の泣き笑いの声に包まれて……。
『ツンデレ本妻バッグ』と『中二病の舎弟バッグ』の、新たな混沌の叙事詩が正式に幕を開けたのであった……。
言っておくが……俺、田中小結一の転生ライフに、平穏な日々が訪れることは二度とないだろうおおおおおおおお!!
(次回へ続く……)
お読みいただきありがとうございます!
ここに『ツンデレ本妻バッグ』と『中二病の舎弟バッグ』という地獄のコンビが誕生しました(笑)。
そして……作中の挿絵、いかがでしたか?
「小3レベルの画力」で一生懸命描いた、渾身のゴスロリマッチョ&バッグたちの姿……伝わったでしょうか!?(伝わってたら逆に怖いですが!)
絵心は皆無ですが、魂だけは込めました!
少しでも「絵がヤバすぎワロタ」「本妻バッグが可愛く見えてきた(錯乱)」「レッドたん舎弟カワイイ」と思っていただけましたら、ぜひ【ブックマーク】と、ページ下部にある【評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)】 をポチッとお願いします!
皆様の星による応援が、作者の画力(?)とパオタンのヒロイン力をさらにアップさせます!




