【第7話:俺を先に助けろや! そいつ(レッドたん)は後回しでいいだろォォ!(宇宙レベルのエコヒイキ)】
どうも、作者です!
まず最初に言わせてください……。
連載初日で、まさかの【100PV】突破ァァァァァァ!!?
えっ、皆さんの頭、大丈夫ですか?(※全力の褒め言葉です!)
こんな「筋肉ダルマのバッグが暴れ回るだけ」の狂ったIQ2の小説を初日から100回も読んでいただけるなんて……日本の未来(とタイの未来)は明るいですね! 本当にありがとうございます!
さてさて、第7話はついに主人公・パオタンの逆襲です!
ただし……「ゴスロリ・ネコミミ姿の筋肉マッチョ」という、視覚的テロみたいな最悪の進化を遂げてしまいましたが(笑)。
それでは、カオス極まる第7話、スタートです!!
ちょっとここで作者に文句言わせてくれ!! これって文学史に残るレベルで図々しい『新キャラ優遇』の典型じゃないか!
おい作者! お前、どの面下げてんだよ! 『レッドたん』なんていう無駄にイケメンで、クールで、荒々しくて、しかも超絶ド派手な初登場シーンを与えやがって! それに比べて、第一話からずっといる主人公(俺)の扱いを見ろよ! 今、俺は一切のカッコよさゼロの状態で死の淵に立たされてんだぞ!
――場面は現在の状況へと戻る。
ゴミ収集車が俺たちを市のゴミ処理場の『ミックス・ゴミピット』へと放り投げた後、俺の周囲の環境はまさに生き地獄と化していた! 腐った残飯の酸っぱい悪臭、破れたビニール袋の残骸、そして……はるか下方から猛烈な熱気を放つ『巨大ゴミ焼却炉』の、オレンジと赤に燃え盛る1000度の炎!
だが、最悪なのはそれだけじゃない。工場の巨大なアーム(超巨大なUFOキャッチャーの爪みたいなやつ)が稼働し始め、ゴミの山をガバッとすくい上げて焼却炉へ投下しようとしているのだ。
さて、ここで二つのバッグに何が起きたか当ててみてくれ。
神様(もしくは作者)ってやつは、本当にタチの悪いジョークが好きらしい! なんと、あの赤いバッグ……『レッドたん』のショルダーストラップが、巨大アームの最上部にあるボルトに奇跡的に引っかかったのだ! そのおかげで、あいつは今、工場の最高到達点にぶら下がり、吹き上げる熱風を受けて、まるで世界を征服した英雄の軍旗のように赤々と誇らしげに翻っている!
「フフフ……魔神たるこの俺にふさわしい特等席ではないか。燃え尽きるがいい、眼下のゴミ屑どもよ!」
レッドたんの無駄にイケボで、中二病全開の笑い声がバッグの精神世界に響き渡る。
一方、俺はというと……。主人公の田中小結一、別名『パオタン』は……。
今まさに、ゴミの山の斜面をズルズルと滑り落ち、死の焼却炉の口へと一直線に向かっている真っ最中だ! しかも道連れは、ショートして白目を剥きながら「ドゥー・ドゥッ!! ホォーホォッ!」と呪いのリズムを刻む『壊れたファービー』と、顔面に強烈なバイオハザード臭を叩きつけてくる『使用済みおむつ』だ!!
「ぎゃあああああああ!! 熱い熱い熱いぃぃぃ! 左のストラップが溶け始めてるぞぉぉぉ!! 誰か主人公を助けてくれえええええ!!」
俺は裏返った声で絶叫した。
そして、絶望が俺を飲み込もうとしたその瞬間……神は一人の天使を遣わした!
ガシャァァァァァァァン!!
工場の屋根にある換気用のルーバー窓が粉砕された! そこに現れたのは、俺の完璧なご主人様、星野瑞希! 月明かりをバックに、彼女はママチャリに乗って宙を舞っていた(ちょっと待て、どうやってママチャリでゴミ処理場の屋根まで空を飛んで来たんだよ!? この小説の物理法則はどうなってんだ!!)
ママチャリは人間離れした柔らかさでゴミの山に着地した。瑞希は埃にまみれたポニーテールを優雅に揺らし、燃え盛る工場内をぐるりと見渡した。
(瑞希ちゃーーん!! こっちだ! 俺はここだ!!)俺は心の底から叫び、少しでも音を立てようとジッパーを必死にカタカタ鳴らした。(俺は今、直火焼きバッグになりかけてるんだよ!! 助けてくれぇぇぇ!!)
瑞希はどこから取り出したのか『双眼鏡』を構え、辺りを見回した。そして突然……彼女の目が90年代の少女漫画のヒロインのようにキラキラと輝き始めたのだ!
「あっ!! あった! 見つけたわ!!」
(そうだ! そこだ! 炎まであと少しなんだ! 早く俺を引っ張り上げてくれ!)
だが、瑞希はゴミの山なんて見下ろしていなかった……。彼女は工場の天井を見上げていたのだ!!
「きゃあああああっ! レッドたぁぁん!! 待っててね! 今すぐお母さんが助けに行くからねぇぇぇ!!」
瑞希は、レッドたんが熱風を受けて優雅に(?)ぶら下がっている頭上の巨大アームを指差した。そして、あのパーフェクト・ガールは走り出し、古い冷蔵庫の残骸を蹴ってジャンプし、巨大アーム横の鉄梯子に飛びついた。そこからはオリンピックの金メダリストと忍者ハットリくんを融合させたような超絶スピードでよじ登り始めたのだ!
「おいぃぃぃぃぃ!! 待てぇぇぇぇ!!」俺は魂が血を吐くほど叫んだ。「先に俺を助けろやあああああ! そいつ(レッドたん)は後回しでいいだろォォ!! あいつは上に引っかかってるだけでまだ死なねえ! でも俺は今からマグマの海にダイブするとこなんだぞおおおおお!!」
ドゥー・ドゥッ!! ホォーホォッ!!(※隣の呪いのファービーが俺を嘲笑うかのように鳴いた)
俺は恨めしげに頭上を睨みつけた。そこに見えたのは、ついに巨大アームの頂上に辿り着いた瑞希が、レッドたんを抱きしめ、自分の頬を赤いナイロン生地にスリスリと擦り付けている光景だった。
「無事で本当によかった……。お母さんのレッドたん。炎に照らされたあなたの赤色は、なんて美しくて力強いのかしら。ほら、埃一つついてないじゃない。お利口さんねぇ!」
瑞希はうっとりと呟き、新しいバッグへの愛で完全に正気を失っていた。
「フッ……我が眷属としてふさわしい働きだ……。女の感触というのも悪くないな」
レッドたんがグランドマスター級の中二病発言を垂れ流す。
これは国家レベルのエコヒイキだ!! 長男を忘れて次男を溺愛するパターンそのものじゃないか!!
「星野瑞希ぃぃぃぃぃぃ!! このポンコツご主人様があああああ!! 今すぐ下を見ろおおおお!! この物語の主人公はここだぞおおお!! お前が一生懸命お金を貯めて買った最初のバッグは俺だろ!! ひったくりからお前を助けたり、クソダサい巫女服を着てお前を守ったのも俺だぞおおお!!」
俺は運命を呪い、幻の血の涙を滝のように流した。だが、俺の声は焼却炉の轟音にかき消されていく。
ゴゴゴゴォォ……ボォォォォォ!!
巨大アームが動き出した。俺がしがみついていたゴミの山を根こそぎすくい上げ、大きく口を開けた焼却炉へと落とし始めたのだ!
「いやだあああああああああああああ!!」
俺の体は宙を舞った。眼下に広がるのは、すべてを灰にするオレンジと赤の火の海。猛烈な熱波が押し寄せ、俺のロゴマークがチリチリと歪み始める。
(終わった……。俺の転生ライフ……。ゴミ処理場の焼却炉で、呪いのファービーと使用済みおむつと共に終わるのか……。作者すら頭を抱えるレベルの悲惨なバッドエンドだ……)
だが、俺が死を覚悟して目を閉じ、いよいよ炎に触れようとした、そのコンマ数秒の出来事だった。
ポンッ!!……バシャァァァァァァァ!!
突然、俺と一緒に落下していた『謎のペットボトル』が、超高温による膨張で空中で大爆発を起こしたのだ!
生態系を破壊するレベルの強烈な異臭を放つ、蛍光グリーンのドロドロの液体(正体は誰かが捨てた『腸内デトックス用・3ヶ月放置の特製野菜スムージー』)が四方八方に飛び散った……。
そしてもちろん……そのドロドロの緑のしずくの一滴が……俺の『ロゴマーク』に、奇跡のピンポイントで命中したのだ!!!
ポチャッ……。
(はっ……待てよ……)
俺の脳内でサイレンが鳴り響いた。ウーッ! ウーッ! ウーッ!
変身条件クリア! 空中で! 1000度の焼却炉の上で! 腐った野菜ジュースによって!!
ピッカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
青と黄金色の光が、焼却炉の中心で爆発的に光り輝いた! 立ち昇る煙を吹き飛ばすほどの凄まじい閃光! アームの上でレッドたんを抱きしめていた瑞希すら、思わず腕で目を覆うほどだった!
「な……何の光!?」瑞希が声を上げ、下を見下ろす。
火の海の中……バッグの形が急激に膨張し、骨格、筋肉、男の腕と脚が空中で瞬く間に再構築されていく!
だが、今回は……いつもと違った!
『1000度の高熱』+『蛍光の腐敗野菜ジュース』+『黒のゴスロリドレス』(※今日の夕方、瑞希が俺の知らない間にこっそり俺の中に突っ込んでいたやつだ!)の化学反応により……
神でさえ目を背けるレベルの、究極の進化が引き起こされたのだ!!
光が収まり、焼却炉の口へと落下してきたその姿は……全身の血管が浮き出た巨大なマッチョ男が、『フリフリのレースがたっぷりついた超絶豪華な黒のゴスロリドレス』を着ているという地獄絵図!! しかも頭にはご丁寧に『黒いネコミミカチューシャ』まで装着されている!!
「うおおおおおおお!! 腐ったキャベツの力が俺に宿ったあああああああ!!」
俺(人間形態)は、パニエが弾け飛ぶほどの脚力で空気を蹴りつけ(いや、落下してくるゴミの塊を階段代わりに蹴り上げ)、フリフリのネコミミミサイルのように炎のカーテンを突き破って上方へとカッ飛んだ!
ズドォォォォォォォォン!!
焼却炉を突き破った衝撃波でゴミと炎が円状に吹き飛ぶ。俺は空を切り裂き、巨大アームの頂上で呆然としている瑞希とレッドたんの目の前に、ピッタリと着地した!
俺は仁王立ちになり、ボディビルダーのようにポーズを決めて両腕の筋肉を誇示した。黒のゴスロリドレスが強風にバッサバッサと煽られ、背後ではマイケル・ベイ監督の映画のように炎が燃え盛っている……。
「パ、……パオタン!?」瑞希は口をポカンと開け、ガチョウの卵ほど目をひん剥き、ショックのあまりレッドたんから手を離してしまった。
俺は、死の淵から蘇り、人としての尊厳を完全に投げ捨てた者の瞳で、問題のご主人様とライバルの赤いバッグをギロリと睨みつけ、人生で一番低く、そしてドスの効いた声で吠えた。
「よく覚えておけ……。本妻(正妻)バッグは……この俺だああああああああああああああ!!」
(次回へ続く……)
お読みいただきありがとうございます!
自分で書いておいてなんですが、ゴミ焼却炉からゴスロリマッチョがミサイルのように飛んでくる絵面、ヤバすぎませんか?(笑)
【※作者からの裏話:なぜこの狂った小説を書いたのか?】
実はですね……私、先日アニメ『四月は君の嘘』を見たんです。
もうね、ボロ泣きですよ。涙腺崩壊して、メンタルがズタボロになって、三日三晩寝込みそうになるくらいガチで心がエグられました。
「このままじゃ鬱で死ぬ! 何か……脳みそを完全に空っぽにしてゲラゲラ笑える、頭の悪い小説を書かなきゃ自我が崩壊する!!」
……と、悲しみを乗り越えるために筆を執った結果、生まれたのがこの『ゴスロリネコミミ・マッチョバッグ』です。
名作の感動を返してほしいレベルの高低差ですが、おかげで私の心はすっかり元気になりました! かをりちゃん、俺、強く(筋肉が)生きてるよ!!
次回、ついに正妻(?)バッグと新入りバッグの直接対決か!?
少しでも「笑った!」「作者の情緒不安定すぎ!」「『君の嘘』の感動を返せ!」「かをりちゃんに謝れ!」と思っていただけましたら、ぜひ【ブックマーク】と、ページ下部にある【評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)】をポチッとお願いします!
皆さんの応援が、作者のメンタル回復とパオタンのゴスロリのフリフリをさらに増量させます!




