表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/7

第4話:風呂場のデスゲーム!恐怖の黄色いアヒルと魂が消し飛ぶ寸前の打ち切り危機!

あー、あー、テスター。まだ読んでる奴いる? それとも前回、俺がうっかり『完結済』ボタンを押しちまったから全員逃げたか? ギャハハ!

いやー悪い悪い、最近新作のネーム作業に追われててさ! 出版社への持ち込みの締め切りまであと21日しかないんだよ! 脳みそバグってて、寝落ちした時にキーボードに頭ぶつけちまったんだわ!(誰か助けてぇぇぇ!)

とにかく、この変態バッグの物語はまだ終わってねぇぞ! 終わったと思った奴は、この第4話をかっぽじってよく見ろ!

あ、それから、読み終わった後に下までスクロールして評価の星を押さない奴は……来世でトイレブラシに転生する呪いをかけてやるからな! ほら、さっさと読め! しっしっ!


あー、あー、マイクテスト、マイクテスト……。音割れしてない?

さて、これから始まるスリリングかつツッコミどころ満載の展開に入る前に、俺——田中コウイチ(現在のステータス:ひったくり犯との死闘を潜り抜けたばかりの紺色スポーツバッグ)——は、一時的に世界の時を止めさせてもらい、この場を借りて宇宙レベルの鬱憤を3分ほどぶちまけさせてもらう!

事の発端はこうだ、読者の皆さま……。一昨日のこと、美月みつきの勉強机の上でアホみたいに寝転がっていた(置かれていた)俺は、宙に浮くこの物語のホログラムステータス画面を偶然目にしてしまったのだ。そして、そこに真っ赤な極太フォントでデカデカと表示されていた言葉は……。

『完結(COMPLETED)』

おいおいおい!! ちょっと待てぇぇぇ!!

作者! そこの作者ァ!! お前、蚊取り線香でもキメたのか!? それとも生焼けの焼肉でも食ったのかあああ!! どう手が滑ったら『完結設定』のボタンを押せるんだよ!?

物語はまだ第4話だぞ! 繰り返す! だ・い・よ・ん・わ!!

完璧超人なヒロインが実は『魔法少女オタク』だっていう秘密がようやくバレたばっかりだろうが! 主人公である俺は、まだカッコいいところも、イケメンなところも、胸キュンなラブコメ展開も、これっぽっちも披露してないんだぞ!(股間がパツパツのブルマ姿とか、へそ出しチアガールとか、ボロボロのコスプレ衣装を着て醜態を晒した以外はな!)

お前、俺を永遠に女子高生の汗の匂いを嗅ぎ続けるだけの『カバン』として放置する気か!? どこに正義があるってんだ! 他の異世界転生モノの主人公はチートスキルをもらって、ハーレムを作って、魔王を倒してるっていうのに、なんで俺はいつ水をぶっかけられるかビクビクする日々を送らなきゃならないんだよ!? しかもこんなところで急に打ち切りって! 今すぐステータスを元に戻せ、作者! 俺のラブコメを返せ!!

はぁ、はぁ……。よし、吠えすぎて息が上がってきた(バッグに肺なんてないけどな)。作者がさっさと『連載中』に戻してくれることを祈るぜ。じゃなきゃ家まで行って首を絞めてやる!

……とまぁ、気を取り直して本編に戻ろうか。

土曜日の朝。星野美月の暖かな寝室に窓から日差しが差し込んでいる。週末にふさわしい爽やかな空気が流れている……はずなのだが、俺の主である美少女のご主人様の顔は、まるで頭上に雨雲が立ち込めているかのようにどんよりと暗く、不機嫌だった。

その理由? そりゃあもちろん……彼女が一生懸命お小遣いを貯めて買った限定版の『魔法少女スターライトマジック』の衣装を、(急遽人間形態になった俺が)無理やり着てボロボロのビリビリにしたうえに、ひったくり犯との乱闘で泥だらけにしてしまったからだ。

「うぅ……私の愛しの衣装ちゃんが……」

美月はベッドの上で体育座りをしながら、床に転がるピンク色のコスプレ衣装の残骸を名残惜しそうに見つめていた。そして次には、その殺意に満ちた視線が……少し離れた場所に置かれているバッグへと向けられた。

「あの変態ひったくり魔のせいだわ! 私のバッグを奪っただけじゃ飽き足らず、私の衣装を勝手に着てボロボロにするなんて! 変態! 最低の変態! 最悪!」

(ぐふっ……心にグサッときた)

俺は心の中で泣いた。

(美月ちゃん、俺はお前の秘密を守るために頑張ったんだぞ! 俺が変身してあいつらをぶっ飛ばしてなかったら、今頃お前のバッグも衣装も永遠に消え去ってたんだからな!)(まあ、ぶっ飛ばした時の格好は確かに変態チックだったけどさ!)

美月は苛立ちながら立ち上がり、ドカドカと足音を立てて俺のところへ来ると、持ち手を掴んで持ち上げた。俺のナイロン生地やファスナーの隙間には、まだ排気ガスや道路の泥の匂いがこびりついている。

「このバッグもすっかり汚れちゃったわ……。洗わないとダメね!」

『洗う』という言葉が、まるでこの世の終わりを告げる警報ベルのように俺の聴覚神経に鳴り響いた!

(おいおいおい! ちょ、待てよ! 洗う!? それって全身水浸しになるってことか!? ぎゃあああああ!!)

俺のバッグとしての魂が恐怖でガクガクと震え上がる中、美月は容赦なくクローゼットへ向かい、一緒に洗濯するつもりだったお気に入りのパジャマを引っ張り出すと、俺の中へと突っ込んだ。俺を一時的な洗濯カゴ代わりにしやがった!

バサッ!

今回詰め込まれた生地の感触は、なんだかいつもと違っていた……。分厚くて、モフモフしていて、フェイクファーのような手触り?

美月は俺をぶら下げたまま階段を降り、星野家の広々としたお風呂場へと一直線に向かった。そして俺を真っ白で清潔なバスタブの中にポイッと置くと、シャワーヘッドに手を伸ばし、水のバルブを全開にした!

「さあ、綺麗に洗ってあげるからね、バッグちゃん」

(やめろおおおおおおおおおお!! ストップ!! 星野さぁぁぁぁぁぁん!!)

ザバーーーーーーッ!!

氷のように冷たい水がシャワーから勢いよく噴き出し、俺の全身に容赦なく降り注ぐ! 無数の水滴がナイロンの繊維を通り抜け、あの忌まわしきデス・ロゴマークへと深く浸透していく!

ピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!

核爆発の閃光のごとく、黄金を帯びた青い光が眩く輝いた!

バスルーム全体が目を焼くほどの光に包まれ、美月は驚いて後ずさり、洗面台に背中をぶつけた。その拍子にシャワーヘッドが手から滑り落ち、床に激突して水が四方八方に飛び散った。

24歳・成人男性の骨格、筋肉、手足が、水しぶきの中で風船のように膨らみ、再構築されていく! 俺は再び生命を取り戻した!

だが、一番最初に感じたのは……なんでこんなに暑くてモフモフしてんだ!?

光が収まった後、バスタブのど真ん中にそびえ立っていたのは、美青年でも勇者でもなく……。

巨大な黄色いアヒルだった!!

そう! さっき美月が俺の中に突っ込んだパジャマは、オレンジ色のくちばしが付いたアヒル頭のフード付き『真っ黄色のヒヨコ(アヒル)柄』全身着ぐるみ(キグルミ)パジャマだったのだ!!

しかも、俺は筋骨隆々の大柄な男だ。そんな小柄な女の子サイズのキグルミパジャマを俺が着たらどうなるか……言うまでもなくパッツンパッツンである! 筋肉の筋ひとつひとつが浮き出るほどピッチピチ! 股間なんて今にもはち切れそう! 頭のアヒルのくちばしは斜めに歪んでいて、まるで地獄の実験室から逃げ出してきたマッスル・ゾンビ・ダックのようだった!

「ガー、ガー……えっと……おはようございます……」

俺は(アヒルフードのせいで余計にホラー感が増した)笑顔を作って、洗面台の前でガタガタと震えている美月に挨拶した。

美月の大きな目はこぼれ落ちそうなくらい見開かれ、唇はわななき、まるで死神でも見るかのように俺を指差した。

「あ……あ……あんた!! 昨日の変態!! 家までストーカーしてきたのねぇぇぇ!!」

「ちょっ、待て! 違うんだ! ガー! 俺はバッグ! 君のバッグだってば!!」

俺は必死に羽(アヒルの袖)を振り上げて説明しようとしたが。

「死ねええええええええええええ地獄のアヒルゥゥゥゥ!!」

美月は聞く耳を持たず、石鹸置きを鷲掴みにして、俺のアヒル顔のど真ん中めがけてフルスイングで投げつけた!

ゴッ!!

「いっっっっっっっっっっっっっっった! なにすんだよ!!」

「誰か助けてええええええ! アヒルの着ぐるみ変態が家に侵入してきたぁぁぁぁ!!」

完璧美少女のイメージが音を立てて崩れ去るような超高音の悲鳴とともに、彼女は目につくもの——シャンプーのボトル、コンディショナー、トイレブラシ——ありとあらゆるものを手当たり次第にマシンガンのごとく投げつけてきた。

だが……泣き面に蜂の不運はそれだけでは終わらなかった!

ドスドスドスッ!

と重い足音が廊下から響き渡ってくる。俺の野生の勘が最大級の警報を鳴らした……。(隠しボスのお出ましだ!!)

「神聖なるこの場所で、我が愛娘に手を出そうとする不届き者はどこのどいつだ!!」

ドバーーーン!!

風呂場のドアが蝶番ごと蹴り飛ばされて吹っ飛んだ!

そこに現れたのは、星野武たけし——超スパルタな侍の義父(予定)だった。彼は今日、白いバスローブ一枚という出で立ちだが、その手にはギラリと光を反射する真剣の日本刀がしっかりと握られていた!(いつ刀なんて持ってきたんだよ! これから風呂に入るって時に!?)

「お父さん! あの変態、アヒルに変装して忍び込んできたの!」美月が的確にターゲットを指差す。

武パパは、バスタブの中で凍りついている俺をスッと目を細めて睨みつけた。パッツンパッツンで水浸しのマッスル・イエローダックの姿を見て、パパの額の青筋がピクッと跳ねた。

「色情狂のアヒル妖怪め……我が娘の浴室に押し入るとはいい度胸だ! 今日という今日は、貴様を北京ダックにしてくれるわ!! 星野流剣術・第八の型『ダチョウ大地砕き』!!」

シュバァァァァン!!

日本刀が音速を超えて空気を切り裂き、俺のアヒル首を切り落とすべく一直線に迫り来る!

「うわああああああ!! 義父さん落ち着いてえええええ!!」

俺は死に物狂いでバスタブから飛び出し、無様に回避した。

ズバァッ!! ガッシャァァァン!!

高価なプラスチック製のバスタブが真っ二つに叩き割られ、破片が飛び散る! 水が滝のように溢れ出し、風呂場の床が水浸しになった!

俺は水浸しのタイルの上に着地した。しかも、さっき美月が投げつけて割れたトイレ用洗剤のせいで、床はアイススケートリンク並みにツルッツルになっていた!

ツルルルルルルンッ!!

「うおぉぉぉぉい!?」

黄色いアヒル姿の俺は派手にすっ転んで仰向けになり、そのまま風呂場のドアの外へと勢いよく滑り出した。まるでスライダーを滑るペンギンのように、廊下のフローリングを猛スピードで滑走していく!

「逃げるな化けアヒル!! 戻ってきて斬られろ!!」

武パパが飛び出してきて、猛然とダッシュで後を追ってくる。その手にある刀は狂ったようにブンブンと振り回されている。

俺は猛スピードで廊下を滑りながら、必死にアヒルの羽をバタつかせて掴まる場所を探したが、ツルツル滑ってどうにもならない。

(乾かなきゃ! 体を乾かさないと! このままじゃマジで内臓ぶちまけるハメになる!)

俺の視線が狂ったように廊下を見渡し……そして見つけた! 美月のお母さんが床を乾かすために回しっぱなしにしていた、巨大なスタンド扇風機を! しかも風力は「強(レベル3)」。爆風が吹き荒れている!

俺はかかとを床に押し付けてブレーキをかけ、華麗にドリフトしながら扇風機の正面にピタリと停車した!

「風よ、来いぃぃぃぃぃ!!」

俺は廊下のど真ん中で仁王立ちになり、少しでも多くの風を浴びるためにアヒルの着ぐるみをガバッとまくり上げた(超絶情けない姿!)。強風が俺の体に直撃し、パジャマの繊維に染み込んだ水分が急速に蒸発していく。

「もらったぞ、変態アヒル!! 覚悟ぉぉぉ!!」

武パパが宙高く跳躍し、日本刀を思い切り振りかぶった。俺の体を真っ二つに唐竹割りする気だ! 刃が空気を切り裂きながら俺の額に迫る! 残り3インチ……2インチ……1インチ……。

ポンッ!!!

生死を分ける絶体絶命の瞬間、アヒルの着ぐるみから最後の水滴が蒸発して消えた! 青い光が閃き、巨大な黄色いアヒルの体はシュンッと縮んで空中に消え去った!

ズドォォォォォン!! ガラガラガッシャァァァン!!

パパの全力の斬撃がフローリングの床に突き刺さり、床板が木っ端微塵に砕け散って深いクレーターができた! パパ自身も勢い余って前のめりにすっ転び、ゴロゴロ転がってテレビ台に激突。派手な音を立てて倒れ込んだ!

回り続ける扇風機の前には、ペチャンコになった黄色いアヒルのパジャマと、その横で何食わぬ顔をして静かに横たわる紺色のスポーツバッグだけが残されていた……。

ゼェゼェと息を切らしながら、モップを構えてパパの加勢に来た美月が風呂場から飛び出してきた。だが彼女の目に飛び込んできたのは、砕け散ったフローリングの上で伸びている父親と、空っぽのアヒルの着ぐるみだけだった。

「お……お父さん! あのアヒル変態は!?」

武パパはゆっくりと身を起こして頭をさすりながら、床に突き刺さった日本刀とペラペラになったアヒルのパジャマを交互に見つめた。

「ふむ……奴の変わり身の術は凄まじいな……。我が刃が触れるその刹那、アヒルの皮を脱ぎ捨てて跡形もなく逃げ去るとは……。これほどの腕前、奴は間違いなくグランドマスター級の変態忍者だ!」

パパは至極真面目な顔で、堂々とトンデモ推理を披露した。

美月はゴクリと生唾を飲み込み、震える手でアヒルのパジャマと自分のスポーツバッグを拾い上げた。

「変態忍者……恐ろしすぎるわ……」

一方の俺はといえば……バッグの姿のまま沈黙を保ちつつ、(存在しないはずの)心臓をヘヴィメタルのリズムでバクバクと鳴らしていた。

(助かったぁぁぁぁぁ!! マジで細切れのローストダックにされるところだったぜ!! 神様ありがとう、レベル3の扇風機ありがとう!)

というわけで読者の皆さま。これが、毎日水と侍の刃から逃げ回る俺、田中コウイチ(バッグ)の薄氷を踏むような日常である。こんなところで終わらせてたまるかよ、作者!! 星野家での俺のクソゲー兼ラブコメライフは……ここからが本当の地獄カオスの始まりなんだからな!!

どうよ! 主人公が義父に北京ダックにされそうになってるのを見て、満足したかお前ら!

前回のコメント欄で「主人公いつ無双するんですか?」って文句言ってた奴……もしもし? 正気ですかー? 主人公は『バッグ』だぞおおお!? ファスナーからビームでも撃てってか!? 筋肉ムキムキの黄色いアヒルに変身して日本刀から逃げ切れただけでも、宝くじの一等に当たる以上の奇跡なんだよ!

さあ、よく聞け小説奴隷ども……今すぐ下にスクロールしろ! そこに星があるだろ? それをポチッと最高評価(★★★★★)にしやがれ! ブックマークもだ! もし評価が上がらなかったら……次話は『クローゼットの中の暗闇』の情景描写だけで5000文字丸々書いて、お前らの目を腐らせてやるからな!

さてと、俺はネームの続きやらなきゃいけねぇから、この辺で。3週間後の締め切りが俺の首を絞めてるんだよぉぉ!(誰か俺の顔にコーヒーぶっかけろ!)

じゃあな、次話で会おう!(俺が原稿の山に埋もれて死んでなければな) バイビー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ