【因果律改変能力者 設定まとめ Ver.1】
【因果律改変能力者 設定まとめ Ver.1】
1.呼称と定義
正式名称: 因果律改変能力者
ヤタガラスやアークなどの公的機関で用いられる学術的な統一名称。
定義: この世界の根源的な法則である「原因」と「結果」の繋がり(因果律)に干渉し、本来起こり得ないはずの事象を意図的に発生させる力を持つ人間の総称。
通俗名称:
魔法使い、超能力者、霊能力者、異能者、術師など。
能力の特性や、能力者が所属する文化圏によって、様々な呼び方が存在する。
2.能力の起源(三つの源流)
能力者がその力を得るに至った経緯は、主に以下の三つに大別される。
【継承型】
古くからの能力者の血脈に生まれ、その家系に代々伝わる術式や異能を、遺伝的あるいは秘伝的に引き継いだ者。
特徴: 一つの能力に特化し、極めて洗練されていることが多い。安定性が高い反面、応用力に乏しい場合もある。(例:ガブリエルの獣化能力)
【突然覚醒型】
血筋に関係なく、極度のストレスや死の淵を彷徨うなどの強い精神的負荷をきっかけに、ある日突然、能力に目覚めた者。
特徴: 近年最も増加しているタイプ。能力は多種多様で、未知の能力が発現することも多い。制御が不安定な場合が多いが、爆発的な成長を遂げる可能性も秘めている。(例:斎藤アスカ、相田未来)
【修練型】
特定の組織や流派に所属し、体系化された修行法によって、後天的に能力を目覚めさせた者。
特徴: 僧侶の法力や、武道の達人が至る「気」の領域など。所属団体によって、覚醒する能力の特色が大きく異なる。
3.魔法発動の基本原則(魔導書理論)
健司が魔導書から学んだ、魔法を発動させるための根源的なルール。ヤタガラスの指導教本にも同様の概念が記されており、能力者が自らの力を理解し、成長するための基本原則とされている。
① イメージ:
全ての魔法の土台。「こうなる」という結果を、どれだけ強く、鮮明に、心の底から思い描けるかが、魔法の成否を分ける。
② 自己認識:
イメージを補強する要素。「自分には、それが出来て当然だ」という、揺るぎない自己肯定感。成功体験の積み重ねが、この認識を強固にする。
③ ジンクス:
イメージと自己認識を、現実世界に定着させるための「補助輪」あるいは「儀式」。
呪文・詠唱: 言霊の力で、自らの意志を世界に宣言し、刻み付ける。
技名: 攻撃などの特定の行動に名前を与えることで、発動のトリガーとする。
動作: 特定の印を結ぶ、道具を使うといった身体的な行動で、魔法のイメージを固定化する。
④ 魔力メモリ:
魔法を発動させる際に使用される、術者の魂あるいは脳の「作業領域」。MPのような総量のあるエネルギーではなく、コンピュータのRAMに近い。
高度で複雑な魔法、あるいは魔法の連続行使は、この魔力メモリを大きく消費し、「枯渇」すると、一時的に魔法が使えなくなったり、深刻な精神疲労や身体的ダメージ(OSクラッシュ)を引き起こす。
4.脅威レベル分類
アークが定めた、全世界共通の能力者評価基準。魂の強度や、世界に与える影響の規模によって分類される。
Tier 0:『規格外』
世界の物理法則や因果律そのものを書き換える「神」。歩く自然災害。(例:皆木冬優子)
Tier 1:『国家戦略級』
理の中で技を極め尽くした究極の「武人」「達人」。一個人の戦闘能力が、一つの軍隊に匹敵する。(例:仙道、星野航)
Tier 2:『特殊作戦級』
専門的・トリッキーな能力で、戦局を支配する「エリート兵士」。チームで真価を発揮する。(例:五十嵐)
Tier 3:『戦術級』
小規模な戦闘の勝敗を左右できる、標準的な「兵士」「エージェント」。最も数が多い。(例:健司の総合評価、ガブリエル)
Tier 4:『潜在的脅威』
力に目覚めたばかりの「素人」。能力は微弱で不安定だが、その数と予測不可能性から、管理対象となる。(例:斎藤アスカ、相田未来)
Tier 5:『原石』
まだ覚醒していないが、能力者としての素質を秘めた一般市民。各組織のスカウト対象。
Tier 6:『可能性』
能力の兆候が見られない、全ての「普通」の人間。だが、彼らの存在こそが、この世界そのものを形作っている。
◆ 主な因果律改変能力の種類 ◆
これまでの物語で確認、あるいは言及された能力の大分類。
【観測系】
情報を読み解く能力。戦闘だけでなく、諜報や分析においても極めて重要。
未来視(予測予知・未知予知): (例:佐藤健司、相田未来、託宣の巫女)
過去視(接触感応): (例:佐藤健司、相田未来)
精神感応: 他者の思考を読み取る。
遠隔視: 遠く離れた場所の情報を得る。
【肉体操作系】
自他、あるいは生物の肉体に直接干渉する能力。
身体能力強化: 最も発現例の多い能力の一つ。(例:佐藤健司、仙道、多数)
自己再生: 驚異的な回復能力。高位の能力者は標準的に備えていることが多い。(例:佐藤健司、仙道、ガブリエル)
他者治癒: 極めて希少な才能。素質がなければ習得は困難とされる。(例:皆木冬優子の下僕)
獣化: 血統に刻まれた獣の因子を解放し、肉体を変質させる。(例:ガブリエル)
形態変化: 自らの姿形を自在に変える。
【物質・元素操作系】
物理世界に存在する、物質や元素に干渉する能力。
念動力: 物体を直接触れずに動かす。
元素魔法: 火、水、風、土といった元素を操る。魔法の王道。(例:健司が【電撃魔法】を習得中)
物質創造: 無から有を生み出す、神の領域に近い能力。(例:皆木冬優子)
【空間・時間操作系】
世界の根源的な座標軸である、空間と時間に干渉する高位の能力。
空間転移: 空間を跳躍し、瞬時に移動する。(例:ガブリエル)
結界: 特定の空間を切り取り、特殊な法則を持つ領域を創造する。(例:佐藤健司、弥彦)
時間操作: 時間の流そのものに干渉する。極めて希少で強力。
【概念・因果操作系】
物理的な事象ではなく、より抽象的な「概念」や「法則」そのものに干渉する、最も高度な能力。
重力制御: 宇宙の基本相互作用の一つを操る。極めて強力。(例:星野航、斎藤アスカ、佐藤健司)
確率操作: 事象が発生する「確率」を捻じ曲げる。健司の根源能力。
能力模倣: 他者の能力を観測し、自らのものとして再現する。
精神操作: 他者の精神や記憶に干渉する。
呪術: 対象に「ルール」や「弱体化」といった概念を刻み込む。(例:健司の『脆弱性の刻印』)
式神使役: 擬似的な生命体を使役する。(例:弥彦、佐藤健司)
◆ 能力者の分類:特化型とオールラウンダー型 ◆
能力者は、その魂の形によって、大きく二つのタイプに分類される。
【特化型】
魂の形が、ある一つの分野に極端に特化している能力者。その分野においては、格上の相手すら凌駕するほどの圧倒的な才能を発揮するが、それ以外の分野はからきしである場合が多い。大半の能力者は、このタイプに属する。
該当者:
星野 航: 【重力制御】の天才。その一点においては、Tier0に最も近いと評される。
相田 未来: 【未来視・過去視】の天才。その観測精度は、健司すら凌駕する可能性を秘める。
仙道: 【身体能力強化】と【自己再生】を、長年の修練で極め尽くした近接戦闘の達人。
五十嵐: 膨大な情報を超並列処理する、情報分析のスペシャリスト。
【オールラウンダー型】
複数の異なる系統の能力を、同時に、あるいは切り替えて使いこなすことができる、極めて希少な万能型の能力者。
特徴: 魂の形が「不定形」であり、あらゆる能力への適性を持つ。その分、一つの分野を極めたスペシャリストに、個別の技能で劣ることが多い。しかし、異なる能力を組み合わせることで、常識外れの戦術を生み出す可能性を秘めており、その成長の到達点は、誰にも予測できない。
該当者:
佐藤 健司: 【観測系】【肉体操作系】【概念・因果操作系】【空間操作系】など、極めて多岐にわたる能力を、驚異的な速度で習得し続けている、典型的なオールラウンダー。




