引きこもりな僕と陽気な祖父。
ザッーーバァーーーーンッツ!!!!
船上でたけるがなにかを釣りあげた。
高々と舞い上がった生き物は太陽の下で、その正体を確認できない。
舞い上がった正体不明の生き物を見上げるたける。
「うーん、何の”さかな”だろ、、、?」
どんどんとある物体が船上に立つたけるの顔面目がけておちてくる、
真っ逆さま!!!
「おいおいおいおいおい、、、
おいおいおい、、、、、ちょっとっつ待ってっつ、、ちょっ、ちょっつ、、、」
ガッツーーーーンッツ!!!
船上に立つたけるの顔面に見事直撃する”なぞの生き物”。
ペタペタとはねるわけでもない襲いかかってくるわけでもない
ただ目の前の生き物は、たけるの顔を、ずっと見つめていた。
可愛い顔で。
「なんでっつなんで、、
なんでっつ、、なんでっ、、、ななな、、」
可愛い顔をした生き物は船の上でゆっくりと口を開いた。
「釣りあげたんですから、責任は取ってくださいね、?」
たけるはおもわず、腰が砕け落ちた、
「、、女の子ぉ、、、釣れた、、」
~数時間前~部屋の中で引きこもり~
ベッドの上で、天井を見つめる主人公たける(12才)
「あーあ、、つまんなぁ~、、」
※たける 極度の人見知り、ゆえに3年前から引きこもり、ずっと不登校。
どたどた どたどた、 どたどた どたどた
階段から誰かが登ってくる足音。
その足音は、なぜかたけるの部屋の前で立ち止まった。
その瞬間、、
ドっつかんっーーー!!!!
引きこもり状態にある鍵のかかった部屋を
思い切り、蹴破ってきた。
「えっーー!?」
ぶっ倒れたドアの前に立っていたのは、
にこにこと満面の笑みを浮かべた彼の祖父だった。
思いがけない”突入のされ方にあんぐりするたける。
「け、け、け、、、蹴破った、」
※祖父 白衣姿で全身に♡のあっぴりけをくっつけている。
「ひゃっほ~!! 大きくなりおって~孫よ!!
ひゃっほ~!! 会いたかったぞぉぉ~~!!」
倒れたドアの上に立つ姿と、そのハイテンションキャラには、
もう目を瞬かせざるおえない。
「何しに来たのさ、、!? いきなり、、ぼくになんか用、、!?」
変わらないハイテンションとその笑顔で質問してくる祖父
「孫よ? この部屋に”テレビ”は置いていないんか、?」
「うん、、置いてないけど、なんで、、? 」
立て続けにまた問いかけてくる。
「ではママさんからもパパさんからも、何も聞かされてはおらんのか?」
いきなり意味不明な質問をぶつけてくる祖父
「なにも聞かされてないけど、、というか何を?」
険しい声で腕組みをする祖父。
「そうか、、おぬし、引きこもっておったから、
”情報共有”出来ておらんのじゃな、、」
ちんぷんかんぷんなたけるを前に
祖父であるうーに博士はこう叫んだ。
「孫よっー!! わしについてこい!! 海へ出るぞぉぉー!!! 」
「はいっーーー!!?」