神って...どう造る?
「っふぁ〜あ。よく寝た〜」
俺は口を大きく開け、盛大にあくびをした。
「おはようございます。主様」
このイケメン君は俺の付き人のツキ。ネーミングセンスの無い俺が付けた名前だから、まんまになってしまった。後、この前は美形で済ませたが、こいつは男型で、切れ長の目に白くスベスベの肌、高身長で頭脳明晰。おまけに運動神経もいいときた。
「おはよぉ。朝から眩しい程のイケメンぶりだねぇ。てか、ツキは早起きだね、ちゃんと寝てるの?」
「...ふっ普通は寝なくてもいいんですよ!俺たちは////」
耳まで真っ赤にしながら俺の素朴な疑問に答えてくれた。
「ッククそうなん?」
普段の私呼びを忘れ、真っ赤な顔で必死に照れ隠ししているツキが面白くて、思わず笑ってしまう。
ツキが1つ咳払いをして「とにかく!今日は神達を造るんでしょう?早くしてください!」と言うので、このだだっ広く真っ白なところにポツンと置かれたベットからおりた。
ちなみに、今んとこ作ったのは宇宙,言葉,そして、神界,霊界,冥府,人間界,異世界,魔界などなどだ。今日はこれから、まず神と魔王を作り、それぞれの世界の色んな事を取り仕切ってもらう。要するに、めんどくさいからお偉いさんを造っておまかせしようって魂胆だ。この前、俺の頭ん中の知識の全部を造ったら、時の流れに任せてゆっくりと誕生させていくことになった。まぁ考えて見れば、一気にすべてを出したら崩壊する可能性もあるしな。例えば、恐竜と人間を一緒のタイミングで出したら、人間が絶滅するし。
てことで、これから誕生していくものを管理してくれるもの達を造るぞ!おー!!
「神って...どうやって造ろう...」
ズコー
ツキがこけた。
「だってしょうがないじゃん!神界を造ったは良いものの、神の作り方なんて知らないし!」
どうしよっかなぁ...。