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Boring monotonous days

作者: 青木森羅


「またハズレか」


 飲みかけの発泡酒の缶と冷蔵庫の有り合わせで作った野菜炒めの載ったテーブルの上に、淡く、だけど強い願いを込めて買ったものの、いまやただの紙クズと化した宝くじの束を放り投げた。

 当選番号の書かれたサイトが開かれたままの画面を映しているスマホを見て「当たったヤツはどんな顔をしているんだろうか?」 と想像してみるが、その満面の笑みはこちらを見てほくそ笑んでるように感じ、サイトを即座に消した。


「なんか良い事でもないかねぇ?」


 そうつぶやいてみたが、一人暮らしの1LDKでは返事をしてくれる人はいない。

 気分を変えようと缶ビールに手を伸ばして喉に流しこんだが、ぬるくなったビールは不快さを増させるだけだった。


「もう、寝るか」


 残ったビールは処理したが、食器を片付ける気分ではなかったので、携帯を手に取りベッドに腰かけた。

 手の中のスマホから音が鳴り、振動する。


美和子(みわこ)か」


 メッセージアプリの通知欄には付き合って3年になる彼女の名前が書いてある。


『もう帰ってるかな?』


「ああ、そろそろ寝ようかと思ってた所」


 返事はすぐに帰ってきた。


『そうだったの? ゴメンね』


「別にいいよ。それで? なんの用?」


『用ってほどじゃないんだけどね。ただ、豊はいまなにしてるのかな? って』


「寝る所だよ」


 急に付き合い始めたばかりかのような言葉に、少し苛立ちながらそう返した。


『そうだったね。じゃあ、私もそろそろ寝るね』


 その文字からは、いつかの喧嘩をした時に見た彼女の泣きそうな顔を思い出させた。

 苛立ちを向けてしまった後悔から、慌てて文字を打ち込んだ。


「いや、もう少しなら大丈夫」


『ホント?』


「ああ」


『嬉しいな』


 なんとなく照れ臭い。

 美和子は嬉しいや楽しいなどポジティブな感情をダイレクトに伝えてくれる子で、その感覚が薄い自分からしたらソレは眩しく感じた。今は違うが、元々同じ職場に勤めていた彼女に惹かれたのは自分に無いものを見つけたからなのだろう。


『ところでさ。最近、仕事は上手くいってるの?』


「うーん、まあまあって所だよ」


 まあまあ、か。

 大学を出て、今の会社に入ってからもう5年か。大手の広告代理店に入社して、それなりの仕事はしてきたと断言出来る。

 けど「自分がやった仕事です!」 と、胸を張って誇れる事をしたという自信はあまりない。

 大手にはやはり凄い人材が集まるようになっている。同期の天才は大きな仕事をこなすと、即座に会社を辞めて自分の事務所を作った奴がいた。後輩にも誰彼構わず自分の案を見せては、仕事をもらう超人がいる。

 そんな中で自分はなにをしているのだろうか? ゆっくりとしか進む事の出来ない自分のやり方に嫌悪感があった。


『あんまり無理はしないでね?』


 彼女はそんな僕の中にある葛藤を見透かしているかのようにそう言う。


「ありがと」


 たった四文字の感謝を打つ事だけで精一杯だった。

 余るほど金はなく、誇れるものもなく、特殊でもない、そんな退屈な日々、つまらない日常をこれからも生きていくんだろう。


 そう思っていた。


 翌日、いつも通りのなんてない日にいつも通り仕事をこなし、いつものように最寄り駅まで戻って来た。

 けど、いつもとは違う数日前からはいった梅雨はうっすらとした霧から抜け出せない僕の足を、いつもはひとりでは行かないような赤ちょうちん街へと誘った。

 シトシト、シトシト。

 傘を忘れて立ち寄ったコンビニに売っていた安くさい傘を打つ雨は、そんな音をしている気がした。

 別になにかを求めてきたわけでもない僕の足は、あっちこっちを素面(しらふ)のままで千鳥足している。店の中からは人々の笑い声が漏れ、まるで僕の事を阻んでいるかのように感じ、いつまで経っても店を決まられない。

 ふと、正面から赤いスカジャンを着た長身の男が歩いて来るのが見えた。

 赤いスカジャンだけなら対して気にも留めなったろうけど、その男にはもっと目を引く特徴がある。傘を差さず、だけれども堂々と前を向いて歩いてくるんだ。

 僕はソイツの顔に見覚えがあった。


「お。久しぶりだな。(ゆたか)


 悪ガキっぽい笑い方をして、男は雨の中で佇んでいた。


「4年ぶりか? 恭矢(きょうや)


 偶然の出会いに心が躍る。



 長谷川恭弥(はせがわきょうや)と初めて出会ったのは小学5年の春、彼は通っていた小学校にやって来た転校生で、以来仲のいい幼馴染みである。

 引っ込み思案な僕と、誰とでも簡単に打ち解けられる恭弥は、趣味すらもてんで違うのに不思議と馬が合った。


 けど、その時はまだ「長谷川」 という苗字ではなかった。


 彼が「長谷川」 になったのは、中学3年生の頃。クラスメイトはその急な変化に色々な噂話をしていたが、本人に問いただそうとする者は誰も居なかった。それは当時の彼が荒れていたからで、何度も補導されたと噂が流れ、どんどんとクラスから浮いていったから。

 だけど、そんな風に自分の感情を素直に出せる彼の事を羨ましくもあり憧れでもあった。

 それに恭弥が荒れていた時期でも、彼と僕の付き合いは続いていた。「俺と仲が良いって思われたら損だぞ?」 そんな事をしょっちゅう彼は言ってきたが「人目につかなきゃいいだろ」 と、誰も居なくなった放課後の屋上でよく話していたものだ。


 高2の秋頃、別の高校に進んだ恭弥から連絡があり、家の近くにあるファストフード店で僕達は再開した。


「よう、久しぶり!」


 彼の髪色は茶色に変わり、私服も垢抜けてまるでモデルかのように様変さまがわりしていた。


「どうしたんだよ、急に」


「いや、特に用はないんだけどさ。懐かしい顔に会いたくなったんだよ」


 そういって笑った顔は、小学校の時となにひとつ変わっていなかったのを覚えてる。

 その再開から僕達はよく遊ぶようになり他愛のない話や進路の事など、いろんな事を話したりもした。

 そんな愉快で充実した日々が過ぎたある日、


「俺さ、お前と同じ大学に行こうと思ってるんだ」


 恭弥がそう言った時には驚いたし、中学の時の成績を思い返すとなかなかに難しい。

 だけど彼は、馴染みのファストフード店で行った勉強会を真剣にこなし、なによりも必死な頑張りでやり遂げてみせ、僕らは数年ぶりの学友へと戻る。

 けど、そんな日々も長くは続かなかった。


「俺、ちょっと旅に出てくるよ」


 恭弥は大学二年生の頃、唐突もなくそう話し出した。


「旅? どこへ?」


「目的地は決めてない、どこでもいいから世界を見たいと思ってな」


 恭弥は決めた事を曲げる事はない。

 それを理解していた僕は、


「怪我には注意しろよ。あと、たまには連絡してこいよ」


 それだけを告げて送り出す。

 彼はバックを肩にかけたままで片手を上げ、僕の前から去った。


 僕達が再開したのは、それからまた数年後。

 僕が今の会社に入って2年目の頃。


「今から会えないか?」


 懐かしい名前が映る携帯の画面に、仕事を終えたばかりの姿のままで待ち合わせ場所のファストフード店へと駆けた。


「久しぶりだな、豊」


 大学の頃に見ていた姿から、また様変わりしポンチョのようなコートを纏っていた。


「どうしたんだ、急に」


「久しぶりに帰ってきたからさ、会いたくなってな」


「彼女じゃねーんだぞ」


 そう言いながらも、自然と笑っていた。


「ハハッ。そう言うなよ、ほらっ!」


 と、包みに入ったハンバーガーを投げてくる。


「好きだろ、それ」


 受け取った包みを剥がすと、高校の時によく食べていた物だった。


「ああ」


 席につき、一口食べた。久しぶりに食べたが、やっぱり美味いな。

 それから僕達は会ってなかった期間の事を話した。恭弥は日本中のあちこちを渡り歩いたそうで、その思い出話や旅先の写真を見せてもらうと、彼は色んな人達に笑顔で囲まれていた。



「あれから4年か」


 居酒屋へと入った僕らは、目についた焼き鳥の盛り合わせとビールをふたつ頼んだ。


「だいぶ経ったな」


 僕はそう返した。


「そうか?」


 けど、恭弥にはそうでもなかったらしい。


「お待たせしました」


 エプロンをつけた女性店員が、大皿に載った焼き鳥とジョッキ二個をテーブルの上へと置く。


「じゃあ、この再会に」


 恭弥がジョッキを持ち上げ、僕もそれに倣った。


「乾杯!」


 カツン、と良い音がして黄色い波が器の中に現れた。

 恭弥はそのままゴクゴクッ! と勢いよく飲んでいく、僕はゆっくりと飲んだ。


「はぁ! うめぇ!」


 恭弥は店内に響く声で言い、僕はそっとジョッキを置いた。

 そのままテーブルに備えてあった箸立てから一組を手に取り、串についた焼き鳥を抜いていく。


「なにしてんの?」


 彼は不思議そうに聞いてくる。


「ん? だって」


 その続きを話そうと彼の方を向いたら、そのまま串にかぶりついていた。


「そうだな」


 職場での飲み会のクセがそのまま出いてる自分の感覚に少し恥ずかしくなった。

 たしかに大学生の時はこんな事をしてなかったな。


「いただきます」


「おう、食え食え」


 その奔放さに笑いが込み上げた。


「どうよ、最近は?」


 数本食べた所で、恭弥は聞いてくる。


「まあ、まぁまぁだな」


 まぁまぁか。ウダツの上がらない僕には丁度いい言葉だ。


「まぁまぁか、良いんじゃないか?」


 僕のそんな気持ちを知らずに、彼はそう話す。だが、その言葉とは相反するように呆れた顔をしていた。


「そっちは?」


「前途多難だよ」


 語った事とは裏腹に、彼の顔は笑ったままだった。


「最近はどうしてんの?」


「昨日までフィリピンの方にいたよ。あ、焼き鳥で思い出したけどな、向こうになアドボって料理があったんだけどそれが最高でな。フィリピンに行く機会があったら食べてみるといい。米にも合うし」


 と言って、彼は店員を呼び止めごはんを頼んだ。


「フィリピンか、すごいな。今はどこ住んでるの?」


「どこでも。んで、どこにも」


「ん?」


「家は決めてない。その日、その時、その場所で決めてるだけだよ」


 恭弥の言う事が理解できなかった。


「バックパッカー?」


「いや、そういうんじゃないよ。旅行じゃないから」


 彼は服の内ポケットからどこの国のか分からない銘柄のタバコを取り出して火をつけた。


「どうやって生活してるんだよ?」


 彼はゆっくりと煙を吐く。


「……人なんてのはどこでも生きられるんだよ、生きたいとさえ思ってればな」


 彼の目はここではないどこか遠くを見ている気がした。彼の言った言葉の意味する本当の所を僕には理解出来ないんだと、理解した。


「そっちこそ仕事はどうなんだよ?」


「まあ、悪くはないよ」


 そう放った言葉に、彼は鼻で笑った。


「まぁまぁ悪くない、か?」


「ああ」


「……なぁ、豊。いま、楽しいか?」


 彼の言葉は僕の心臓に突き刺さる。


「どういう意味?」


「そのまんまだよ。小学校の頃、毎日それなりに楽しかっただろう?」


 確かにつらい事もあったけど、(なら)していけばトントンか良かったとは言えると思う。


「だからな、豊。いま、楽しいか?」


 すんなりとは頷けない。誰もが羨む程の金もなければ、誰かに誇れる仕事をしてもいない。

 そして、生きたいように生きる生活も。


「なぁ。この後、お前の家に行ってもいいか? 今日、泊まるところなくてさ」


 彼はそう笑った。



「へぇ、今はこんな所に住んでんのか」


 家に二人で帰ってきて、発泡酒を取りに冷蔵庫を開けると彼はそんな事を言った。


「悪くなさそうだな」


「男の一人暮らしにはちょうどいい位だよ」


「そうか」


 居酒屋からの道中、泊める事を了承はしたが布団がない事を告げると「慣れているからいい」 と彼は言った。


「さて、飲み直すか」


 発泡酒を投げて渡す。


「おう」


 彼はそのまま床にあぐらをかく。


「乾杯」


「乾杯」


 カンと、やけに軽い音が響く。


「ふぅ、ビールじゃなくても美味いな」


 僕はもう飲みなれた発泡酒を、彼はそう評価した。


「マズくはないよね」


「違うよ、美味いんだって」


 彼の言葉の意味が分からなかった。


「マズくないってのは美味くもないって事だよ。それなりに美味しいの方が良い、その方が気持ちいいんだ」


「なにそれ?」


「この発泡酒にだってさ、作った人はいるんだ。企画、開発、製造、運送、それに店の店員。そういう人の事を考えると『マズくない』 ってのは、その人の努力を無気にしてしまうんだよ」


「けど、その誰かは今の会話を聞いてないだろ?」


「まあな。だから『気持ちいい』 なんだよ」


 彼は缶を傾ける。


「自分が『気持ちいい』 って感じる。これは他の誰でもない自分の気持ちだろ? なら、それを優先すればいい。誰にも迷惑をかけないならな」


「なんていうか、オカルトっぽいな」


「フッ。まあ、そうかもな。単なる自己満の感情論だからな」


 恭弥は発泡酒をテーブルに置いた。


「けどな。そうやって自分を満足させれば、どんな所だろうが楽しく生きていけるんだよ」


「本当かぁ?」


「さっき聞いたよな『最近、どうだ?』 って」


「ああ」


「それに『まぁまぁ』 って答えたろ?」


 僕は頷く。


「その『まぁまぁ』 は納得した『まぁまぁ』 なのか? 違うんじゃないのか?」


「……どういう意味だよ」


「豊。お前の人生、楽しいか?」


 僕は彼の言葉に答えなかった。


「なにか思い当たるところがあるんだろ? 『ひとりぐらしにはちょうどいい』 それなら、ふたりになったら? これは満足はしてないって事だろ?」


 缶を揺らすとピチョンと寂しげな音はした。


「……俺はさ、豊。今の人生を楽しいと思ってる」


「……それはそうだろ、そんなにあちこちに行けるんだから。自由だよな、恭弥は」


 無意識に語彙が強くなってしまう。


「人からはそう見えているんだろうな。けどな、選んで自由になったんじゃない。俺が選べたのは行き先だけだ」


 彼は置いた缶の中身を飲み干した。


「中学の頃、荒れてたろ? あの時な、新しい父親が出来たんだよ。凄い厳しい人で、家に居場所がないと感じてたんだ。だからこそ、あの人に反抗したくて色々やったさ」


 家の外を誰かが歩いていく足音が響いている。


「けど、その人がある時にこう言ってくれたんだよ。『恭弥は自分のやりたい事をやりなさい。お前は名前がなんであろうがお前なんだから』 って。それから、あの人は厳しくしてくることはなくなった。その後はそこそこ良かったんだけどさ、大学時代に母さんが入院して、そのまま亡くなってさ」


 恭弥のお母さんには小学生の時に数回だけ会った事があるが、美人で優しそうな人だった。

 亡くなっていたのか。


「母さんが旅行好きだったのを思い出して、あの人が行きたいって言ってた場所を代わりに行こうと決めて、だから大学を辞めたんだ」


 急な退学の理由はそれだったのか。


「その後、豊と再会したあの年に義理の父親が乗った車が事故に遭ってな。それでこの街に戻って来ていたんだよ」


 彼は天井を見ている。

 そんな重大な話、彼の口から一度も聞いた事がなかった。


「それでも両親が貯めてくれてた貯金で食うのには困らなかった。けど、住んでる所は別だ。はじめは国内で住める所を探した。けど、どこにも見つからなかったんだ。いくら探しても保証人をって言われてさ。役所に行って相談もしたけど『親族を連れてきてください』 それだけだった。俺の母親はな、元々駆け落ち同然で家を出て来たらしくて母方の親族は頼れなかったし、元の父さんも今の父さんの方も駄目だった。誰もいないんだよ、よく知らないヤツに協力してくれる人ってのは」


 両親が生きている俺には、その気持ちは理解できなかった。


「そうして考えたのはこの国から出てくって事だった。初めは言葉も分からなくて怖かったし、色んな事を体験した。そうやって数年間、世界中をまわって分かったんだよ。俺の居場所は世界中のどこにもないってな」


 居場所がない、そんな事があるんだろうか? 理解が追いつかない。


「なら、いっそ世界の全部を自分の居場所にすればいいんじゃないかっても思ったんだよ。ホテルも街角もレストランも、どこでも家になるもんさ」


 ホームレス……では無いんだろう。この場合は。


「豊さ、いま恋人っているの?」


「うん」


「その子の事、愛してるのか?」


「もちろん」


「さっきとは違って即答だな」


 言われてハッとした。


「自分の大切なモノってのは気づきにくいようになってるんだよ。けどな、そうやって簡単に見つかるんだ」


 恭弥は笑った。


「この先になにがあっても、ソコだけを忘れなければ楽しく生きていけるんじゃないか?」



 朝起きたら、恭弥はもういなかった。


「別れの挨拶くらいしてけよな」


 机の上にはメモが残っていた。


『また会おうな』


 そんな約束にならない約束を笑いながら見ていた。

 そのメモを見ながら、俺は携帯電話に表示されていた相手に「今日会いたい」 とだけ送った。



 僕の家の狭いコンロで料理を作ってくれている彼女の背に話しかける。


「恭弥っていう、幼なじみがいてさ」


「うん」


「昨日、久しぶりに会ったんだよ」


「そう」


 グツグツという鍋の音と、いい匂いが部屋に充満している。


「昔から破天荒なヤツだったんだけど、ますます拍車がかかってたよ」


「どんな話をしたの?」


 美和子は尋ねてくる。


「うん? なんだったっけかな?」


 アイツが最後に語った時の笑顔が目に浮かぶ。


「大した事は話してないな」


 だだ楽しかっただけの馬鹿な話だ。


「そう」


 鍋の火を止めた彼女は、僕の横に座った。


「けど、楽しかったんでしょ?」


「ん?」


「だって。豊くん、ずっと笑っているだもの」


 彼女を抱きしめた。


「どうしたの?」


「なんでもないよ、ただこうしていたくなっただけ」


 彼女の体温が僕の心を暖めてくれているのが分かる。

 宝くじも当たらないし、仕事も上手くいってないかもしれないけど、僕はこのつまらない単純な日々に感謝した。


 King Gnuさんの「Teenager Forever」 から着想を得たので、知らない方は見てみて下さいね。

 最高ですよ。

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