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中央都市へ――

 向かいにある水栓を捻ると、上空から雪崩落ちるように水飛沫が自分の体を覆い尽くした。

 ほんの僅かな水圧の刺激、心地良い具合のお湯の温度、その全ての要因が上から垂れ流される湯と共に思考力も削ぎ落とされる感覚に陥る。

 思えばシャワーなんて何日ぶりに浴びたのだろう。とサリエルは不意に考えるが、振り返ればスラム街などにこのような清潔性を保つ物など無くずっと体を洗うのを我慢し続けていた事を思い出すのだった。


 暫くして水栓を逆回転させると上空から垂れ流される水は収まり、サリエルは横に掛けていたバスローブを着てシャワー室から退出する。



「おつかれ様です。ルーブル様の屋敷のシャワー室は気持ち良かったでしょうか?」


「ええ、おかげでさっぱりした……」


 外に出るとそこにはメイド姿をした使用人の女性が佇んでおり、バスローブ姿のサリエルを見計らいすぐさま隣の女性用着衣室へと誘導してみせた。

 するとその中には彩色に満ちた召物が数えるだけで数百とあり、その異様な光景にサリエルも流石は金主(オーナー)の一角と呼べる金持ちだと思ってしまう。


「現在来客者様のお召物はクリーニングさせてもらっています。どうかこの中から好きなお洋服を着付けてください」


「……」

 しかしサリエルにとっては随分と派手な衣装ばかりで、所謂パーティーなどに着付ける正装に近い物だった為にどれを着ればいいのか悩みに悩んでいた。


「ねえ、あなたがコーディネートしてくれない……?」


「私ですか?それだと私めの独断と偏見なられてしまいますが」


「構わない、私あんまりこういうの分からないから……」


「左様でございますが、それならば恐縮ながら私、来客者様のコーディネートをさせてもらおうと思います!」

 使用人は力瘤に手を当てる仕草をして、サリエルの後押しをきっかりに俄然やる気に満ちた様子を見せてきた。どうやら彼女には自信のセンスによっぽど自信がある様子だ。


「そうですね。来客者様の雰囲気はクールビューティーみたいな感じなので、これなんてどうでしょう?」


「これは……」

 使用人は純黒の子ども用ドレスを手に取り、サリエルの身長に合わせる様に跪きながら衣装を外から合わせてみる。そしてサリエルもまた何故子ども用のドレスまであの中年男は持っているのかと思うと思わず背筋がゾッとした感覚が伝わった。


「良かったら試着室で着替えてみてください。私からでは申し分ないと思いますが、もしかしたら気にいられない場合があると思いますので」


「……」

 サリエルはコクリと頷いて彼女からドレスを受け取り試着室の中に入ると、早速バスローブをその場で脱ぎ用意された下着と共にドレスを着付けた。

 その数分後サリエルは試着室のカーテンを捲り再び女性用の礼服が陳列している部屋に戻ると、目の前には全身を刃映し出す程の大きな鏡を使用人の女性が引き摺り出していた光景が広がる。


「どうですか、お気になされたでしょうか?」


「いや、ドレスは良いけど、私には不釣合いというか……」


「滅相もございません!天性から授かった麗しい容姿にお似合いですよ♪」


「っ……」

 サリエルは自身の髪を靡かせながら大人の女性っぽい仕草をしてみる、そんな最中使用人の女性は背後から髪飾りを付ける様に手を回し始めた。


「本当に、こんなの借りていいの……?」


「ええ、それにご主人様は清潔感がない人を好みませんので、これからの会合には原則として正装で参加してもらいます」


「会合……?」


「来客者様が参加される闘技大会のついての説明会のようなものです。会合室には私が案内しますので、どうかご同行お願いします」


 サリエルは彼女に連れられるまま部屋を出ると、そこには丁度通り掛かったかのようにエリックの姿が目に入る。そして彼もまた以前までのボロボロだった服装から礼服に着付け直した事で、以前まではとは全く別人な程に清潔感に溢れた好青年に容姿に変貌を遂げていた。



「丁度良かったです。来客者様の()()()の方も是非ご主人様と顔合わせをしてください」


「おいテメエわざとだろ?誰が連れだ俺も立派な選手だぞ」


「も、申し訳ありません。つい見た目で判断してしまいました」


「いちいち癪に障る言い方するな!悪かったなそこら辺にいるだろうモブ顔で!」


 スラム街出身のエリックは自身の名誉が傷付けられると常日頃から悪い口振りに加え相手を『テメエ』呼ばわりし始める様子を窺ったサリエルは、外見が変貌しても彼の中身は変わりはしない事に思わず吐息を漏らしてしまう。


「エリックがティーピーオーを弁えた格好をしてる……」


「ティ、ティーピ……何だ?」


 エリックは横文字が耳元へと飛んできた瞬間にサリエルの方へと目を細めると、その反応にサリエルももしかしたら彼は礼儀作法に関する言葉は一切知らないのではないかと不安意識に駆られてしまう。


「何と、ティーピーオーをご存知ありませんでしたか?」


「は、はあ知ってっしぃ!ほらあれだろ、美味いよな?」


「……プッ」


 エリックの珍解答に絶対に笑ってはいけない筈の使用人は俯きがちになり口元を押さえながら必死に笑いを堪えようとするが、彼女のその努力は虚しく笑い声を僅かに漏らしてしまう結果となった。

 その光景にエリックも恥ずかしさで自分の顔を紅潮させながら呻き声を上げ、穴があれば超特急でダイビングしたいと思える程の恥辱に耐え切れないような面持ちを晒していた。


 そしてその様子を察したサリエルは流石にエリックが可哀想になり、自分も彼と同じく間違いを犯す形で彼の屈辱を半減しようと考え、こう告げる


「ねえエリック、ティーピーオーって美味しいよね?」


「らめええええええ!!」


 その言葉を皮切りにエリックは手で紅潮した顔を隠し地面へと跪き始める。しかし自分が彼に止めを刺してしまったなど夢にも思わなかったサリエルは頭上にクエスチョンマークを浮かべ、背後に佇んでいた使用人も何故か反対方向を向いて身震いをし始めていた事がより一層事態を分からなくしている要因となっていた。


「し、失礼致しましたプフ……!スラム街ではそのような食べ物がございますようですね、もし可能ならば今日の夕食に用意致しましゅ……!」


「もうやめてえええ!スラム街にそんな食べ物ないから!俺が悪かったからあああ!」


 サリエルの止めに追撃を放つように使用人は半ば涙目ながらエリックの心をオーバーキルする。恐らく彼の人生では歴代稀に見る黒歴史に刻まれた事だろう。

 この状況から立ち直るのに数分を要して、エリックと使用人は気持ちを落ち着かせたが前者の方はまだ視線を合わせようとしない。そんな最中果たしてこれは自分のせいなのかと悩みに悩んでいたサリエルは取りあえず彼に謝罪しようと歩き寄った。


「エリック、何かごめん……」


「や、やめろ!そんな申し訳なさそうな目で謝るな!それなら一思いに俺の無知を侮辱しやがれ!」


「あ、うん……」


 そうは言うが明らかに気持ちが落胆している彼をサリエルは見す見す放置する訳にもいかず、使用人が会合室まで案内を始めた際も歩きながらエリックが俯きがちになっていたのを気に掛けてしまう。

 それに相当心に深い傷を抱え込んだエリックは先程から理解不能な小言をブツブツと呟いており、その他諸々の要因により放置する事ができなかったのだ。

 だからこそサリエルは少しでも彼の機嫌を直そうと、話題展開の材料になる質問を持ち掛けようとした。


「そういえば、あなたも此処までついて来るなんて意外だった……」


「……ああ、現状を変える為だからな」


「現状……?」

 今思えばもう一ヶ月近く彼と一緒にいるというのに、サリエルは自分が何もエリックについて知らなかった事に気付かされる。


「お前に目的があるように、俺にも目的はある。地べた這いずり回るだけの人生から抜け出したいっていうな」


「なら大会に参加するのも、優勝して賞金を手に入れるため……?」


「ああ、そして見返してやるんだ。俺の事を馬鹿にした奴らをな……」


 横から見たエリックの眼光は鋭くギラつかせ、本当に自身の人生を逆転させる為ならどんな対価でも払うような面持ちを滲み出していた。まるでそれは現状を変えたいというより、現状という柵を打開するが為に己を見失いつつあるようにも見える。

 だがしかしそれが彼の一つの意志形態なのだろう。そう捉えたサリエルは特段エリックを批判する事もせずに歩調を速めるのだった。


「てか、お前も衣装チェンジしたんだな。似合ってるじゃねえか」


「こんな容姿が許容範囲だなんて、エリックは相当変わった趣味を持ってるのね……」


「いや何で褒めてやったのに俺貶されてるの!?これ割りに合わないよね、ねえ合わないよね?」


「冗談、流石にそれだけであなたを少女性癖と特定するのは急かし過ぎたわ。でもジロジロと見られるのは普通に気持ち悪いからやめてほしい……」


「何か中央都市に来てから俺への扱いが世知辛くなってるのは気のせいかな!?」


 エリックはヴァイス中央都市へと足を踏み入れてから全員が自分への対応に悪意がある事を指摘するが、それはスラム街の時から大して変わってないとサリエルは確信付いている。

 だが敢えてそのことにサリエルは触れないでいた。何故なら再びエリックの急所となる部分を突けば、先程人生の中で稀に見る黒歴史を生み出してしまった彼にとって必要以上に甚振られてオーバーキルされた挙句、わざわざ蘇生して再び殺すような残忍極まりない行動である事には間違いなかったからだ。






「こちらが会合室です。それでは、くれぐれもご無礼が無いように」


 そんな雑談を交わしているうちに使用人はとあるドアの前に立ち止まり、そこに入れと言わんばかりに手を指し向けていた。

 サリエルは彼女が誘導しているドアへと歩み寄ろうとするが、歩幅が大きいエリックがそれを追い越して先にドアノブに手を掛ける。


「ほら、先に入れ」


「……もしかして、私を気遣って?」

 サリエルは彼がレディファーストという最高位礼儀作法をこなしていた事に目を丸くしてしまうが、エリックは次の瞬間に嘲笑うような目付きで彼女を見据えていた。


「ざぁんね~ん!これはお前の身長が低いって事を暗に示してんだよ!恥ずかしい~!」


「そう、それはごめんなさい……」


「って何でそんな反応薄いんだよ!!これじゃ俺が子どもみたいじゃねえか!!」


 こういう輩は相手をするだけ無駄だと確信付いていたサリエルはエリックの必死の反撃を跳ね返し部屋の中に入る。それと同時にエリックの肩にメイドが手を置き、振り向いた瞬間に哀れみの気持ちを込めた何とも言えない表情を覗かせた。


「可哀想……スラム街という過酷な環境で育った代償として精神年齢が幼児のままだなんて……」


「誰が幼児だ!?第一お前メイドにも関わらずさっきからお客様に失礼な態度取りっぱなしじゃねえか!!顔憶えたかんな絶対この大会終わったらど突き回しにいってやる!!スラムのならず者の実行力舐めんなよ!!」

 もはや何を言ってもダサく聞こえてしまうエリックは最高にダサい発言をして部屋に入ると、使用人は勢いよく閉められたドアの衝撃音を境に不気味に笑い始める。


「さあ、本当にもう一度ここまで来れるのでしょうか――」

 そして使用人の女性は再び廊下を歩き始め、暗い漆黒にへと姿を消すのであった。



 ________



 会合室の中にようやくエリックが姿を現すと、彼はどっと疲れた表情で俯きがちになっていた様子を覗かせていた。

 彼から漂うどんよりとした負のオーラにサリエルもまた目を配り、一体入室までの一瞬の間で何が起こったのかとふと心の中で疑問を抱いてしまう。


「ようやく最後の一人が来たようですね。どうぞお掛けになってください、御二人共」


 そして向かいには異様なオーラを放つ中年男性が佇んでおり、その容姿と身形から一瞬で彼が他の者とはまた違う何かを持っているのが伝わる。

 その気迫は威圧感というより、まるでどんな予測不可能な事が起きようとも全てを見透かしている余裕のようなものにも思えた。

 恐る恐る二人は目の前の席に着き、張り詰めた空気の中会合が始まりを向かえる。


「さて、先に身柄を確認しておきますが、二人は確かエリア1で最近話題の賞金首達ですね?」


「知ってたんですか?」


「ええ、何でもあなた達のせいで私の友人であるエルグス・ジル・ロスチャイルドが大分大損したとか……」

 ルーブルは指を弾き後方に立っていた護衛の男に合図すると、背後に隠し持っていた手配書二枚を受けたり向かいの二人に提示してみせた。


「通称『エリア1の死神』、懸賞金500万へヴンド。そして『舎弟のエリック』、懸賞金100万へヴンド。身元は既に割れてますよ」


「エリック、め……」


「だ、大丈夫だ……もうツッコまないぞ……」

 エリックは自身で自身の怒りという感情を抑制するように拳を強く握り締め何とか耐えようとする。

 すると彼は一週回って何かが吹っ切れたかのように俯きがちになっていた視線を戻して、大きく深呼吸をすると真剣な面持ちへとようやく立て直す。


「それで、それを承知の上で俺達をロスチャイルドに引き渡すが為に此処へ呼び付けたとでも言うのかよ?」


「いいえ、スラム街でも言った通り私はただ大会に参加する屈強な選手を探していただけです。あなた方をロスチャイルド様に引き渡したりなどしませんよ」


「んなもん信用できるかよ。そもそもその大会自体でっち上げじゃねえのかよ?」


 確かにその線も捨て切れないが、わざわざ被害を受けた訳でもないルーブルが友人だというロスチャイルドの当主の為だけに自分が動くとは考えにくい。

 その要因から恐らく大会そのものは存在する、だが金主(オーナー)達による何かしらの策略は明白であり、それに少なくとも自分達は巻き込まれつつあるという仮定をサリエルは立てるのだった。


「大会は今月も通常通り開催されますよ。五日後に」


「その大会って、何なの……?」

 サリエルは核心を突いた質問をルーブルに投げ掛けると、彼もまた何不自由ない表情で先程から述べている大会についてを説明し始める。


金主(オーナー)七人が主催する闘技大会のことです。銃以外の武器の使用は可能、トーナメント式に試合は執り行なわれ、()()()()()を果たさなければ勝てないゲームです」


「一体の条件……?」


「単純な事です。どちらか一方が死ななければ試合は終わらない、言葉通りのデスマッチです」


「―――!?」

 その時、サリエルの脳内で点と点が繋がり掛ける。

 嘗て大会に参加したと思われるスラム街の住人は未だに帰ってきていない、その訳とは単純に殺されてしまったのだと納得してみせた。


「ち、ちょっと待て、それマジで言ってんのかよ?」


「大マジですとも、先月も大量の死人が出ましたね。いや、この大会で生き残れるのは仕組み上一人しかいないんですよ」


 トーナメント式に試合を行い殺し合うのならば、生き残れるのは一人という事になる。

 つまりは此処にいる二人のうち一方は確実に死ぬ、そうはっきりと判明した瞬間にエリックは蒼ざめた表情でサリエルの方を一度振り向く。


「……何?」


「何じゃねえだろ!俺達のどっちかが確実に死ぬんだぞ!?怖くないのかよ!」


 彼の問い掛けにサリエルは首を傾げてしまう、何せ恐怖という感情は未だに彼女の感情の一部として復旧していなかったからである。

 だからこそサリエルはどこまでも無感情で、愚問とも思える内容でも尋ねられているかのように冷たい声で返答をした。


「どうして――?」


「……は?」


「そこで死んだなら、それまでの命だったというだけ。死ぬなんて一瞬なんだから恐怖も何もない……」


「は、はあ……何だよそれ……それじゃあまるで……」


 まるで一度死んだような口振りだ。予め彼から飛んでくる言葉を予想していたサリエルは脳内でそう唱え始めるが、エリックはそれ以降の内容を告げることなく再びルーブルの方へと視線を戻した。

 その際に首元から嫌な汗が発汗していた事がサリエルからも伝わり、彼が一体何をそんなに重苦しく悩んでいるのかは到底分かり得なさそうだった。


「こ、こんなこと許されるのかよ……」


「ええ、事後処理はしっかりやってますし、招待客の皆様は口が堅いですからね。おかげで政府にバレずに今まで続けられました」


「そういう問題じゃねえだろ……!俺が言いたいのはもっと道徳的な話だ……!お前等には人の意思はねえのかよ……!」

 エリックは心を掻き乱し、この大会を主催してる全ての元凶の一人にせめぎ立てるように真意を問おうとした。が


「愚問ですね。割りに合うように賞金も用意していますし、あくまでも自己責任の承諾を得た選手で執り行なっているので我々は何とも……」


「っ……人が死ぬところなんて見て何が楽しんだよ……」


「それは当日の大会ではっきりしますよ。少なくともこの大会(ショー)には誰かしらの需要があるという事を……」


 直後、エリックは背後から心臓を鷲掴みにされたように心拍数を上げ、過呼吸の状態に近い症状も見受けられた。

 明らかに異質な光景にサリエルも意識をそちらに向け、エリックの様子を窺おうと手を差し伸べた。その時



 ―――――!!


「っ……!?」

 サリエルが背中に手を掛けようとした瞬間、エリックはその手を払い除け血相を掻いたような面持ちを露にした。

 こちらは殺意など微塵も放ったつもりはなかったが、確かに彼は嘗て自分に向けられた恐怖という感情に満ちた表情をしていたのだ。


「――お前は、俺を殺すのか……?」


「……」

 もしもエリックと大会で当れば自分は彼を殺す事になる。そう思うと自身の胸中にも少しばかり蟠りのような物が出来ているのがサリエルにも伝わった。

 そしてそれは、恐らく彼も同じなのだろう。


「すまん、ちょっと一人にしてくれ……」


「逃げるようでしたらあなたの身柄はロスチャイルドに送り渡します。分かってますね?」


 あまりの現状に席を立ち会合室を後にしようとしたエリックにルーブルは脅迫ともとれる発言をすると、ドアノブに伸ばしかけていた手を一度止めるが顔を再びこちらに見せる事はなかった。


「……分かってる、少し気持ちを整理するだけだ」


 それだけを言い残し、彼はゆっくりとその部屋を後にした。

 彼の唐突な行動はまるで今まで培ってきた概念を著しく崩壊された結果、異質な空気感に酔ってしまったと言った方が分かりやすだろう。

 スラム街とは違うベクトルで此処はヤバイ、いや、ひょっとしたらスラム街より危険度で言えば超越しているのかもしれない。

 まだ大会は始まってもいないというのに彼は現状から逃げてしまった。その結果にサリエルもまた感慨深い何かを感じるのであった。


 ___________


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