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ワールドエンド‐00-
振り向けばそこには、何の紛いもない景色が広がっている。
何も望んでいないと言ったら嘘になる、だけど、私が望んだものはたった一つであり今も昔も変わらない。
なのに、それなのに、その祈りすら傲慢だというのか
私は、私には、彼と幸せに暮らすという希望すら叶わないというのか
____『こんな世界……』
こんな世界に、希望を持ったこと自体間違いだった
何が戦争だ、何が神だ
結局彼等は傍観するだけで、何も与えてくれないじゃないか
それなら、全て自分自身で終わらしてみせる
彼を死なせたこの戦争も、我こそが真の神だと豪語する神々も、何の意味もないこの世界も____
『全て、私が滅ぼす』
もう動きそうにない体を必死に動かし、私は祈りを込めて神技の構えを取った。
___ああ、外から声が聞こえるな、そう言えば彼女も居たんだっけ
強くて、何でも知ってて、私の好きだった人にもちょっかいを出す私の盟友
やっぱり好きになれないな、彼女のこと____
そんな儚い思い出も、轍という名の眺めも張った糸を切るかのように一瞬で千切れていく
___『天変地異』
天地を切り裂き人種に関係なく人を焼き殺すその光景はまさに世界の終わり
そして何もかも焼き払い、天候すら破壊した世界で私は不気味に笑う
『__本当に、いいザマだ』
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